昇降機/エレベーター/日立ビルシステム

Last-modified: 2023-12-28 (木) 10:46:41

機種

標準型

機種日本語名機種英語名販売開始年販売終了年制御方式説明
A形エレベータ19611968ロープ式基本的にボタンは黒地に白字だが、末期のモデルは白地に黒字へ変更され、押すとランプが点灯するようになった。
東京ビルディングに最初期のモデルがある。
新A形エレベータ19681970ロープ式操作板やインジケータの仕様変更、騒音の改善などが図られた。
簡易更新がほとんど。
ビルエースABUIL-ACE A19701972油圧式初期のモデルは新A型エレベーターの末期モデルがベースで、操作ボタンは白地に丸形。開閉ボタンはボタンいっぱいに漢字で表記されていた。
1972年にマイナーチェンジされたものは、操作ボタンが長方形に変更された。ボタンの表記が面積に比して小さめになっているのが特徴。
また、この機種より外部連絡装置として非常ボタンが標準装備されるようになった。未更新のものがまだ少し残っている模様。
ビルエースDBUIL-ACE D19701978油圧式初の中高速用規格形エレベーター。かご内天井の照明には「スター」と名付けられたスポット照明が用いられている。
ビルエースRBUIL-ACE R19701979?油圧式日本初の機械室ユニット化を実現し、工期の半減が実現された住宅用エレベーター。
ビルエースPBUIL-ACE P19721978油圧式ビルエースAからマイナーチェンジされた。
ビルエースアストロBUIL-ACE ASTRO19781980油圧式通称「B79」。ボタンの大きさと文字の大きさがやや拡大されたほか、操作盤がややフラットになった。
ビルエースクオリティ
80シリーズ
BUIL-ACE QUALITY
80 Series
19801982油圧式/ロープ式通称「B80」。ロープ式はマイコン制御。
ビルエースクオリティ
80シリーズ II
BUIL-ACE QUALITY
80 Series II
19821992油圧式/ロープ式ビルエースクオリティ80シリーズのマイナーチェンジモデル。
意匠などが大幅に変更されたほか、インジケーターがLED化されボタンそのものが点灯する方式ではなく、横にあるランプが点灯するようになった。アナウンスオプションも設定されていた。
ビルエース
プリード
BUIL-ACE PULIDO19891996油圧式/ロープ式アナログ最終型。階数表示は行灯式が標準だが、オプションでセグメント式も選択できた。ボタンは黒色だが、網目模様はなくなり、再びボタンそのものが点灯するようになった。
ビルエース
ニュープリード
BUIL-ACE NewPULIDO19961999~2001年の間ロープ式ビルエースの最終型。階数表示がドット式・16セグメント式となる他、ボタンなどのデザインも変更された。
また、この機種より呼びボタンと進行方向の上と下の表記も三角形から矢印に変更された。
アーバンエースUrban Ace19992021機械室レス
ロープ式
7代にわたって発売されたモデル。
第1世代は操作盤などのデザインはビルエースNEWプリードがベース。
第2世代は2000年ごろに発売され、操作盤のデザインが変更。ボタン数字のフォントが変更されたほか、ボタンの色は白に戻った。到着する階になるとその行先のボタン・インジケータが点滅する。
2002年頃発売された第3世代からは、ボタンが四角から丸型に戻った。
第4世代では巻上機の設計が変更され、静音化が図られた。またこの機種から巻き上げ機は薄型の物が最下階レベル付近に設置され、「行き先ボタンを押してください」とのアナウンスもこの機種の後期型から設定。
2006年末には第5世代が発売。かご内インジケータが液晶式に変更され、走行中は矢印の方向に向かってスクロールするようになっている。また、ドアに手が挟まれるのを防ぐケアフルドアもつけられるようになった(作動時の液晶は赤色)。
2012年頃発売された第6世代から、液晶インジケータなどを採用。またセーフティシューに付いているドアシグナルもよく見られるようになった。
2014年5月頃発売された第7世代は、昇降中に矢印の動きが変化し、アナウンスの担当が変更されたほか、セーフティシューの形状が大幅に変更されて以前の機種よりも細形になった。
HF-12015?機械室レス
ロープ式
日立製作所と日立ビルシステムの共同開発。「HF」とは「HUMAN FRIENDLY」の頭文字。
デザインは深澤直人が担当。丸みを帯びたデザインが随所に散りばめられている。2015年にグッドデザイン金賞を、2017年にはiFデザイン賞をそれぞれ受賞している。
かご内のディスプレイは縦長で、エレベーターが今どこにいるかが直感的にわかるようになっている。南青山にある日本交通公社ビルなどに設置されている。
アーバンエースHFUrban Ace HF20212023?機械室レス
ロープ式
デザインはHF-1を手掛けた深澤直人が担当。緊急時には4カ国語(日・英・中・韓)で液晶表示・アナウンスが行われる。
アーバンエースHF PlusUrban Ace HF Plus2023-機械室レス
ロープ式
アーバンエースHFのマイナーチェンジ版。デザインがリニューアルされたほか、災害対策面での強化が図られ、容量も大型化。

小型

機種日本語名機種英語名販売開始年販売終了年制御方式備考
ハイドロ4Hydro-419701980油圧式4人乗りの小型油圧エレベーター。操作盤のデザインはビルエースAやPがベースで、操作盤が側壁に設置されている。
Newハイドロ4New Hydro-41970年代?1980?油圧式操作盤やインジケータ等の変更が行われたモデル。操作盤は従来通り側壁に設置されているが、ビルエースアストロと同一のものに変更された。なぜかファミリーエース発売後も販売された。
ファミリエースFamily Ace19801999巻胴式ドラムにロープを巻き付けてかごを上下する「巻胴式」エレベーター。
ミニアーバンエースminiURBANACE1999?2000年代後半?ロープ式アーバンエースの4人乗りバージョン。初期は自社開発だったが、途中から三菱のOEM機種に変更された。
レジデンスエースRESIDENCE ACE19992000年代後半?ロープ式miniアーバンエースの中低層共同住宅用。操作盤はminiアーバンエースと同じ。

                        

特注型    

機種日本語名機種英語名販売開始年販売終了年制御方式備考
オーダープリード19892001ロープ式/油圧式オーダープリード以前は特注ビルエースと呼ばれている。
オーダーアーバンORDER URBAN2000機械室レス
ロープ式
オーダーメイド型エレベーターで初の機械室レスエレベーター。
ワイドアーバンWIDE URBAN2010乗用・人荷用エレベーター。積載質量1,150~1,600kgの範囲で20種類に限定することで、オーダーアーバンより約10~15%価格を低減した。
シースルーアーバンSEE-THROUGH URBAN2010展望用エレベーター。積載質量750~1,000kgの範囲で4機種に限定することで、ワイドアーバンと同様価格を抑えることに成功。

寝台用 

機種日本語名機種英語名販売開始年販売終了年制御方式備考
B形エレベータ19641974油圧式1965年、宮城県内の病院に1号機が納入された。
新B型エレベータ1975?油圧式デザインや性能がB形より改良されている。