【じごくのもんばん】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 08:52:51

本項目ではDQ4などに登場するモンスターについて扱います。
DQ6に登場する同名モンスターについては【じごくのもんばん(DQ6)】を参照。

概要

DQ4などに登場するモンスター。地獄の門番。
体色は紫で黄色の翼と頭に4本の角、大きな鎌を持ったいかにもな感じの悪魔。作品によっては翼と頭の色が緑になっている。
 
色違いに【ベレス】【デビルプリンス】【ラズバーンの手下】【グリーターデーモン】がいる。
 
後発のDQ6に同名モンスターが登場したが、こっちの方が定番化した。やはり見た目と名前がマッチしているからだろう(DQ6のものは【ボーンプリズナー】系で、足枷のついた奴隷のガイコツのような姿をしている)。
 
英語名はNES版ではInfurnus Sentinelとそのまんま直訳されていたが、DS版では宗教的な配慮からかGrim keeper(残忍な番人)に改名された。
 
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に原画が掲載されているモンスターの一体であり、№6と手書きで記されている。

DQ4

【世界樹】のほか、【ゴットサイド地方】に高確率で出現。
名前に反して外をウロチョロしており「門番」らしさがない。また上記の生息地のイメージも「地獄」と言うよりは、むしろ逆の「天」を彷彿とさせるだけに、これも名前にそぐわない。
「地獄の帝王」【エスターク】の居城である【エスターク神殿】にはなぜか影も形も無い。
さらに地獄ともいえる世界【闇の世界】に通じる門がある【闇の洞窟】には出現しないなど、名前に関してはツッコミ所が多い。まあ、一応闇の洞窟はゴットサイド地方にあるので間接的に門番と言えなくもないが…
この系統は全て攻撃呪文と呪文対策用の補助呪文を身につけており、コイツも【メラミ】【マホステ】を唱える。
メラミ→マホステ→攻撃→メラミ→攻撃→攻撃……のローテーションを個別に行ってくる。
ただし、こちらがライアンやアリーナなどの呪文が使えない面子だけだとマホステはスキップする(これは実は公式ガイドブックにも書いてある)。またマホステは、必ず自分自身に使うとは限らない。そのため3体セットの場合、行動がズレることがある。
攻撃呪文は単体対象のメラミのみで、打撃攻撃力もあまり高いわけではないので油断しがちだが、よく3匹セットで出現して1ターン目は一斉にメラミを唱えてくるのでダメージが嵩みがちなのが厄介。
素早さもそこそこ高く、【アリーナ】以外では先攻が安定しない。
【アストロン】でやり過ごそうとしても、ちょうど効果が切れる3ターンおきにメラミのターンがくるのが鬱陶しい。
一気に蹴散らしたくてもHPが250もあるので難しい。
勇者が【ほしふるうでわ】を装備しているなら、まずは【せいじゃくのたま】で封じてしまえば楽になる。
【ラリホー】も高確率で効く。
2ターン目以降はしばらく大人しくなるので、開幕メラミのダメージは必要経費と割り切り、総攻撃で次のメラミが来る前に手早く倒してしまおう。1体あたりのダメージはそこそこ高めだが所詮は単体攻撃なので、殺される可能性はほとんどないと言っていい。
本作では珍しく【ニフラム】が高確率で有効な敵なので、相手をしたくない場合はさっさと飛ばしてしまうのも良いだろう。
 
ちなみに、ゴットサイド地方では【ブラックマージ】と一緒に出ることも多い。
その場合は当然ブラックマージをまず片付けるべきなのだが、AIが地獄の門番を優先する傾向があるのが厄介。
HPが高いので倒しにくいし、倒しても【せかいじゅのは】でフルHPで蘇生されるという泥仕合に持ち込まれる。
また、地獄の門番を狙って倒し損ねるとブラックマージの【ベギラゴン】が飛んでくるというオマケつき。
マニュアル入力の勇者が優先してブラックマージを片づけることで対処しよう。
 
落とすアイテムは【くさりがま】。本人の物だろうが、今更としか言えない...。
 
なお、【カジノ】【格闘場】では【オーガー】との一騎打ちの試合があるのだが、マホステは使わずに打撃とメラミのみで必死に攻め立てても、相手の【自動回復】のせいで100%負けてしまう。
絶対に勝てない上に引分けの可能性すらないので、間違ってもコイツに賭けてはいけない。
このカードは46通りある組合せの中で100%試合結果が決まっているカードの1つであり(あともう1つは引分け確定の【てっきゅうまじん】同士のタイマン)、それ以外のカードではコイツは登場しないので唯一の「負け確定モンスター」でもある。
ちなみに【堀井雄二】によると、チュンソフトのスタッフが実際に何度も試して、確率を計算してオッズを作ったらしく、「勝つ確率が0っていうカードはない」とのこと。
この話が本当だとすると、もしかしたらオッズ計算をした後に最終的なバランス調整でモンスターデータの設定変更などがあったのかもしれない。
同じ出現地域の他のモンスターに比べて実戦面での実力が劣るわけでもないのだが、中途半端な印象を受けるカタログスペックや、上記の闘技場での見事な負けっぷりから、ヘタレというイメージを持つ人もいるとか。

リメイク版

行動パターンは変わっていないが、【はぐれメタルよろい】に呪文耐性がついたり、他にも呪文に対する耐性防具が増加したことで単体呪文のメラミしか使えないコイツは相対的に著しく弱体化した。
パラメータや耐性が変更されて弱体化したモンスターはしばしばいるが、一切変更なしで弱体化したパターンは珍しい。
さらに同地域に出現するブラックマージが4匹同時出現するようになって脅威が激増したことも、こいつの影が薄くなった原因だろう。
リメイク版しかプレーしていない人にとっては、ただちょっとHPが高いだけの木偶の坊というイメージしかないかもしれない。
しかも、DQ7から【じごくの番犬】が逆輸入されて裏ダンジョンに登場するため、番犬より弱い門番という不名誉な状況になってしまった。
モンスター格闘場で勝ち目がないのも相変わらず。

DQ10オフライン

【神殿レイダメテス】の中ボスとして3ヶ所ある炎の祭壇を守っており、全て倒すと【守護者ラズバーン】がいる大祭壇の間への道が開く。
【エピステーサ丘陵】【オルセコ高地】【ラーディス王島】中央部などフィールドにいる個体はレイダメテスの時よりも強くなっている。
魔法は使わず、痛恨の一撃や【もうどくのきり】などを使うほか、【ベホイムスライム】を呼び出す。
通常ドロップは【こうもりのはね】、レアドロップは【パープルアイ】

Ver.2

真の【ナシームの洞くつ】にも生息するほか、【ワイルドフォビズム】?の仲間呼びで強化版が登場する。

DQ10オンライン

フィールドや【巨戦鬼ゴルゴンザ】のお供として登場する場合はレイダメテスの時とそう変わらない強さ。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】限定のモンスターで、【パデキアの洞窟】に出現する。
メラミと毒攻撃という、DQ4とDQ10をミックスしたような行動パターン。
 
ちなみに「彼が守っている門を強引に通ろうとした者は、まさに地獄を見たことからこの名前がつけられた。」などと説明されているが、相変わらず門は守っていない
 
ドロップアイテムは通常がこうもりのはね、レアが【いのちのきのみ】

DQM1・DQM2

【悪魔系】として登場。
習得する特技は【メラ】【だいせつだん】【くろいきり】。見事に本編のイメージそのまんま。
DQM1では野生のものはいないが、最高レベルの他国マスターが連れていることがある。
DQM2では【ベビーサタン】と共に人間に扮し、【カメハ】と共に火山島の破壊の鏡を狙ったが、
最終的にカメハによって主人公と戦うことなく地下深くに落とされた。
その他、天空の世界の死者の城などに普通に出る。
 
GB版DQM1、DQM2ではベビーサタン×2で配合できたので序盤でも割と簡単に作ることができた。
しかしPS版ではなぜかこの配合の結果が【アンクルホーン】に変更。このため、配合難度が若干上昇した。
手軽に作るなら【グレンデル】×【ミストウイング】の組み合わせか。
また、通信お見合いだと【バブルデーモン】×【しりょうのきし】の配合でも生み出せる。ちなみに死霊の騎士側は【ゆうれいせんちょう】(これもお見合い限定の組み合わせ)が生まれる。
能力値は、守備力とかしこさの伸びがやや悪いが全体的にバランスは良い。特にHP、MP、攻撃力の伸びは高い。
獣系を相手に配合すれば【ずしおうまる】【アークデーモン】を血統で【アクバー】になるので大事に育てよう。

テリワン3D

悪魔系のCランクとして登場。
【ヘルビースト】【ひとくいサーベル】【きりさきピエロ】【オクトセントリー】【サイレス】のうちのどれかを配合すればできる。
野生のものはしんじつの扉としれんの扉に出てくるが、ヘルビーストは貴重なので野生の個体をスカウトする方がいいだろう。
 
特性は【スタンダードボディ】【自動MP回復】【メラブレイク】、+25で【わるぐち】、+50で【ザキ攻撃】
スキルは【メラ&ドルマ】

イルルカ

原作と違い、【水の世界】でボスとして【ベビーサタン】と共に現れる。
当初は人間に化けており、【カメハ】の手下として破壊の鏡を探すふりをしていた。
この個体のみ【AI2回行動】【全ガードブレイク】の特性を持つ。
使ってくる技はメラミ、ハートブレイク、アサシンアタック。
ザキ系やマインド系に強いモンスターで戦うといい。
 
野生のものは【宿り木の塔】に出現する。
門番らしく、2階の門の前にいる。
【新生配合】【いきなり黒い霧】【メガボディ】化で【AI1~3回行動】【ギガボディ】化で【マホキテボディ】を習得。
 
上述のDQ10で中ボスを務めた縁で、プレゼント配信で入手できる「神殿レイダメテスの鍵」のボスの取り巻きとして登場する。
 
まめちしきによると普段はまじめに働いているがサボって遊びに行くことがあるらしい。
「じごくのもんばん」と名乗っていながら地獄と関係なさそうなところにも出てくるのはそういうことだったのか。

DQM3

悪魔系のDランク。野生のものは【ヘルバトラー城】に生息する。
ドロップアイテムは【あやしいくすり】、レアドロップは【闇のうでわ】?
悪魔系とゾンビ系の系統配合、またはベレスと【ランプのまじん】の特殊配合で生まれる。
 
特性は【MP吸収ブレイク大】【ピンチで魔力暴走】?(Lv20)・【ザキ攻撃】(Lv40)・【1~3回行動】(Lサイズ)・【魔力の強風】(Lサイズ)・【火ブレイク大】(Lサイズ・Lv60)。
所持スキルは【スレイヤー】
 
【デザートデーモン】との配合で【アークデーモン】【デビルアーマー】との配合で【サタンメイル】【アルゴングレート】との配合で【ブラックドラゴン】ができる。

スラもり2

ボスキャラとして登場する。【ジャーク】参照。

ライバルズ

スタンダードパックで実装された戦士専用のノーマルカード。

4/4/4
召喚時:敵ユニット1体をこのユニットの正面に移動させる

他の敵ユニットがいる列に置くことで貫通を利用して、ユニットをまとめて倒すことができる。

ウォーク

2020年2月~3月のイベント「あくま大王襲来」でイベントモンスターとして登場。
クエストの2章でボスとして登場し、その後は闇のランタンに火を灯すと各地のポイントに出現する。
倒すとレア強敵【セルゲイナス】に挑むのに必要な魔界の結晶を多く落とす。
 
その後は2020年9月からの「【ほこら】」に【まおうのつかい】の取り巻きとしても登場。
攻撃力が高く、呪い状態にしてきたり痛恨の一撃もあるなど厄介さが増している。
2021年7~9月にはじごくのもんばんがボスとなるほこらも登場した。推奨Lv30と低難易度。
 
こころは青色でコストは62。

タクト

悪魔系のCランク、まほうタイプで登場。
使用とくぎは【ドルマ】/【ドルクマ】

ダイの大冒険

【ヒュンケル】の養父であり【ハドラー】が魔王だった旧魔王軍最強の騎士で、その魔王の間への入口「地獄門」の門番【バルトス】…ではない。
終盤に【ロロイの谷】で下位種のベレスが登場している他に、【バーンパレス】に色違いの同種が【魔界】の精鋭として登場する。
地上に配備された方はベレスと判明しているため(ベレスの記事参照)、こちらはこいつかデビルプリンスのどちらかと考えられる。
魔界組で2種類登場しているのは、他に【シャドーサタン】系がいる。
因みに前述のバルトスはDQ3に登場した6本腕の骸骨【じごくのきし】である。
 
なおヒュンケルの戦いぶりを見て「悪魔かこいつは」と驚愕しているが、お前が言うなとツッコんだ読者は多いだろう。
 
新アニメでは上記の違いを踏まえてか、バーンパレスにいる方はじごくのもんばんのカラーリングで登場している。

その他

【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】の「4コマクラブ傑作集」1巻では【石田和明】による冒頭の漫画の中で、編集部に騙されて連れてこられた作家たちを「仕事がすむまで一歩も部屋から出さん!」と門番らしく阻んでいる(P7)。
 
プリンセスアリーナでは、モンバーという名の地獄の門番が登場するが、魔族が作り上げた生物兵器・土偶門番大魔道砲の材料として使われる羽目になる。
口答えした所を【ブラックマージ】に「黙れ!」と殴られるなど、最早自分の意思すらも持たせられず【アリーナ】達を殺そうとするのだが、アリーナ達を庇ったフェイミンの捨て身の呪文によって土偶門番大魔道砲共々灰塵となる末路を迎えた。
 
ガンホーの『パズル&ドラゴンズ』ではダイの大冒険コラボでモンスターの一種として登場した。スキル「もうどくのきり」を所持する。
「ダイの大冒険コロシアム」ではバトル1の敵として2匹で登場し、「もうどくのきり」の他に「痛恨の一撃」というスキルを使ってDQ10を再現している。