測色器

Last-modified: 2012-02-12 (日) 16:51:19

方式

参考

フィルター式

フィルター式(刺激直読型)はRGBなど複数のカラーフィルターを使い、それぞれのフィルターを透過した光をセンサーで受け、演算によって測定結果を出すというもの。
センサーによっては7枚ものフィルターを使って精度向上を狙ったものもある。
簡単な構成のため安価だが、絶対値精度が低い。
被測定光源の分光分布により結果が左右される。デフォルトで設定されている被測定光源の分光分布と合わないと誤差が大きくなる。
耐久性は分光式より落ちるが、i1DisplayProなどガラス製フィルター採用機種では改善されている。

分光式

分光式は、プリズムと同じ働きをする回析格子という素子により被測定光源を数十の波長に分光し、各波長ごとにセンサーでエネルギー量を測るという方式で、絶対値精度が高い。
フィルター式よりも経年劣化する要素が少ない。
フィルタ式より被測定光源の分光分布に左右されにくく、広色域モニターの計測にも向いている。
フィルター式より高価。

製品

X-Rite(エックスライト)社製ツール

X-Rite社純正ソフトの違いによりi1(アイワン)シリーズとColorMunki(カラーモンキー)シリーズとがある。

i1(アイワン)シリーズ

http://www.i1color.jp/index.html
カラープロファイル作成ソフトウェアは、i1Profiler(アイワン・プロファイラー)
http://www.i1color.jp/i1profiler.html

ColorMunki(カラーモンキー)シリーズ

http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/
カラープロファイル作成ソフトウェアは、i1Profilerよりもかなり機能が制約されている。

ツールの性能検査

  • 電話
    エックスライトサポート(0120-980-258)
  • 検査料金
    無料
  • 製品の送付先
    〒153-0061
    東京都目黒区中目黒1丁目1-9-22
    マートルコート中目黒1階
    エックスライトサポートセンター
  • 受付
    サポートセンターに直接持ち込まれても、受け付けられない。郵送又は宅急便にて送ってほしいとのこと。
  • 送料
    サポートセンターへの送料は依頼者負担、サポートセンターからの返送料はサポートセンター負担。
  • ユーザー登録
    シリアル番号が登録されていること。

Datacolor社製ツール

日本代理店はイメージビジョン株式会社
http://www.imagevision.jp/

Spyder3シリーズ

http://www.datacolor.jp/products/monitorcalibration/index.html
いずれもフィルター式測色器セットである。
フィルターの材質が劣化しやすいので、防湿庫で管理すること。
経年劣化しやすいこと及び測色精度が劣ることから、あまり推奨できない。

ナナオ

EIZO EasyPIX(ナナオ製の対応モニター専用ツール)

http://www.eizo.co.jp/products/ac/detail/easypix/index.html
測色器はSpyderシリーズと同等品と見られるが、互換性なし。
ハードウェア・キャリブレーションであることは良いことだが、測色器の性能があまり良くないこと、対応モニター以外で使う術がないこと、設定できる項目が少ないことから、あまり推奨できない。