さて、前回までは、すでに相手と完全にコマがすれ違った状態、
つまりノーコンタクトの時の終盤のセオリーをお伝えしてきました。
しかし、そのような終盤ばかりではありません。
プライムに相手のコマを閉じ込めたまま終盤を迎えた時や、
相手がホールディングゲームをしている時は、コンタクトがある状態で終盤を迎えます。
そのような時は、コマをヒットされないように注意深く動かす必要があるのです。
一人ぼっちにさせない動かし方
コンタクトがある時のベアイン・ベアオフは、一人ぼっちのコマを作らないことが最優先です。
たとえばこの場面、あなたは2枚コマをゴールさせることもできますが、
今は一人ぼっちのコマを作らないことが大事なので、5のマス目のコマだけゴールさせて、
3の目に関しては安全に動かすべきなのです。
ブロックをクリアする
次は、直後の安全だけでなく、後々までの安全を考える打ち方を学びましょう。
次のような場面、どのように動かすべきだと思いますか?
なかなか初心者の方は、先の展開を読むことは難しいと思いますが、
直後だけでなく、今後ずっと一人ぼっちのコマが発生しにくいような手を考えてみてください。
正解は、このような手です。
この場合、4と3のマス目のコマをゴールさせても一人ぼっちのコマは発生しませんから、悪い手ではありません。
しかし、まんべんなくいろんなマス目にコマが配置された状態が続くと、
いつ危険が訪れるかわからない不安定な状態だといえます。
そこで、相手にアンカーを作られている時は、後方のブロックを
綺麗さっぱりなくしてしまうこと(=クリア)が有効です。
クリアしてしまえば、少なくともその場所には今後絶対に一人ぼっちのコマはできませんからね。
ただし、ゴールを急がなければいけないような状況であれば、その限りではありません。
たとえば、相手のコマを1枚しか捕まえていなくて、しかもそれ以外のコマが進んでいるような場面や、
急げばギャモン勝ちが可能かもしれない場面などでは、多少危険を冒してもコマをゴールして構いません。
最後尾は偶数に!
このような、「安全な状態」「危険な状態」というのは、ある程度感覚的なものがあり、
何ゲームも経験して身についていくものでもあるので、なかなか難しいかもしれません。
1つの判断の目安としてもう1つだけお伝えしておきたいのは、
「最後尾のブロックの枚数は、偶数であるほうが安全''なことが多い」ということです。
た''とえば、次の2つの局面を見比べて、どちらの方が安全に見えるか考えてみてください。
正解は、2番目の方が安全です。なんとなくわかりますでしょうか。
2番目は最後尾のブロック(8のマス目)の枚数が2枚です。
ということは、次に多くの目で、2枚とも動かしてブロックをクリアすることができます。
ついでに、その後の7のマス目のブロックも2枚ですから
8のマス目のブロックをクリアした後は、7のマス目のブロックもクリアしやすいですね。
こんな風に、後ろから順番にクリアしていけば、穴ぼこも開かず、安全を保ちやすくなるのです。
それに対して1番目の方は、最後尾のブロック(8のマス目)の枚数が3枚です。
ということは、次にこのブロックをクリアすることはできないですし、しかも、
もし大きめの目を振ってしまうと、7や6のブロックを崩さざるを得なくなってしまい、
穴が開いてしまいます。こうなると、一人ぼっちのコマが発生しやすい、不安定な状態だといえるのです。
以上のようなことを参考にしつつ、あとは経験を重ねて
「安全」「危険」を察知し、動かせるようになっていきましょう!
以上で終盤講座も終わり!あとはオマケのような感じです。