【ドラクエの秘密】

Last-modified: 2019-06-25 (火) 19:32:33

概要

1990年代前半に流行った「謎本」と呼ばれる書籍の一つで、【ロト三部作】に関する謎や疑問について非公式に考察されている。
高円寺ファミコン考察学会著で、企画・執筆はバーチャルリアリティー研究家(現状は不明)の齊藤楠卜(さいとうなんぼく。以下敬称略)、イラストは雨谷多恵子、データ協力は関根正雄。
発行は1993年9月。現在はネットオークションやアマゾンなどのインターネットでもなければ入手できないなかなかレアな書籍。持ってる人は大切に。
 
といってもロト三部作の頃はまだストーリーが最小限で、プレイヤーの想像力に任される部分が非常に多かったため、ゲームシステムから来る疑問などを除けば基本的には小説版【モンスター物語】【アイテム物語】といった派生書籍に関する考察本である。
 
ゲームシステムから来る疑問に対しては、例えば『夜通し旅をしていていつ寝ているんだ』といったものがあり、
それに対して『5分間睡眠のような短時間睡眠を繰り返しているのだろう』と推測するなど、2chのいわゆる「理不尽な点を強引に解釈するスレ」に雰囲気が近い。
ロトシリーズ最強の剣士は誰か?などの面白そうな題目もあるが、その考察方法が各作品のパラメータの上限値差を考慮することなく最高レベルの数値だけ見て決める(1の勇者をDQ2の【アトラス】と戦わせて『【ベホイミ】じゃ回復しきれない、アトラスの勝ち』とか)など所々残念。
もっとも、これでもファイナルファンタジーシリーズの謎本『FF世界の研究』よりは遥かにマシなのだが…。
 
一方で小説版などの派生書籍に対しては、作中の主人公たちの旅程を事細かに計算して3の【上の世界】や2の世界の広さを求めるなど、ゲームにおいても公式の設定であるかのように扱っている点を除けば面白い着眼点の考察が多い。
ちなみに、3の上世界も2の世界も大体一周4000km程度の広さになるとのこと。

構成

  1. ロト勇者の考察
  2. 人物の考察
  3. ダンジョンの秘密
    1. 「Q31 どうして自分の城に帰って来てるのにわざわざ宿屋に泊まるのか?」P100のL1に「物見鵜産」とあるが、「物見遊山」の間違いである。
    2. 「Q32 【ロトの洞窟】には、なぜモンスターが出ないのか?」P102のL1の「アレフガドル」とあるが、「アレフガルド」の誤りである。
  4. ドラクエ世界の秘密
  5. アイテムの考察
  6. スライム族の秘密
  7. モンスターの秘密