【池野カエル】

Last-modified: 2018-02-22 (木) 17:39:49

概要

【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】中期~現在にかけて執筆した漫画家。
現役の執筆陣の中では、【栗本和博】に次ぐ最古参の一人。
4コマクラブ出身者で、栄えある2代目4コマキング受賞者(因みに3位は【たるみ】で、同時にプロデビュー)。
当初は『箱絵智一』名義で投稿されてたが、後に『中村ともかず』に名義変更し、
最終的にこのペンネームに落ち着いた。
キャッチコピーは「ケロケロモンスター使い」。
 
最大の特徴は、人間キャラをあまり描かず、基本的にほぼモンスターネタ主体で勝負していること。
モンスターを描く方が得手の節もあってか、10年以上そのスタンスは全くぶれていない。
実のところ、池野本人は人間キャラクターを中心とした作品も描きたいのだが、採用されるのはモンスターネタばかり、という事情もあるとか。
ただ、肝心のネタがいまいち(というか、ほのぼのネタ中心で高年齢受けしない)こともあって、2chではあまり人気がない。
 
モンスターネタ主体というだけあって、モンスターを魔物離れした動物のように見立てたり、人間と同じような立ち位置で描くことも多数。
モンスターも街で普通に買い物をしそうなDQの世界観にはこれがうまいことマッチしていたりする。
また、比較的「日常シーン」が多い傾向から、モンスターの特徴を捉えた上で、体のパーツなど細かい部分まで徹底的にネタにする。
そして、小さいモンスターなら小さい視点、大きいモンスターなら大きい視点といった「多彩な構図」も特徴で、ある意味ドキュメンタリーのような様子がしばしば繰り広げられ、
そこにシュールかつ時にちょっぴりブラックなオチが待っている。
 
たまに描かれる人間キャラのデザインは決して悪くなく むしろ個性的でかわいらしい。
また、楽屋裏の人物描いてねコーナーは、【ロザリー】【ピサロ】など、普段なかなかお目にかかれない人物キャラがお披露目される貴重な場面と言える。
余談だが、ピサロのデザインはそのコーナーと後の4コマ作品とでは変わっている。
 
因みに、他のスクエニ4コマシリーズでは主に星のカービィやポケモンなどの、いわゆる非人間キャラが主に出るシリーズばかりに描いており、テイルズやスターオーシャンなどの人物キャラの存在感の方が濃厚な作品や、KANONなどの恋愛シミュレーション系の作品には終始顔を見せることはなかった。
作風の相性の関係もあったのだろうが、やはり人間ネタメインなのは合わないのであろう。
ブラックジョーク的なネタのキレも、どちらかというとDQよりも非人間キャラが主に出るほかのシリーズに多く見られている。