Dragoon

Last-modified: 2023-05-06 (土) 23:58:40

 熱いぜ、熱いぜぇー、熱くて死ぬぜぇーッ!
 エレメンタルオーラ3属性中最大のSLv44 Holy Fireですべてを焼き払う炎の聖騎士。早い話が炎版Dream Shockerというやつ。
 なお、このビルドの名称については海外では「Holy Fire Paladin」や「Dragon Paladin」と呼ばれるのが一般的であり、「Dragoon」と言えばこのビルドではなくLA馬場のことを指して使われている。

構想

 鎧と盾で発動可能なRW DragonではSLv14 Holy Fireを、武器で発動可能なRW Hand of JusticeではSLv16 Holy Fireを装備時に自動展開できる。
 これらを同時に装備することで得られる合計SLv44(!) Holy Fireの火力とConvictionの合わせ技により、群がる敵を消し炭にする。

戦い方

 Convictionを常時展開しつつZealで戦う、Zealotの派生系。
 ZealしているとRW DragonOn Striking効果でHydraが大量に出現し、火属性レジストの低下した敵にFire Boltの集中砲火を浴びせてサポートしてくれる。

パーティプレイ

 高SLvのコンビクが属性ビルドの威力を増幅し、物理ビルドの命中率を大幅に引き上げてくれる。
 突っ立っているだけでも十分強いし、Zealで敵を凍らせながら焼き払うのもいいだろう。

良い点

  • 低難易度での面のトレハン(Chipped Gem等集め)やPL時の引率に便利。オーラの有効範囲が32.6yardsと半端なく広いので、Normal~NMなら1.5画面ぐらい先の敵が見つかる前に焼け死ぬ。
  • FIをさほど苦にしない。SLv25コンビクで火属性レジスト129%以下の敵ならFIを剥がせ、さらにHoJによる装備枠の火属性レジスト低下(-20%)で十分なダメージを通せる。D2RではFlame Riftを持たせてやるとFIを剥がせない敵が1匹もいなくなる。
  • 難易度Hellで厄介なBSに対して強い。
    BSは火属性レジストが0なのでひとなでするだけで倒せるし、RW Dragonの鎧・盾それぞれに含まれるLoの防具効果(雷属性レジスト最大値+5%)のおかげで最大値が85%になる。なんならBS対峙時だけSalvationオーラに切り替えてもいい。
    このため、ベルトは必ずしもThundergod's Vigorに限定されず自由に選べる。
  • Dream Shockerとの相違点として…
    • ダメージのばらつきが極めて小さいため、莫大な最低保証ダメージが得られる。
      SLv44 Holy Fireをフルシナジーで運用すると、一撃あたりの武器に乗るダメージ量がD2Xでは3219~3288、D2Rでは5335~6350。このダメージが各種火属性レジスト低下効果によってさらに増幅される。
    • FI相手でも、凍結が有効な敵ならば武器に含まれるChamの効果で凍ってくれるので意外に安全。
    • Confuseでバールランを破壊することはない。

欠点

  • 全ビルド中最高レベルの予算を要求される。必須の武器・鎧・盾だけでDream Shocker2~3人前。RW Last Wishより高くつく。
  • RW Hand of Justiceの追加効果が毒にも薬にもなる。凍結効果は死体が残らないのでRedemptionとの相性が悪いし、Dim Visionと同等の盲目効果はDracul's GraspLife Tapを上書きしてしまう。
  • 鎧と盾が固定の割にはDefenseに乏しく、さらに%DRとレジストの上積み手段がかなり制限されてしまう。%DRは兜とベルトだけが頼り。
  • D2X限定)Cow立ち入り禁止。低難易度ではCow Kingがあっという間に焼け死んでしまう。
  • Dream Shockerとの相違点として…
    • 物理ダメージが乏しいためライフ吸いが低く、しかも前述の理由でドラクルは使えない。Ancientsなどのタフな敵が相手だと安定感に欠ける。
    • Holy FireオーラのSLvの高さゆえ、必要以上に敵を起こしてしまう。FIのフレ牛とか自爆する骨チビが多数寄ってくると大変なことに。

スキル配分

 コンセプトはDream Shockerに準ずる。とにかくHoly FireのシナジーおよびConviction重視。
 Holy Fireそのものは単なる通過スキルとみなし、1ポイントしか振らない。

Defensive Auras
Offensive Auras
Combat Skills

スキルオプション

 ConvictionResist FireSalvationに20振り、上記残りを経過の1にした場合、消費スキルポイントは72&残り38。

  • CleansingVigorRedemption…この辺りは1+ブーストでも十分便利なので取得しておくのもあり。
  • Fanaticism…剥がれないFIを物理で叩きのめしたい場合に。経過スキルMightがあるが、それで満足できなければ選択の余地あり。
  • SacrificeZeal…物理ダメージを追及するなら。ただしZealはブースト込み4(5回攻撃)は達成しておくこと。
  • Holy Shield…防御面の底上げ。迷ったらコレ。

ステータス配分

  • STR: 装備の要求値。RW Dragonに存在するLv比例のSTRブースト効果も加味すること。Bone Visage(Dream、Flickering Flame用)なら106、CoAなら174。
  • DEX: 装備の要求値(Phase Bladeなら136) or ブロック率75%達成値合わせ。
  • VIT: 残り全部
  • ENE: 初期値

装備

 武器・鎧・盾が固定。残り箇所でレジスト・DR・スキル・IASを適宜補うこと。

装備オプション1:Hand of Justiceのベース武器選定&小手

 Hand of JusticeをPhase Bladeで作った場合、最速Zealを達成するためにはEIASをあと45稼ぐ必要がある。これを全て装備IASで賄う場合、要求される値は72。
 HoJ自体に装備IAS33%が備わっているので、アミュをThe Cat's EyeHighlord's Wrathにし、さらに小手に装備IAS20%があるものを選べば達成。この場合の小手の候補は Laying of HandsLava GoutBlood Craft(20IAS+α)等が挙がる。
 最速Zealを初めから放棄してBerserker Axeで作る場合、装備IASを別途30稼げば5/5/10フレになる。この場合物理ダメージは格段に大きくなるが、たったの26しかないDurabilityが泣き所。

装備オプション2:裏装備の候補

 裏装備の方針は「1.剥がれないFI(+PI)対策をまかなう」「2.打たれ弱さを克服する」のどちらかとなる。
 また、表装備では得られないスキルブーストを稼ぎ、Holy Shieldをこちらで使用するのもいいだろう。

  • RW Grief
    問答無用の物理ダメージでガシガシ切り刻める。…が、FI+PIはどうしようもない。
    ちなみにRW Hand of Justiceの代わりに他の武器を用いると、Holy Fireのダメージが著しく低下する。*1
  • RW Voice of ReasonRW Rift
    Convictionで氷属性レジストの下がりきった敵に、On StrikingFrozen Orbが襲いかかる。
    Phase Bladeで作れて高速で振り回せるSLv13FOのVoRか、セプター用で振りは若干遅いがSLv21FOのRiftかは好みと予算による。
    物理ダメージが低く、ライフ吸いがさらに落ちるのが難点。
  • Azurewrath
    Sanctuaryオーラがアンデッドを弾き飛ばし、また彼らの高い物理属性レジストを無視してダメージを叩き込める。
    豊富なMagic&ColdダメージがPI対策としてもGood。
  • RW Beast + RW Spirit
    クマーーー!!
    ライフ向上だったらコレも使える。
    ただし残念ながら表装備(HoJ Phase Blade)での振り速度は6フレが限度で、しかも攻撃が単発に。

装備オプション3:兜候補

 兜の最終装備候補は「2穴Crown of Ages」「RW Dream」「RW Flickering FlameD2R限定)」の3つ。
 しかし上記の装備はいずれも高価なため、代替案を以下に挙げる。

  • Rockstopper
    10%DR、3種のレジスト、FHRなどバランス良好。最終にCoAを意識した時、最もイメージが近い下位互換兜。
  • Vampire Gaze
    両吸いと兜屈指の高%DRが売りの近接系定番。ただし属性レジは皆無。
  • Harlequin Crest
    スキル+2、ライフ上昇、10%DRが非常に嬉しい。見た目と属性レジの無さが難。
  • Andariel's Visage
    スキル+2、20%IAS、高LSなどかなり理想に近い兜。
    ただしレジストのバランスが悪く、また%DRが稼げないため物理攻撃には意外に脆い。

装備例(D2X

装備例(D2R

 Flame Riftのサンダー効果でFIを剥がすことで、元々FIであった敵の火属性レジストは「95-30(SLv25コンビク)-20(HoJ)-10~15(Flick)」=35~30と大きく低下させられる。さらにデメリットである自身の火属性レジスト低下効果も、RW Flickering Flameによる自動展開Resist Fireで相殺可能。
 On Strikingで召喚されるHydraにもFIサンダーと装備品の火属性レジスト効果が適用されて十分なダメージソースとなるので、それを活かすべくHoJは振りの早いPhase Bladeで発動し、護符のHighlord'sと小手の装備IAS20%で最速Zeal達成。
 インベントリには属性レジストCharmを敷き詰めてレジ確保。上記装備では氷と毒に対して脆いのでその2属性を重点的に。

その他

育成について

 RW Dragonが装備可能なのはLv61から。RW Hand of JusticeはLv67から。
 普通に育てるとNMバールランのお年頃までメイン装備が揃わないので(犬馬場よりはマシだが…)、若干貧弱なZealotとして、Convictionを展開しつつキャスター系のサポート役として育てるか、もしくはLv&装備が揃った時点でRespecするか。
 まっとうに育てるならばHoly ShieldConvictionを優先してある程度振り、Resist FireSalvationと上げていくと生き残りやすさ、パーティ貢献度の両面で効率的。メイン装備が揃った段階で、少なくともResist FireはMaxになっていることが望ましい。

傭兵

 本体は鎧がネックとなりDefenseがあまり稼げないため、身代わりに前線に立ってくれるAct2傭兵が大本命。
前線ビルドだが主力は火属性ダメージであること、コンビクのDef低減効果で十分な命中率を確保できることを考えると、オーラはDefianceHoly Freezeあたりがいいだろう。
 持たせる武器はThe Reaper's Tollで決まり。本来この武器のDecrepifyはPI剥がしをアテにするものだが、本ビルドにおいてはダメージ半減効果と移動速度半減(=攻撃被弾数半減)効果の方が目当てとなる。

 装備の自由度を確保しつつ4フレZealの爽快感に酔いしれたいならば、Act1傭兵RW Faithを持たせる手もある。
 ただしFanaticismオーラをアウトソーシングすることのデメリットも考慮しなければならない。詳しくはDream Shockerの傭兵の項目も参照。

注意点

  • タフな敵を相手にしていると、Hydraの湧きすぎで激しくラグることがある。どのぐらい凄いかといえば、下手をするとひとりで一度に召喚する量がTravincalの長老全員分を超えてしまうほど。
    ただし、HydraキャストディレイZealの5連打を途中で妨げないので致命的な痛手にはならない。また、D2RではHydraのキャストディレイは撤廃されている。

基本装備のお値段(新規作成の場合)

合計 3Lo + 3Sur + 1Cham = 7HR

*1 ダブルDragonのフルシナジーSLv28 Holy Fireで、D2X時1270~1339、D2R時2575~3270ダメージ。