【王城】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:51:46

概要

DQ2で使われる曲の1つ。城の曲。
 
構成=A:10小節、B:12小節
調=ハ長調(C)
BPM=78(SFC版)
拍子=4/4
 
前作の【ラダトーム城】とは全く違う、気品と共に安らぎを感じさせる、穏やかな曲。
弦楽器のみで演奏され、伸びやかに歌われる旋律と、少し切なげな和音進行が合わさり、聴く者の胸を打つ名曲。
まさに「究極の癒やし」である。
 
オーケストラ版では、1周目は弦楽四重奏(第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各1人ずつで演奏)、2周目は弦楽合奏(弦楽器全員で演奏)になる。
各パートがソロで演奏する時は少し寂しげだが、全員で演奏する時は光が差し込み一気に視界が開けるような、素晴らしい編曲である。
 
バッハの「G線上のアリア」に曲調が似ているとよく言われるが、

「バッハの名曲「G線上のアリア」に対して「A線上のアリア」といったメロディです」

と、【すぎやまこういち】本人がコメントしている(FC版サントラCD解説より)ように、敢えて行ったもの。
すぎやまは、DQを通じて子供たちにクラシックの魅力を知ってもらいたいと考えており、そのために敢えて名曲をリスペクトした音楽を作ったようだ。
もし本作から「王宮の〇〇」という曲名が付いていたら、「王宮のアリア」という曲名になったのだろうか?
ちなみに「アリア」とは、「オペラ等の途中で挟まれる、叙情的な独唱曲」という意味であり本来は「歌」であるが、実際には歌ではなく、「楽器のソロが特徴的な器楽曲」である場合もある。
なお、メロディの中で1音だけ、A線で出せない音がある。

DQ2

城で流れる曲。FC・NES・MSX・MSX2版ではAの部分だけである。
使われる場所は【ローレシア】【サマルトリア】【ラダトーム】【デルコンダル】。また、【ハーゴンの神殿】到着時に見せられるまやかしのローレシア城でも使われる。
北米NES版とスマホ版以降ではプロローグの【ムーンブルク】でも使われる。
 
リメイク版ではBの部分まで流れるようになった。
ラダトームのBGMはDQ1の城BGM【ラダトーム城】に、プロローグの前半部分はSFC・GB版のみ【パストラール】に変更された。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】のサマルトリアの城で流れる。
3DS版ではシンセサイザー音源、DQ11SではFC版DQ2のものがそのまま使われる。

キャラバンハート

今作でも城の曲として使用されている(異世界に旅立つ前の【グランエスタード】でも流れる)。

シアトリズム

プレイは不可能ながら、【すごろく場】クリア時に流れる。

ビルダーズ2

本編に引き続き登場。城を完成させると周辺で流れ始める。また【楽譜】で延々流すことも出来る。