日本名:二刀流 略称:
効果
アサシンとバーバリアンが持つクラス特性。
左右両方の武器スロットに片手武器を装備し、攻撃に用いることができる。
「右手」と「左手」、「プライマリー」と「セカンダリー」
このWikiを含め多くの攻略サイトでは、インベントリ画面左側、小手装備欄の上の武器装備欄を「右手」、インベントリ画面右側、靴装備欄の上の武器装備欄を「左手」と称している。
しかしこれとは別に「プライマリーウェポン(メイン武器)/ セカンダリーウェポン(補助武器)」という概念が存在し、先に装備した側がプライマリーウェポン、後から装備した側がセカンダリーウェポンとなる。
ただし、ゲームの処理上では「右手にプライマリーウェポン、左手にセカンダリーウェポンを装備している状態が本来あるべき姿である」という仕様になっているため、「裏装備へのウェポンスワップを実行した後、表装備に戻す」もしくは「死亡後に残された死体に触り、装備を回収する」のいずれかを実行すると、本来持つべき手に武器を自動で持ち直す。
大半の物理攻撃においては、プライマリーウェポンのみで攻撃が実行される。
また、D2XにおいてはプライマリーウェポンとセカンダリーウェポンとでWSMに差が生じている場合、下記の様な変化が生じる。
WSMの変化
※下記の記述はD2Xにおけるものです。
D2Rではパッチ2.4にて「プライマリー側の攻撃はプライマリーウェポンのWSMを、セカンダリー側の攻撃はセカンダリーウェポンのWSMを参照する」仕様に変更され、下記の計算は行われなくなりました。
二刀流状態では、WSMが下記の様に変化する。
右手のWSM…( 右手武器のWSM + 左手武器のWSM ) ÷ 2 左手のWSM…( [ 右手武器のWSM + 左手武器のWSM ] ÷ 2) + ( 左手武器のWSM - 右手武器のWSM ) → ( 左手側のWSM × 3 - 右手側のWSM ) ÷ 2
ややこしいことにこの変化はプライマリー/セカンダリーとは別に判定されるため、「WSMの小さい武器と大きい武器、どちらをプライマリーウェポンにしているか」「プライマリーウェポンを左右どちらの手に装備しているか」で4通りの結果が生じる。
一例として、「WSM[-30]のフェイズブレイドとWSM[20]のバトルハンマーで二刀流を行った場合」の組み合わせ結果を下記にまとめる。
プライマリー ウェポン | 装備箇所 | プライマリー側の WSM | セカンダリー側の WSM |
PB | 右手 | -5 | 45 |
PB | 左手 | -55 | -5 |
BH | 右手 | -5 | -55 |
BH | 左手 | 45 | -5 |
この仕様の穴を突き、通常時よりも早い物理攻撃を実現するテクニックが、後述する「フレバグ」である。
アサシンの二爪流
- 片手爪のみ二爪流可能。右手に他の片手武器を装備した場合、左手は盾のみ装備可能。
- 攻撃面のプロパティ(EDam、IAS、DSやCB等の発動率等)は、基本的にその武器を用いた物理攻撃においてのみ適用される。例えば左手の武器でIASを高めても、それが反映されるのは左手武器の攻撃のみ。
- 通常攻撃におけるセカンダリーウェポンの攻撃では、専用のモーションフレーム値が用いられる。
- Fists of Fire、Claws of Thunder、Blades of Ice、Dragon Clawにおいては、一爪流・二爪流を問わずプライマリーウェポンのWSMを攻撃速度計算に使用する。
通常攻撃のモーションフレーム表
武器クラス | 攻撃判定 発生フレーム | 基礎フレーム | スターティング フレーム補正 | アニメーション 進行速度 |
爪(A1プライマリー) | 6 | 11 | 0 | 208 |
爪(A2プライマリー) | 6 | 12 | 0 | 208 |
爪(セカンダリー) | 6 | 12 | 0 | 208 |
※上記計算式で求めたモーションフレームにてプライマリーウェポン→セカンダリーウェポンの順に攻撃を行う。敵をクリックし続けている間は連続攻撃となるが、クリックをやめる等すれば中断可能。
※モーションフレーム計算式は物理攻撃速度計算の記事を参照。
爪専用攻撃スキルのモーションフレーム計算式
武器クラス | 攻撃判定 発生フレーム | 基礎フレーム | スターティング フレーム補正 | アニメーション 進行速度 |
二爪流時 | - | 16 | 0 | 256 |
※二爪流時のFists of Fire、Claws of Thunder、Blades of Ice、Dragon Clawが該当する。
<計算式> 【 ( 256 × 基礎フレーム ) ÷ [ 256 × VInc ÷ 100 ] 】 ※VInc = 70 + EIAS (D2X、D2R共通) ※[]内の計算結果は小数点以下切り捨て、【】内の計算結果は小数点以下切り上げ。 ※上記計算式で求めたモーションフレームにて、プライマリー側→セカンダリー側の順に2連撃を行う。
馬場の二刀流
- 装備可能な武器はクラス専用武器を除いた片手武器及び両手剣。
- 攻撃面のプロパティ(EDam、IAS、DSやCB等の発動率等)は、その武器を用いた物理攻撃においてのみ適用される。例えば左手の武器でIASを高めても、それが反映されるのは左手武器の攻撃のみ。
- 通常攻撃におけるセカンダリーウェポンの攻撃では、専用のモーションフレーム値が用いられる。
- 通常の投擲攻撃の際は、片側に装備した武器のみで投擲を行う(Right Throw&Left Throw)。Double Throwを使用して初めてセカンダリー側の武器も交えた二連投攻撃が行われる。
- 二刀流状態専用の攻撃スキル(Double Swing、Double Throw、Frenzy)においては、プライマリーウェポンのWSMを攻撃速度計算に使用する。
通常攻撃のモーションフレーム表
武器クラス | 攻撃判定 発生フレーム | 基礎フレーム | スターティング フレーム補正 | アニメーション 進行速度 |
片手武器(プライマリー) | 7 | 16 | 0 | 256 |
片手武器(セカンダリー) | 8 | 12 | 0 | 256 |
※上記計算式で求めたモーションフレームにてプライマリーウェポン→セカンダリーウェポンの順に攻撃を行う。敵をクリックし続けている間は連続攻撃となるが、クリックをやめる等すれば中断可能。
※モーションフレーム計算式は物理攻撃速度計算の記事を参照。
二刀流専用スキルのモーションフレーム計算式
使用スキル | 攻撃判定 発生フレーム | 基礎フレーム | スターティング フレーム補正 | アニメーション 進行速度 |
Double Swing | - | 17 | 0 | 256 |
Double Throw | - | 12 | 0 | 256 |
Frenzy | - | 17 | 0 | 256 |
<計算式> 【 ( 256 × 基礎フレーム ) ÷ [ 256 × VInc ÷ 100 ] 】 ※VInc = スキル定数 + EIAS ※スキル定数:Double Swing…120、Double Throw&Frenzy…70 (D2X、D2R共通) ※[]内の計算結果は小数点以下切り捨て、 【】内の計算結果は小数点以下切り上げ。 ※上記計算式で求めたモーションフレームにて、プライマリーウェポン→セカンダリーウェポンの順に2連撃を行う。
二刀流時のフレバグ
※下記の記述はD2Xにおけるものです。D2Rではパッチ2.4にて実施された仕様変更により使用できません。
「フレバグ」とは、前述した「二刀流時におけるWSMの変化」を利用し、通常時よりも早い物理攻撃を実現するテクニックのこと。
手順は下記の通り。
<手順>
- 左手にWSMの小さい武器を装備させ、プライマリーウェポンとする。
- 右手にWSMの大きい武器を装備させ、セカンダリーウェポンとする。
先述した「WSM[-30]のフェイズブレイドとWSM[20]のバトルハンマーで二刀流を行った場合」で説明すると、「最初に右手にPB、次に左手にBHの順で装備した」場合、プライマリーウェポンのWSMを参照する物理攻撃時のWSMは[-5]となる。反対に、上記の手順を踏んで「最初に左手にPB、次に右手にBHの順で装備した」場合、プライマリーウェポンのWSMを参照する物理攻撃時のWSMは[-55]となる。
このテクニックでは「左右に持つ武器のWSMの開きがあればあるほど攻撃速度の変動が大きくなる」という特性があるので、通常時では敬遠されがちなWSMが[20]の武器をFrenzyやDouble Swingで高速で振るいつつ、Berserkをプライマリーウェポン側に装備したPB発動RW GriefやAzurewrathで発動してPIを切り刻む、といったことができる。しかもその際のWSMは[-55]になるため、普通にPBを装備した時よりも早い、といいことずくめである。
ただし、フレバグ発生状態中に前述の是正行動を取ってしまうと、表装備に戻した際に武器を自動で持ち直し、フレバグが解除されてしまう。
そこでスワップバグという別の不具合を逆利用することで、ウェポンスワップを何回実行してもフレバグが発生している状態を維持することができる。
- 参照:フレバグの解説動画(英語)…https://www.youtube.com/watch?v=Fgq3soCFHx0
不具合
- D2Xにおいては、「プライマリーウェポンを左手に装備した状態で二刀流の近接物理攻撃を行うと、「プライマリー側の攻撃時に、グラフィック上では右手の武器を振るっている」という不具合が発生している。
Resurrected情報
- 二刀流/二爪流状態で使用するシークエンススキル群(Fists of Fire、Claws of Thunder、Blades of Ice、Dragon Claw、Double Swing、Double Throw、Frenzy)のEIAS計算に、「プライマリーウェポン側とセカンダリーウェポン側両方でEIASを計算後、その平均値を用いる」という変更が加わった。
これにより「D2X時代とは異なり、セカンダリーウェポンのIASを稼ぐことでも攻撃速度を早められる可能性が生じた」という上方修正を受けたが、一方で「フレバグは完全に消滅」「プライマリー/セカンダリー両方で振りが早い(=WSMの小さい)武器を使用しないと、振りが遅くなる場合がある」という下方修正も発生している。 - RW Mosaicのプロパティである「Mosaicを装備してチャージ解放を伴うFMを放った場合、50%の確率でチャージを消費しなくなる」は、左右の爪の合計が発動率となる例外措置となっている。