ソーサラー

ソーサラー

能力：記憶せずに呪文を使用できる
制限：鎧を着ることができない、ダガー、スタッフ、ダーツ、スリングしか使えない、スクロールから新しい呪文を学ぶことができない
必要能力値：INT9, CHA9

ソーサラーは、呪文を唱える能力を生まれつき持っている、魔法の専門家である。何か強力な生き物の血が彼らの血管を流れているのだと考えられている。ひょっとすると、彼らは神々自身の末裔なのかもしれないし、人間の姿で歩き回るドラゴンでさえあるかもしれない。いずれにせよ、ソーサラーの魔法は、論理的というよりも直感的な物である。彼らの知る呪文はウィザードよりも少なく、習得もゆっくりだが、ウィザードよりも頻繁に呪文を唱えられるし、事前に呪文を選んだり準備したりする必要もない。ソーサラーは、ウィザードのように魔法に熟練することは出来ない。これらの違いを別にすれば、ソーサラーはウィザードに非常によく似ている。
注意：ソーサラーは、スクロールから呪文を習得することはない。彼らはそれぞれのレベルで新しい呪文を選択する。ソーサラーの第一に必要な能力はインテリジェンスである。

用途・解説

ソーサラーのメイジとの主な違いは2つ。

• 呪文の習得にスクロールを必要としないこと
• 休息時に記憶せずとも呪文を使えること

　ソーサラーはメイジとは異なり、呪文習得にスクロールを必要としない。レベルアップ時に習得したい呪文を選択するのである。スクロールがなくてもよいのは便利ではあるが、習得可能な呪文数はメイジよりもはるかに少なく、最大でも各呪文レベル毎に4～5つに限定される（下表の呪文習得数参照）。また一度習得したスペルは変更不能である。
　このため習得呪文の選択には頭を悩ますことになる。呪文の効果を熟知した上で、長期的な視点でスペルを取捨選択しなければならない。あまり使う機会のない呪文を習得してしまうと目も当てられない結果になるだろう。そのため初心者にはオススメしかねるクラスと言える。少なくとも1周目のプレイでは、ソーサラーの他に、主力となるメイジを1人用意しておいた方がいいだろう。

　先述のようにソーサラーは初プレイではリスクの高いクラスである。しかし習得する呪文を適切に選択した場合、純粋なスペルキャスターとしての戦闘力は、以下の理由でシングルクラスのメイジよりも勝る。

1. 戦況に応じて呪文を使用できる
   　メイジは記憶した呪文しか使用できないが、ソーサラーは（使用回数さえ残っていれば）習得した呪文をいつでも全て使用できる。
   　レベル5呪文を例にとるなら、アニメイトデッドでスケルトンウォリアーを5体召喚して強力な盾にするのもいいし、ボスなどの強敵に対してはスペルイミュニティ1回＋ブリーチ1回＋ローワーレジスタンス3回を唱えるのもいい。ソーサラーは「戦闘中に、その時々の戦況に応じて」戦法を変える自由が与えられているのである。
2. 各呪文レベル毎の使用可能回数が1つ多い
   　これについてはスペシャリストメイジも同様だが、スペシャリストメイジと違い、ソーサラーはスクールの制限を受けない。

　ソーサラーのデメリットとして習得呪文数が少ないことが挙げられる。これをカバーするために、スクロールをクイックスロットにセットすることで未習得の呪文であっても詠唱できる、ということを覚えておこう。
　なおプロジェクトイメージ（レベル7呪文）を用いればスクロールを消費することなく目的の呪文を詠唱することも可能だ。まずは詠唱させたいスクロールをクイックスロットにセットする。そしてプロジェクトイメージを唱え、出現した分身にスクロールを使用させれば、本体が持っているスクロールを消費することなく目的の呪文を詠唱することができる。

　ソーサラーは屈指の強さを誇る魅力的なクラスである。ただし呪文の選択には何度も悩むことになるだろう。しかし、その「いつ、どの呪文を覚えるか」という悩みこそがソーサラーを使う上での醍醐味の1つであるのだ。ゲームをよく理解して習得する呪文を選り抜けば、無類の強さを発揮してくれるだろう。

　ちなみにクラスの説明でソーサラーにとって重要な能力はインテリジェンスであるとあるが、実際にはメイジと違いインテリジェンスに振ってもメリットはない。インテリジェンスよりもむしろウィズダムを上げたほうがいい（将来ウィッシュ系を使うなら）。

　また戦闘に関することではないが、ソーサラーはメイジに比べて伝承知識が低い点には注意。実は最低クラスなのだ。鑑定に煩わされたくない人は、伝承知識の高いキャラクターを他に用意しておくといいかもしれない。バードなら戦力的にも中々いい組み合わせとなるだろう。

ソーサラーの呪文習得数と使用回数

※呪文習得数/使用回数

(W=ウィザード呪文)

高レベル技能

コメント欄