【ラテーナ】

Last-modified: 2024-04-02 (火) 20:56:41

DQ9

本編のストーリー上最も重要な登場人物の1人。
旅先で度々遭遇することになる、謎の少女の幽霊。
目深に被ったフードが印象的な、シリーズでも珍しい無表情ダウナー系美少女キャラ。
英語版での名前はSerena。偶然かどうか不明だがこれは後のDQ11の【セーニャ】と同じ。
 
最初の登場はベクセリアの事件解決後に方舟に乗る直前、次の登場はカラコタ橋についた直後でこのときは主人公と話すことはない。だいたいDQ8の【ドルマゲス】と同じくらいの頻度で出てくる。
 
正体は300年前の【ナザム村】の村長の娘であることが終盤で明らかに。まだ【ガナン帝国】が存在した頃、彼女が行き倒れの【エルギオス】を見つけて介抱したのが、そもそもの始まりだった。
ガナン帝国がナザム村に侵攻した折、彼女はエルギオスだけでも生かす算段で、村から引き離した後、眠り薬でエルギオスを眠らせた。
しかしその直後に村長の手引きで帝国軍が駆けつけ、エルギオスの身柄が引き渡されてしまう。
これによってエルギオスは自分がラテーナに裏切られたと誤解し、2人の関係はこじれ彼は人間を激しく憎悪するようになる。
エルギオスを引き渡すことで村の安全を図った村長であったが、エルギオスを拘束した直後に帝国兵に用済みとして約束を反古にされて殺され、村もそのまま壊滅させられている。ラテーナはすんでのところで【アルマトラ】に救われ、エルギオスを助ける旅に出るが帝国に乗り込んだ末に牢獄の中で帝国兵の手にかかる。
死の間際の彼女はすでに視力をも失い、付き従ってくれたアルマトラへの謝罪と、死後もエルギオスを救いだす決意を抱きながら命を落とす。
彼女の死にアルマトラは涙を流し、この涙によって帝国に囚われていたエルギオスの魔力が解放されて1日で帝国は滅亡した。
 
彼女はエルギオスに会うためだけに、死後も亡霊となって世界中を彷徨っている。
幽霊であるためか社交性に少々難があるのか、後半に差し掛かるまで主人公とのまともな意思疎通がなされない。
ガナン帝国で落命する間際に、「死んでもあなたを助けだす」「たどりついてみせる。何十年……何百年かかっても……。」と独白しており、実際【堕天使エルギオス】によって変貌した【絶望と憎悪の魔宮】にまで勝手に押し入り有言実行するという、とてつもないガッツの持ち主でもある。
そんな彼女の頑張りが功を奏し、最終的には誤解が解け、エルギオスと和解して昇天することになる。
 
アルマトラに助けられた後はエルギオスを助けるための旅をしていた。元来人間を滅ぼすために生み出されたアルマトラから憎しみの心を拭い去り心を通わせて共に旅をしたりと、不思議な才能を持っていたようだ。
なんだか【モンスターマスター】を彷彿とさせる才能である。
追加クエストNo.161【竜のなみだ】では、アルマトラの夢の中から飛び出した生前の彼女と出会うことになる。
アルマトラはラテーナとの旅の夢を見ており、どうやら生前に【グビアナ城】に立ち寄ったこともあったらしい。
ぶつかったときに謝罪したりと、亡霊のときと比べるとまだ意思の疎通がし易い性格のようである。
ただ、宝石商に「こんなの私の求めている竜の涙じゃない」という趣旨のことをキッパリ言って怒らせたりしていた。
この頃から相手の気持ちを慮る能力には難があったような気もする。