漫画・アニメ「進撃の巨人」
CV:細谷佳正
マーレ軍の戦士部隊の一員で、鎧の巨人の保持者である。パラディ島に対するマーレの開幕攻勢を担当した潜入部隊のリーダーとして、物語の大半で主要な敵役の1人を務める。第104期訓練兵団の士官候補生として登場し、クラス2位で卒業する。キース・シャーディス教官に「牛のように強く、天性のリーダー」と評された彼は、すぐに調査兵団の信頼を勝ち取り、その隊列に潜り込む。
幼い頃、エルディア人の母とともに名誉マーレ人となり、マーレ人の父と再会するためにマーレの戦士部隊に入隊した。実父に拒絶されながらも、母から植え付けられた狂信的な愛国心に突き動かされ、パラディ島から始祖の巨人(通称:座標)を捕獲する任務に邁進する。旅の途中でリーダーのマルセルが不慮の死を遂げ、ライナーは残る2人の戦士、アニとベルトルトの指揮を執る。彼らは地区の外門を破壊し、ウォール・マリアの門を突破することで、シガンシナ区に無垢の巨人を侵入させる。そして難民に変装し、ウォール・ローゼ内の大勢の人々に混じってパラディ軍に合流する。座標の位置を特定できないライナーは、座標の持ち主を根絶するためにウォール・ローゼへの攻撃を指揮する。トロスト区での戦いで巨人化したエレンを目撃したライナーは、彼が座標を持っていると疑い、アニに捕獲を命じる。しかし、計画は失敗に終わり、アニは捕らわれの身となってしまう。ライナーはエレンに自らの使命を打ち明け、これ以上の殺戮を防ぐため、ベルトルトとともにパラディ島を去るよう懇願する。エレンに拒否されたライナーとベルトルトは変身し、力ずくでエレンを連れ出そうとする。しかし、調査兵団の残党に阻まれ、仲間のユミルを連れて撤退を余儀なくされる。ライナーとベルトルトは、獣の巨人の持ち主ジーク・イェーガーと無垢の巨人からなる彼の軍勢と再編成する。シガンシナ区で調査兵団が新たに開発した雷槍に倒され、全身を切断されるが、ジークとその仲間はライナーを安全な場所に急行させる。
その後、854年、マーレの拡張主義のために多くの仲間が無駄死にするのを見て、大義に幻滅したことが明らかになる。マーレの都市リベリオを家族とともに訪れていた彼は、自分たちの部隊が座標を奪取するために再びパラディ島に送られることを知り、落胆する。エレンがリベリオとその周辺を襲撃した際、エレンとリベリオの部隊は再びパラディ島に派遣されることになる。エレンがリベリオとその住人(マーレ人もエルディア人も)を襲撃したとき、ライナーは再び変身してエレンと戦い、仲間の戦士ポルコ・ガリアードとファルコ・グライスの命を救う。エレンによるリベリオ襲撃をきっかけに、エレンを永遠に脅威から消し去ることを目標にパラディ襲撃を計画。しかし、ライナーや戦士たちがなすすべもなく見守る中、エレンが地鳴らしを始め、作戦は失敗に終わる。失敗に一時は絶望するも、従兄弟のガビと調査兵団の残党に誘われ、パラディ島の外の生命を滅ぼすエレンを止めるために協力することになり、新たな目的意識を見出す。
作者の諫山創は自身のブログで、鎧の巨人の体格はWWEのレスラーで元UFCファイターのブロック・レスナーをベースにしていると述べた。2017年、諫山はイラストレーション誌のインタビューで、ライナーが「主人公」のキャラクターになったと発表した。