【○○○○は てんじょうに あたまをぶつけた!】

Last-modified: 2024-04-26 (金) 18:49:31

概要

塔やダンジョンで【ルーラ】を使うと、実際に頭をぶつけるアニメーションの後、このメッセージが表示される。DQ伝統のメッセージの一つで、DQ4から登場した。
ルーラは空間転移による瞬間移動ではなく、飛行して指定の場所へと移動する呪文なので、たとえば上に天井などの障害物があれば当然こうなってしまう。
ただし、作品によって町や村、城などでは天井を突き抜けて飛んで行ける場合も多々ある。
また、頭を思いっきり強打している割には、ダメージを受けることはない。
ルーラ分のMPは消費されない作品が多いが、初期の作品ではMPを消費する。
 
なお、同じくDQ4から登場した【しかし、不思議な力でかき消された】は主に【リレミト】【ラナルータ】、および天井判定がない場所でルーラを唱えたときに表示されるメッセージとなっており、状況によって使い分けられている。
あちらが基本的にシナリオ上の都合でオンオフを切り替えて設定されるのに対し、天井判定は特定の場所に常時設定され、ルーラとリレミトの使い分けというシステム上の都合以上に、現在は室内などの空間演出的な意味合いが強くなってきている。
 
この飛び上がる演出は当時【チュンソフト】在籍の【麻野一哉】冗談で発案したものをプログラマーが実際に搭載したもので、頭をぶつける演出まで導入したのを見て爆笑したというエピソードがある。
しかし冗談のつもりで言ったはずのものが、後の作品ではもはや伝統とまで言われるようになってしまった。
 
ちなみに【キメラのつばさ】の場合だと

しかし キメラのつばさはてんじょうにぶつかっておちてきた

しかし キメラのつばさは ◯◯の手に もどってきた!

といったメッセージとなる。
この場合は、使ったはずのキメラの翼は手元に残る。
どうやらキメラの翼は、空中に飛ばないとなくならないようだ。
作品によってはルーラ同様に発動して天井に頭をぶつけるが、アイテムはやはりなくならない。
 
一方でモンスターズシリーズでは、なぜか建物や洞窟の中でルーラを使っても、天井に頭をぶつけたりせずにそのまま飛んでいけてしまうことが多い。

DQ1・2

ルーラで飛び立ったときに天井に頭をぶつける演出自体は存在するが、メッセージや衝突音のMEは出ない。

DQ4

このメッセージが用意されたのはDQ4から。それまではダンジョン等で使っても何も起こらなかった。
おそらく多くのプレイヤーに対して、このメッセージを最初に見せたのは【そらとぶくつ】。サントラの【ゲーム・オリジナル・サウンド・ストーリー】でもこのアイテムで頭をぶつけるシーンを聴くことができる。
【大灯台】では【ミニデーモン】が塔から逃げたトルネコをルーラで追っかけようとしてこのメッセージと共にぶつかり、気絶するというなんともマヌケなイベントも見られる。
天井判定があるのは基本的に【洞窟】【塔】の内部であり、町や城の建物内部では頭が天井にぶつからないことが多いが、例外として【エンドール】【コロシアム】の観客席、および【ガーデンブルグ】の1F(城内のみ)と地下では天井判定がある。また、塔でも屋上や外観では天井判定がなく、塔の内部と外部がはっきりと分かれる演出となったのは本作が初である。
 
本作では戦闘中にも頭をぶつける演出が見られる。この場合は戦闘画面自体が半画面ほど下にスクロールした後衝突音がなり、元に戻されるという演出である。

ちなみに【ドラゴンクエスト1Pコミック劇場】には【ブライ】【アリーナ】にお仕置きをするため、殴る代わりにルーラを連発して己と【クリフト】を巻き込み何度も頭をぶつけるというネタがある。

リメイク版

DQ7のシステムを継承し、ダンジョン以外でも屋根がある場所ならどこでも頭をぶつけるようになった。
PS版では先述のミニデーモンは後に【レンコン】という移民として登場する。
【塔】だと最上階や外観では使えるのもDQ7と一緒。【せいなるたねび】を灯さないまま【大灯台】を脱出するとまた登りなおしになり凄く手間である。
 
ただし【ボンモール】の地下牢は、【トムじいさんの息子】をキメラの翼で脱獄させるイベントのため、天井に頭をぶつけない特別仕様となっている。こちらがキメラの翼を使っても、またルーラを唱えても飛んでいける。
本件はあるきかたでもミステリーとして取り上げられている。

DQ5

メッセージに漢字が混ざり「◯◯◯◯は 天井に 頭をぶつけた!」の表記になった。
キメラのつばさを投げた場合でも同様のメッセージ。移動中はアイテムがなくならないが、バトル中はアイテムがなくなる。

DQ6

天井判定がダンジョンのみなのは本作まで。
本作以降はルーラに失敗してもMPを消費しなくなった(そもそも消費MPも1に激減している)。

DQ7

屋根がある場所なら家や城の中でルーラを使っても頭をぶつけるようになった。
それでもつい癖でルーラをしてしまい、このメッセージをさんざん見るハメになった人が多いだろう。
これまで同様、【塔】の外観や最上階では相変わらず使える。

DQ8

かなり細かくルーラ不可な場所が指定されており、屋外でも天井がある場所、例えば橋の下でも頭をぶつける。
天井判定は無駄に厳しく、露天のテント(布)の軒先でも頭をぶつけて跳ね返される。
ただしフィールドでは【リーザス地方】海岸の岩のアーチ、【リブルアーチ】真下の海上等、直上にあるものを無視して頭をぶつけずにルーラできる場所もある。
 
キャラがフルポリゴンになったことで、痛がる様子も見られるようになった。 アスカンタの地下等天井の低いところではまさに激突するシーンを見ることもできる。 【トラペッタ】のアーチの下でやるのがオススメ。
この時の様子は一人ひとり異なっていて面白いので一見の価値あり。特に【ゼシカ】はしりもちをつくため、グラフィックがミニスカートになる【おどりこの服】を装備した状態でわざと天井の低い場所でルーラをし、眺めを楽しむ不届き者が続出した。
【トロデ】はさすがに無理かというと、そんなこともなく、【三角谷】でその様子を拝むことが可能。
しかし、アングルを変えて天井部分までしっかり描写して激突を表現しているわけではないため、天井が高い場所で唱えた場合、見た感じ上昇中に見えない何かに激突しているように見える。
また、ゼシカとヤンガス(3DS版ではゲルダ含む)の場合、歴代のイメージ通り、直立したまま頭からぶつかっていく他の2人と違い、ぶつかった瞬間に体が天井に対して平行に持ち上がり側面からビターンと激突しているかのように見えるようになっているため、天井が高い場所だと余計に違和感が強まる。(画面サイズが狭まった3DS版だとよりわかりやすい)

3DS版

【モリー】の頭をぶつけた時のリアクションはある意味必見であり、なんと首を横にして受け身をとり、着地した後首をコキコキと鳴らすというもので、全キャラ中頭をぶつけても唯一平然としている。モリー凄ぇ。
ちなみにゼシカにわざと頭をぶつけさせて眺めを楽しむ、という使い方は今までほど面白くなくなってしまっているのだが、カジノの床や【オークニス】の凍った池が鏡面仕上げでなくなったため、気軽にお楽しみ頂けるのはこれくらいになってしまった。

DQ10オフライン

【ルーラストーン】使用時に発生。
屋内では頭をぶつける。この際、仲間キャラは飛び上がらないので頭をぶつけるのは先頭に立つ主人公だけ。
ただし、屋外と見做される場所であれば頭上に線路などの障害物があってもすり抜けられる。
また、洞窟内でも光が差しこんでいる場所では頭をぶつけない。

Ver.2

クエスト【当選!夢のルーラストーン】?をクリアするとこの現象は発生しなくなり、どこからでもルーラストーンを使えるようになる。

DQ10オンライン

DQ8に準ずるが、ダンジョンでも天井が無いところではルーラ可能。
また、天井に頭をぶつけた人物がその衝撃で身につけていたアイテムを紛失してしまった、という伝説もある。

DQ11

主人公以外を先頭にできないため頭をぶつけるのは主人公のみ。しかも3DS版とDQ11S2Dモード限定。
非常にわかりにくいが、3DS版3Dモードでは頭をぶつける時に痛そうな表情をしている。また、立ち上がった後になぜか一瞬だけポーズをとる。
塔の中に作られているという設定の【グロッタの町】は全域がルーラ不可(【ルーレット】のある場所は除く)となってしまう。
また3DS版3DモードではDQ8同様にルーラ不可な場所の設定が細かい。【霊水の洞くつ】から出た直後にルーラを唱え、頭をぶつけたプレイヤーは多いのではなかろうか。
PS4/Steam版とDQ11S3Dモードでは、シナリオ上の制限がかかってなければ屋内であろうがどこでもルーラができる。便利だがちょっと違和感がある。
 
DQ11Sでは強制的に2Dモードになる【ヨッチ村】の祭壇で使って、頭をぶつけたプレイヤーも多いのではなかろうか。

ビルダーズ1

【キメラのつばさ】使用時、頭上にブロックがあると頭をぶつけてしまう。
メッセージは他の作品と微妙に異なり、

○○○○は 頭を つよくぶつけた

となっている。
見るからに痛そうだがダメージは受けず、キメラのつばさも消費されることはない。
【ヘルコンドル】戦ではこれを逆手に取り、あえて障害物の下に行くことで【バシルーラ】によって飛ばされるのを防ぐことができる。
 
ビルダーズ2ではこの仕様はなくなり、たとえ地下坑道だろうと【みちびきの玉】を使って自由に【ワープ】できるようになった。

ヒーローズ1

ドワドキア(洞窟)や光の塔等でルーラを使うとこのメッセージが出て倒れる。

ヒーローズ2

屋根や岩が頭上にあるフィールドでルーラを使うとこのメッセージが出て倒れてしまう。
なお今作では一度でもこれを見ると「頭上注意!」というトロフィーを獲得できる。

ダイの大冒険

かの有名な「大魔王からは逃げられない」シーンでは、見えない天井(バリア)に頭をぶつけて墜落する。
この演出も含めて本編のオマージュと言えるだろう。
 
また終盤、再び大魔王と相対しているときに、今度は逃走目的ではなく黒の結晶を止めにいこうとルーラを唱えたポップが改めてバーンの結界に阻まれて再度墜落するシーンがある。なお、この後の展開は本作屈指の名シーンになっている。