【夢見るタマゴ】

Last-modified: 2023-11-09 (木) 21:39:39

概要

DQM2で登場した要素。PS版では一度削除されたが、イルルカで再登場している。
両作品でシステムは大きく異なるが、通信手段を用いて他人と協力しなければ【孵化】しないという点で共通している。

DQM2

異世界にある【塔】【洞窟】の最奥で、稀に入手できる。
入手したタマゴは自動的に牧場に送られ、安置される。
タマゴには手持ちの【アイテム】をお供えする事ができ、お供えしたアイテムによって生まれる【モンスター】のステータスと【系統】が変化する。
また、このタマゴはタイトル画面から「ゆめみるタマゴ」を選択し、"通信で他人に渡す事によって一定確率で孵化する"。
故に通信手段がない場合、タマゴは絶対に孵化しない。
 
生まれてくるモンスターのレア度(図鑑の星の数)は、どれだけ多くの"異なる"プレイヤーの手に渡ったかによって決まる模様。
したがって、同じプレイヤー同士で繰り返し通信した場合でもタマゴを孵化させることは可能だが、この場合レア度の高い【????系】などは極めて生まれづらくなる (あるいは絶対に生まれない)。
 
引き渡し後にタマゴが孵化してから名前をつけ終わるまでに電源を切れば、その引き渡しや孵化をなかったことにすることが可能なため、ある程度生まれてくるモンスターの調整が可能。
しかし、同じ相手への引き渡しを何度やり直しても生まれてくるモンスターの星の数が変わることはないため、次の引き渡しで生まれてくるモンスターの星の数が3.5や4ではない場合、????系が生まれやすくなる【プラチナマント】をそれからいくらお供えしても、????系が生まれることはない。
一応、データを消してやり直せるカートリッジがあればセルフ通信でレアモンスターを孵化させる事は可能だが、過去の遺産となった旧ゲームボーイや通信ケーブルを今から調達するには、中古のゲームショップやリサイクルショップなどを漁らなければならず、非常に困難かも知れない。
 
注意点としては、タマゴを相手に「渡す」事はできても「交換」する事はできないこと。
つまり、相手側も既にタマゴを持っている状態だと渡したくても渡せないという非常に不便なシステムとなっている。
当時はWi-Fiなどという便利なものはなく、友人同士の狭いコミュニティで通信する事がほとんどだった為(一応、ネット上のチャットや掲示板でやり取りをした有志が秋葉原などに集まることはあった)、低確率を潜り抜け、やっとの思いでタマゴを手に入れ、通信相手が見つかっても、お互いにタマゴを動かす事すらできずに孵化させられず終いである事が多かった。

イルルカ

今作で追加された【すれちがい通信】の新要素。
大雑把に言うと、手持ちの【タマゴ】1つを専用の台座に置いておき、すれ違う度に相手モンスターの夢(=ルーレットのマス目)をタマゴに与え、その夢からモンスターが生まれるというもの。
初めて設定する場合は、初回設定用として【しろいタマゴ】が1つ貰える(この白いタマゴはこれを設定する目的にしか使えないので注意)。
 
利用するには、いずれかのタマゴを1個以上持った状態でメインメニューの「すれちがい通信を始める」(金ピカの【スライム】のアイコン)を選び、「夢見るタマゴ」を選択してタマゴをセットすれば取りあえず準備はOK。
以降は他のプレイヤーとすれ違う度に勝手に夢が溜まっていく。
1回のすれ違いでタマゴに与えられる夢は、約70%の確率で「すれ違った相手モンスターの内、いずれか1体」の夢であるが、設定したタマゴのランクとすれ違った相手モンスターのランクが合わない場合は「?」になる(例:しろいタマゴをセットしてSSランクのモンスターとすれ違った場合など)。
また、上記の確率から漏れた場合、【超ギガボディ】【モントナー】の夢を受け取った場合、「伝説のマスター」(【テリー】など)とすれ違った場合も「?」になる(つまり「?」の夢だけが欲しいなら、モントナー1体だけで構成されたデータとすれ違うのが確実)。
この為、欲しいモンスターがいる場合は相手に頼んで、そのモンスター1~4体だけで構成された【パーティ】をすれ違い用に設定してもらい、配布してもらうのがいい。
ただし、相手が近くにいるのなら、無理してこの方法で手に入れなくとも、そのモンスターをローカル交換で送って貰った方が早い気もするが、一応「?」の夢で固めたい場合はそれなりに有用。
実際、【モンスターパレード】【Vロン】などのスカウトできないモンスターだけで構成されたすれちがいデータが「見知らぬ人対戦」などで配布されている。
 
集めた夢が10個になればルーレットが始まり、ルーレットで当たったモンスターがそのタマゴから生まれる。ただし、高ランクのタマゴほどルーレットの回転速度が速く、目押しするのが困難になる。
「?」に当たった場合は「夢見るタマゴから生まれる可能性のあるモンスター」がランダムで生まれる(入手した事のないモンスターは約30%の確率で出る)。
ルーレットに外れてしまったか「?」から欲しいモンスターが出なかったりして、どうしてもやり直したい場合はリセットする事ができるが、最終セーブの後にすれちがった夢は無効になってしまう。
その為、夢が9個まで集まった状態でセーブしておき、「すれちがい→ルーレット→外れたらリセット」というループに持ち込んで目当てのモンスターを当てるというテクニックがある。
この時、3DSとソフトが2つ以上あるのなら(片方は初期化してもいい3DSにすること)、両方の3DSですれちがいを行った後、片方の3DSを初期化して、「本体設定→すれちがい設定→すれちがい→初期化→本体設定…」のループに持ち込めば、時間こそ掛かるが目当てのモンスターを当てるまでじっくり粘る事ができる。
 
集めた夢自体を途中でリセットしたい場合は、別のタマゴを選んで設定し直せばいいが、この場合集めた夢だけでなく、その時台座に置いてあったタマゴも消えてしまい戻ってこないので注意。
 
こう言う性質の為、夢見るタマゴからはすれ違った相手のモンスターそのものが生まれる可能性が高く、【きんのタマゴ】【にじのタマゴ】をセットしておけば、普段はスカウトできないSランク以上のモンスターもタマゴから入手できるようになる。
 
故にキャンペーンなどをやり逃して入手できなかった【ニジゴロン】などのモンスターを【超しもふりにく】を使わずに入手できる可能性もある為、前作と違ってスカウトできないSランク以上のモンスターで固まったパーティでも、今作ではある程度好意的に見られるようになった(それでも倒すのが困難なPROFESSIONALのパーティなどは相変わらず嫌われている)。
また、夢見るタマゴからしか入手できないモンスターもちらほらいる他、この方法で生まれたモンスターからしか入手できない【スキル】もあるので、すれ違いに恵まれた環境であれば、タマゴを買い漁って積極的に狙ってみよう。
 
ルーレットの際、止まったマスのモンスターの【系統】に応じてタマゴの柄が以下のように変化する。

系統
【スライム系】青色で孵化時にプルプル揺れる
【ドラゴン系】緑色で鱗に覆われている
【自然系】上半分に草が生い茂っており、花やキノコが生えている
【魔獣系】上半分が黄色、下半分が白で虎模様がある
【物質系】ベースは暗い青色で、金色の機械のパーツのような物に覆われている
【悪魔系】紫色で、中心部に目が縦向きに付いており、孵化時に瞬きをする
【ゾンビ系】青緑色で縫い目や血のようなものが付いている
【???系】ホログラムのように色が次々変わる
「?」マスタマゴが被っているナイトキャップと同じ星柄

イルルカSP

オンライン他国マスターの更新によって夢が溜まる仕様に。
1日1個しか孵化させられなくなった一方で、今作ではタスク化すれば画面がストップし、夢が10個溜まった時点でタスクキルすればそのままやり直せるので、目押し・リセマラが大幅にやりやすくなっている。
クラウドセーブとロードを活用すればオンライン他国マスターごと変えるやり直しも可能なので、狙ったモンスターが出るまで粘ることも可能に。