バード

Last-modified: 2022-10-03 (月) 14:10:15

バード

特殊能力:スリ、バードの歌、呪文詠唱、高い伝承知識の能力
制限:人間かハーフエルフのみ。ニュートラルでなければならない。盾やチェインメイルよりも重い鎧を使えない。
必要能力値:DEX12, INT13, CHA15

詳細な説明

バードもローグの一種だが、シーフとは大きく違う点がある。人々を喜ばせ、魅了するのが最大の能力なのだ。その能力と機転によって世界を渡り歩くのである。天賦の才を持った音楽家であり、うわさや物語、伝承を知っている。歩く語り部なのである。旅の途中にであった様々なことから少しずつ学ぶが、何か一つに熟達することはない。多くのバードはならず者だが、その物語と歌は、どこでも歓迎されるものなのだ。

バードキット

  • ブレード
    特殊能力:オフェンシブ・スピン、ディフェンシブ・スピン(defensive stance)
    制限:伝承知識の能力が通常の半分しかない、ピックポケットの確率が半分しかない、レベルアップしてもバードの歌の能力が上がらない
    詳細な説明

    ブレード
    ブレードは熟練した戦士であると同時に冒険家でもあり、加えてバードとしての能力を持つことで、なおさら相手に威圧感を与える。戦闘方法は華やかだが、痛烈である。

     

    長所:

    • 4レベルごとに1日に1回、「オフェンシブ・スピン」と「ディフェンシブ・スピン」の能力が使用できる
    • オフェンシブ・スピン:24秒間持続し、ブレードに命中+2、ダメージ+2のボーナスを与えると共に、攻撃回数を1回増やす。また、その間全ての攻撃によるダメージは最大となる。なお、オフェンシブ・スピンをヘイストやインプルーブド・ヘイストと共に用いることはできない。
    • ディフェンシブ・スピン:24秒間持続し、その間ブレードは移動ができないがACにレベルあたり-1のボーナスがつく。ただし、ACのボーナスが-10を超えることはない。
    • 「二刀流」の熟練に3ポイント使うことができる
       
      短所:
    • 伝承知識の能力が通常の半分しかない
    • ピックポケットの確率が半分しかない
    • レベルアップしてもバードの歌の能力が上がらない
  • ジェスター
    特殊能力:味方へボーナスを与える代わりに敵を混乱させる歌を使用する
    制限:なし
    詳細な説明

    ジェスター
    このバードは敵をからかったり、大騒ぎすることに長けている。戦闘中、狂ったようにはしゃぎまわって敵の気を散らし、混乱させるのに力を用いる。ジェスターのことをただのバカだと考えてはならない。実際、かなり危険な存在となりうるのである。

     

    長所:

    • ジェスターの歌には仲間を助ける効果がない。その代わり、30フィート以内の全ての敵に影響を与える。範囲内の敵は各ラウンドに1回、魔法に対するセービングスローを+4で成功させない限り混乱状態となる。
       
      短所:
    • なし
  • スカルド
    特殊能力:命中とダメージに+1のボーナス、戦闘へのボーナスを与える歌を使用する
    制限:ピックポケットの能力が4分の1
    詳細な説明

    スカルド
    この北欧のバードは並外れた強さと高い技術、それに美徳を兼ね備えた戦士でもある。スカルドが歌い上げるのは、仲間を奮い立たせる武勇伝である。彼らはこの使命に命を捧げている。

     

    長所:

    • どの武器についても命中+1、ダメージ+1のボーナス
    • スカルドの歌は通常のバードの歌とは異なるもので、その効果はレベルによって変わる:
      レベル1:味方に命中+2、ダメージ+2、AC-2のボーナス
      レベル15:味方に命中+4、ダメージ+4、AC-4のボーナス。さらにフィアーの呪文にかからなくなる。
      レベル20:味方に命中+4、ダメージ+4、AC-4のボーナス。さらにフィアー、スタン、コンフュージョンの呪文にかからなくなる。
       
      短所:
    • ピックポケットの能力が通常の4分の1

用途・解説

初心者にはいまいち使いづらく、不人気な印象を与えるクラス。
確かに能力が多彩である上、強みと言えるものがないため、どのように動かしていいのか分かりづらいかもしれない。

 

このクラスの基本的な使い方はサブメイジである。バード最大の特徴は歌だが、その効果は大きいものではないので使う機会は少ない。後衛におき、射撃と魔法でサポートするのが一般的だ。
もちろん呪文の能力は本職メイジには大きく劣るし、武器を使った戦闘もメイジよりは多少マシといった程度。はっきり言って戦闘力は高くない。

 

ただしレベルが上がりやすいクラスなので、レベル依存の呪文についてはむしろメイジよりも優れている。つまりディスペルマジックの成功率などは基本的にバードの方が上である。
呪文詠唱は6レベルまでと中途半端ではあるが、補助や防御呪文解除系の呪文は6レベルまでに豊富に揃っている。また前述の通りディスペルは成功しやすいということもあり、サポートに適しているクラスだ。

 

戦闘以外の能力はどれも便利で、ピックポケットや高い伝承知識は他キャラクター(とプレイヤー)の負担を軽減してくれる。
分かりやすい強さはないクラスだが、パーティに1人いると役立つ便利屋さんである。どちらかと言えば玄人向けだが、一度使ってみるとその快適さに気づくはずだ。

 

なお高レベル技能のユーズ・エニィアイテム、各種トラップ、エンハンスド・バードソングで見違えるほど強くなる。とくにエンハンスド・バードソングはバードにしかない強力な技能。これを習得したら物理攻撃は控え、歌をメインにしよう。歌メイン、必要に応じて呪文詠唱、というスタイルがよい。高レベル技能を揃えたバードは非常に強力である。

 
  • キット解説
ブレード
物理攻撃が強化されるキットだが、あくまでもバードであることは忘れずに。THAC0は悪いし、ウォーリアのような攻撃回数増加もない。アタッカーとして使うならば、それらを補強するアイテムを装備しよう。
防御面も少々不安があるが、防御呪文を多く唱えられるようになれば優れた盾役として機能するようになる。
 
なお、オフェンシブ・スピンはヘイスト類と併用できないと説明文にあるが、ヘイスト類を使用した後なら、オフェンシブ・スピンを使える(逆順は不可)。
また、テンサーズ・トランスフォーメーション中にオフェンシブ・スピンはできない(逆順は可)。
セット・タイムトラップ + インプルーブド・ヘイスト + オフェンシブ・スピン(+ テンサーズ・トランスフォーメーション)のコンボは強力。
ジェスター
ジェスターの歌は混乱だけでなく、スローや気絶を発生させることもある。
この歌は安全面では優れているが、敵を散らかすことが多いため、戦いづらくなる場合がよくある。
またBG2後半の敵にはほとんど効かない。
スカルド
歌の効果はバード中随一で、とても強力。
武器による攻撃は行わずに、歌をメインにしてサポートするのがいい。
ただし歌の効果範囲が狭い点にだけは注意しよう。仲間に結構近づかないと効果を与えられない。
また残念ながら、高レベル技能のエンハンスド・バードソングはスカルドの歌の上位互換であり、他キットも取得できるので、その時点でアドバンテージがほぼなくなってしまう。
強いキットであるが、その点は少々悲しい。

バードの歌の効果

バードの歌の効果については諸説あるが現在は、恐怖に対する抵抗を与えるのみ、というのが定説。
士気をあげ、リムーブフィアの効果がある、というものだ。

 

以前は「10レベルごとにLuckを+1上昇(全ロール+1)」という説が主流だったが、そのような強い効果はどうやらないそう。
旧マニュアルに書いてあった歌の効果の説明も間違いのようである。

 

ちなみに歌の効果は重複する。通常の歌のみならず、エンハンスド・バードソングの効果もそうである。
ミスリードなどで作った分身も歌えるので、増殖させて歌えば相当なものになる。
パーティ内にバードを複数人いれるのも面白いかもしれない。

 
以前の記事

バードの歌の効果については諸説あるが次のものが支持されているようだ。

10レベルごとにLuckを+1上昇させる。(1レベルで+1。11レベルで+2。)
Luckは1上昇するごとに、全てのロールに+1のボーナスとシーフスキルに+5%のボーナスを与える。
 

”全てのロール”が文字通りの意味なのかは判然としない。文字通りの意味ならTHAC0やセービングスロー(ST)など全てに効果があるということになる。
ただ、エンハンスド・バードソングの効果から察するに、命中判定、ダメージ、ACにボーナスがあるのではないかと思われる(STは無し?)。
なおマニュアルには、攻撃ロールと敵から受けるダメージを減少させる、とある。
サイトによっては、1レベルでTHAC0と対呪文STに+1、10レベルであらゆるSTに+1、20レベルで命中とSTに+2、という記述もある。
恐怖に対する抵抗を与えるのみである、としているサイトもある。
PlanetBGでは、a +1 bonus to attack rolls, a +1 bonus to saving throw rolls and a +2 bonus to morale、とある。
またジェスターの歌は混乱だけでなく、スローや気絶を発生させることもある。

バードの呪文使用回数

レベルW呪文Lv.1Lv.2Lv.3Lv.4Lv.5Lv.6
2100000
3200000
4210000
5310000
6320000
7321000
8331000
9332000
10332100
11333100
12333200
13333210
14333310
15333320
16433321
17443331
18444332
19444432
20444443
21544443
22554443
23555443
24555543
25555543
26555543
27555543
28555553
29555553
30555554
31555554
32555554
33555554
34555554
35555554
36555554
37555554
38555555
39555555
40555555

(W=ウィザード呪文)

高レベル技能

セット・スパイクトラップこの技能は、ローグに強力なスパイクトラップを仕掛ける能力を与える。ばね仕掛けの大針の罠は、気づかずに作動させてしまった者に20D6のダメージを与える。
セット・
エクスプローディングトラップ
この技能は、ローグに強力な爆発物のトラップを仕掛ける能力を与える。この罠は10D6のダメージを与える(対呪文セービングスローで半減)ファイアーボールを放ち、対象は遠くへ吹き飛ばされる。
セット・タイムトラップこの技能はローグに、高レベルメイジ呪文のタイムストップに似た効果を発揮する魔法の罠を仕掛ける能力を与える。この罠が作動すると10秒間、ローグ以外の者にとって時の流れがほとんど止まるのである。この罠は普通、敵の背後に回って攻撃を加えるために使用される。
イヴェイジョンイヴェイジョンの技能によって、ローグの本能的な保身の感覚が高められる。この技能は3ラウンドの間、ACに4とセービングスローに2のボーナスを与える。
グレーター・イヴェイジョンイヴェイジョンが強力になったこの技能は、ACに-6、セービングズローに3のボーナスを与える。加えて、ローグは移動に+2のボーナスを得られ、通常の飛び道具は彼にまったく当たらなくなる。グレーター・イヴェイジョンは5ラウンドの間、持続する。
必要な技能:イヴェイジョン
ユーズ・エニィアイテムローグ達は、自分が今持っている物に対して適応し、有効的な使い方を見出す技術を誇っている。ユーズ・エニィアイテムの技能はその技術を拡張するものであり、一度習得すれば永久的な効果を持つ。この技能はローグに全てのアイテムを、本来なら他クラス専用のものでさえも使用可能にする。魔術師のワンドやスクロールから、ファイターにしか使えないような巨大な武器までも扱えるようになるのだ。
アヴォイド・デス超人的な身のこなしを発揮することで、高レベルのローグは絶対絶命の状況を切り抜けることができるようになる。この技能は5ラウンド持続し、その間、死に対するセービングスローには+5のボーナスが与えられ、ヒットポイントは20加算される。さらに持続時間中は死の魔法に対して完全な耐性を得る。
アルケミー(錬金術)経験を積み、冒険の中で多くのポーションを見てきたローグは、その職業的な巧みさによって、ポーションを造ってみる事ができる。アルケミーの技能によって、ローグは8種類のポーションを、1日につき1つ造り出すことができるようになる。

ローグが造るポーションは以下のリストからランダムに作り出される:
1)ポーション・オブ・マスターシーフ
2)ポーション・オブ・パーセプション
3)ポーション・オブ・エキストラヒーリング
4)ポーション・オブ・スペリオルヒーリング
5)ポーション・オブ・リジェネレーション
6)解毒剤
7)オイル・オブ・スピード
8)ポーション・オブ・フロストジャイアントストレングズ、ただしシーフかバードのみが使用できる
スクライブ・スクロール
(スクロール作成)
この技能によって、ローグは初級~中級レベル呪文のスクロールを造ることができるようになる。スクロールは以下のリストからランダムに作成される:
1)マジックミサイル
2)ヘイスト
3)ファイアーボール
4)ディスペルマジック
5)ダイアチャーム
6)インヴィジビリティ
7)コーン・オブ・コールド
8)モンスターサモニング2
9)モンスターサモニング3

必要な技能:ユーズ・エニィアイテム
エンハンスド・バードソングこれはバードと、その仲間にとっても大変有益な技能である。この歌の力はバード自身に-10のACボーナスと10%のマジックレジスタンスを与える。また、彼の仲間に対しては命中判定とダメージに+4、ACに-4のボーナス、恐怖・気絶・混乱に対する耐性と+5%のマジックレジスタンス、さらには非魔法武器に対する耐性を与える。

この技能は、今まで使われていた「バードの歌」スロットに置き換えられる。
マジックフルートこの技能は純粋な魔法のエネルギーで出来た魔法のフルートを作り出す。このフルートを演奏すると、以下の呪文効果を得ることができる。
レジストフィアー(パーティー全体) - 1チャージ
グローブ・オブ・インヴァルネラビリティ - 1チャージ
ディレイド・ブラスト・ファイアーボール - 3チャージ

フルートによる呪文に似た効果は、ワンドの能力を使うときと同じように使用される。フルートは1日の間、存続する。
 

コメント欄

  • 個人的にオススメの運用法は後衛でメイジのサポートに徹するという役割 -- 2014-01-02 (木) 08:10:05
    • 攻撃方法は遠距離武器、魔法は戦闘前の補助と敵の防御呪文の解除がメイン、適宜ワンドやスクロールを使う -- 2014-01-02 (木) 08:13:07
    • まず魔法やアイテム、それを使う必要がないなら遠距離武器、それが通用し難いなら歌 -- 2014-01-02 (木) 08:25:59
    • 逆に前衛で近接武器や呪文で攻撃するという運用では器用貧乏で使い難いという印象になると思う、エルダリスやブレードkitとか見るとそんな感じで使いたくなるんだけどねー -- 2014-01-02 (木) 08:41:16
  • thief3を書き換えてDetectTrapsをBattleSongにしたスクリプト組むと戦闘そっちのけで歌いまくる。ジェスターだとそこそこ役に立つし、ほぼ放置気味になるのでジェスターっぽくていい。 -- 2014-02-10 (月) 06:46:41
  • ブレード主人公でクリアしてきた。なんでもかんでも識別できるし以外と強かったけどでデフェンススピンは使うと逃げられなくなるし全然使わない使えない。オフェンスは使えるけど毎回毎回クリックするのが面倒くさすぎた。やはり主人公にするには物足らない。 -- 2022-10-03 (月) 14:10:15