【ゼブル】

Last-modified: 2022-07-31 (日) 13:34:28

DQ3(ゲームブック)

仲間の男性の僧侶。バハラタ出身で、オルテガに命を救われたのが縁で旅立ちの際にアリアハン王から引き合わされる。
ストーリーではそこそこ出番があるが、戦闘中は何もしない。
戦闘後にホイミくらいしてくれてもいいのに…。
とはいえ、冷静な参謀役であり、限られたパラグラフで世界観を表現する説明役・円滑に話を進めるための案内役として欠かせない存在。
エニックスのロト編ゲームブックにはこうした役回りのキャラが大勢登場する。

ロトの紋章

【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】に登場する【ミニデーモン】の名前。
ドラマCDでの声優は田口裕司
原作者はブックレットにて肝付兼太(旧スネ夫のCV)を希望していた。
体が小さいことがコンプレックスで、【キラ】にチビと言われたときは逆上している。
【トロル】とは昔に魔物に喰われそうになっていた所を救われて以来の友人で、共に生活をしている。また、ミニデーモンではあるがデザインはゲームでのそれとはだいぶ異なる。
 
【仙人の里】の近くで友人の【トロル】と共に生活していたが、スパイの魔物を通して仙人の里に勇者の子孫【アルス】が生活していることを知った【竜王】によって、襲撃作戦の捨て駒に選ばれてしまう。
当初は大悪魔になれると唆され乗り気になるも、結界を作り出している【聖なるオーブ】の力に二の足を踏み、竜王からトロルを犠牲にした打開策を吹き込まれる。
成り上がりのため友人を切り捨てる行為に躊躇するが「この竜王より友達とやらの命が大事なのか?」と凄まれては逆らえず、結局は聖なるオーブを「知恵の玉」と偽って「知恵の玉をかじれば賢者になれる」とトロルを騙し、仙人の里を襲撃した。
 
トロルはゼブルの言葉を疑わず聖なるオーブをかじって破壊したが、オーブから発生した光に焼かれて死亡してしまう。友人の哀れな最期を見て涙目で許せと呟くゼブルだったが、振っ切るかのように頭を振って、ヘディの泉にいたアルスたちに、【リザードフライ】の大軍を引き連れて襲いかかる。
リザードフライの囮戦法もあってまだ未熟だったアルスとキラを追い詰めるが、吹雪で腕をやられても友情のために立ち向かうキラの姿にトロルとの思い出を想起させられ、動揺しながらも追撃を重ねる中、怒りに燃えたアルスの【ギラ】に撃ち落とされた。
恐れを成したリザードフライに見捨てられ、そのまま自分の出世と保身のために友人を犠牲にしたことを悔いながら命を落とすという救われない最期を遂げることになった。
  
「我欲に負け、捨ててはならないものを捨ててまで主人公たちを倒そうとするが、主人公の相棒にそこを刺激されて敗北。己の行いを悔いながら倒れる」という大まかな流れだけならダイ大ロモス編の【クロコダイン】と共通しているが、画風も含めまるでテイストの違う生々しさや決して後味が良いとは言えない結末から、ダイの大冒険とは大きく作風の異なるドラクエ漫画としてのインパクトを当時の読者たちに刻み付けた。
重い展開も多いシリアス路線のロト紋を象徴するものとして、序盤のエピソードでも評価が高い。

ドラマCDでも同じ役回りだが、トロルとの友情を伺える台詞や描写の多くが削られ、更に竜王の大悪魔に据える云々の発言のタイミングが変わっている事もあって、端からトロルの命より出世を選んだように見える流れに変わっている。
完全に削られているならまだしも、中途半端にたった一人の友達呼ばわりする発言だけ残されているので、却ってあやふやな印象になってしまった。

スーパーライトではロト紋コラボイベントでトロルを引き連れて登場する。