方式
参考
- 光・光源色の測定の基礎
http://www.fjt.info.gifu-u.ac.jp/img-com/archives/JRC2007matsui.pdf
36ページにフィルター式(刺激直読型)と分光式とを比較した表がある。 - 液晶モニターQ&A | Q4. モニターキャリブレーションの測色器には色々な種類がありますが、それぞれの違いを教えてください | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
http://shuffle.genkosha.com/products/eizo/faq/6763.html
フィルター式
フィルター式(刺激直読型)はRGBなど複数のカラーフィルターを使い、それぞれのフィルターを透過した光をセンサーで受け、演算によって測定結果を出すというもの。
センサーによっては7枚ものフィルターを使って精度向上を狙ったものもある。
簡単な構成のため安価だが、絶対値精度が低い。
被測定光源の分光分布により結果が左右される。デフォルトで設定されている被測定光源の分光分布と合わないと誤差が大きくなる。
耐久性は分光式より落ちるが、i1DisplayProなどガラス製フィルター採用機種では改善されている。
分光式
分光式は、プリズムと同じ働きをする回析格子という素子により被測定光源を数十の波長に分光し、各波長ごとにセンサーでエネルギー量を測るという方式で、絶対値精度が高い。
フィルター式よりも経年劣化する要素が少ない。
フィルタ式より被測定光源の分光分布に左右されにくく、広色域モニターの計測にも向いている。
フィルター式より高価。
製品
X-Rite(エックスライト)社製ツール
X-Rite社純正ソフトの違いによりi1(アイワン)シリーズとColorMunki(カラーモンキー)シリーズとがある。
i1(アイワン)シリーズ
http://www.i1color.jp/index.html
カラープロファイル作成ソフトウェアは、i1Profiler(アイワン・プロファイラー)
http://www.i1color.jp/i1profiler.html
- 分光式測色器セット
i1 Pro測色器を採用している。
http://www.i1color.jp/i1pro.html- i1Basic Pro(アイワンベーシック・プロ)他
http://www.i1color.jp/i1basic_pro.html
http://www.xrite.com/product_overview.aspx?ID=1461
上位のセットになるほど、様々な機器のカラーマネージメントに対応している。
- i1Basic Pro(アイワンベーシック・プロ)他
- フィルター式測色器セット
- i1Display Pro(アイワンディスプレイ・プロ)
http://www.i1color.jp/i1display_pro.html
http://www.xrite.com/product_overview.aspx?ID=1454
フィルターの材質がガラスとなり、劣化しにくくなった。- ハードウェア・キャリブレーション用ソフトにおける対応状況
2012年1月20日現在
①ナナオのColorNavigatorはi1Display Proの測定器に対応している。
②NECのSpectraView IIは非対応。海外版では対応している。
http://blog.xritephoto.com/?p=5346
しかし、日本国内版については、サポート予定をNECへ問い合わせたところ、「誠に申し訳ございませんが、現時点におきまして近々のサポートは予定されていません。」と言われたとのこと。
NEC液晶モニタ総合スレッド29
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/hard/1324529722/232
③三菱のEASYCOLOR!シリーズは非対応。
- ハードウェア・キャリブレーション用ソフトにおける対応状況
- i1Display 2(アイワン・ディスプレイ2)
http://www.i1color.jp/i1display2.html
フィルターの材質が劣化しやすいので、防湿庫で管理すること。
経年劣化しやすいこと及び測色精度が劣ることから、あまり推奨できない。
- i1Display Pro(アイワンディスプレイ・プロ)
ColorMunki(カラーモンキー)シリーズ
http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/
カラープロファイル作成ソフトウェアは、i1Profilerよりもかなり機能が制約されている。
- 分光式測色器セット
- ColorMunki Photo、ColorMunki Design
http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/colormunki_photo.html
http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/colormunki_design.html
http://www.xrite.com/product_overview.aspx?ID=1114
測色器の精度はi1 Pro測色器よりもやや劣るが、大抵の人には問題がないはず。
測色器の再校正不可。
X-Rite社純正ソフトを使わず、測色器だけハードウェア・キャリブレーション対応モニター用に使う人が多い。- PhotoとDesignの違い
http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/functionlist.html
Designはアクティベーション台数制限ありだったり、X-Rite社外のキャリブレーションソフトでサポートされていないことが多い。
そのほかの違いは自分の用途によって取捨選択。
- PhotoとDesignの違い
- ColorMunki Photo、ColorMunki Design
- フィルター式測色器セット
- ColorMunki Display
http://www.kggraphics.jp/products/colormunki/colormunki_display.html
http://www.xrite.com/product_overview.aspx?ID=1513
X-Rite社現行フィルター式の中の最廉価機種。
測色器はi1Display Proと同一のようだが、制約が多くなっている。- ハードウェア・キャリブレーション用ソフトにおける対応状況
2012年1月20日現在
モニター各社のハードウェア・キャリブレーション用ソフトは、いずれもColorMunki Displayの測定器に対応していない。
- ハードウェア・キャリブレーション用ソフトにおける対応状況
- ColorMunki Display
ツールの性能検査
- 電話
エックスライトサポート(0120-980-258) - 検査料金
無料 - 製品の送付先
〒153-0061
東京都目黒区中目黒1丁目1-9-22
マートルコート中目黒1階
エックスライトサポートセンター - 受付
サポートセンターに直接持ち込まれても、受け付けられない。郵送又は宅急便にて送ってほしいとのこと。 - 送料
サポートセンターへの送料は依頼者負担、サポートセンターからの返送料はサポートセンター負担。 - ユーザー登録
シリアル番号が登録されていること。
Datacolor社製ツール
日本代理店はイメージビジョン株式会社
http://www.imagevision.jp/
Spyder3シリーズ
http://www.datacolor.jp/products/monitorcalibration/index.html
いずれもフィルター式測色器セットである。
フィルターの材質が劣化しやすいので、防湿庫で管理すること。
経年劣化しやすいこと及び測色精度が劣ることから、あまり推奨できない。
ナナオ
EIZO EasyPIX(ナナオ製の対応モニター専用ツール)
http://www.eizo.co.jp/products/ac/detail/easypix/index.html
測色器はSpyderシリーズと同等品と見られるが、互換性なし。
ハードウェア・キャリブレーションであることは良いことだが、測色器の性能があまり良くないこと、対応モニター以外で使う術がないこと、設定できる項目が少ないことから、あまり推奨できない。