機種
標準型
機種日本語名 | 機種英語名 | 販売開始年 | 販売終了年 | 制御方式 | 説明 |
A形エレベータ | 1961 | 1968 | ロープ式 | 基本的にボタンは黒地に白字だが、末期のモデルは白地に黒字へ変更され、押すとランプが点灯するようになった。 東京ビルディングに最初期のモデルがある。 | |
新A形エレベータ | 1968 | 1970 | ロープ式 | 操作板やインジケータの仕様変更、騒音の改善などが図られた。 簡易更新がほとんど。 | |
ビルエースA | BUIL-ACE A | 1970 | 1972 | 油圧式 | 初期のモデルは新A型エレベーターの末期モデルがベースで、操作ボタンは白地に丸形。開閉ボタンはボタンいっぱいに漢字で表記されていた。 1972年にマイナーチェンジされたものは、操作ボタンが長方形に変更された。ボタンの表記が面積に比して小さめになっているのが特徴。 また、この機種より外部連絡装置として非常ボタンが標準装備されるようになった。未更新のものがまだ少し残っている模様。 |
ビルエースD | BUIL-ACE D | 1970 | 1978 | 油圧式 | 初の中高速用規格形エレベーター。かご内天井の照明には「スター」と名付けられたスポット照明が用いられている。 |
ビルエースR | BUIL-ACE R | 1970 | 1979? | 油圧式 | 日本初の機械室ユニット化を実現し、工期の半減が実現された住宅用エレベーター。 |
ビルエースP | BUIL-ACE P | 1972 | 1978 | 油圧式 | ビルエースAからマイナーチェンジされた。 |
ビルエースアストロ | BUIL-ACE ASTRO | 1978 | 1980 | 油圧式 | 通称「B79」。ボタンの大きさと文字の大きさがやや拡大されたほか、操作盤がややフラットになった。 |
ビルエースクオリティ 80シリーズ | BUIL-ACE QUALITY 80 Series | 1980 | 1982 | 油圧式/ロープ式 | 通称「B80」。ロープ式はマイコン制御。 |
ビルエースクオリティ 80シリーズ II | BUIL-ACE QUALITY 80 Series II | 1982 | 1992 | 油圧式/ロープ式 | ビルエースクオリティ80シリーズのマイナーチェンジモデル。 意匠などが大幅に変更されたほか、インジケーターがLED化されボタンそのものが点灯する方式ではなく、横にあるランプが点灯するようになった。アナウンスオプションも設定されていた。 |
ビルエース プリード | BUIL-ACE PULIDO | 1989 | 1996 | 油圧式/ロープ式 | アナログ最終型。階数表示は行灯式が標準だが、オプションでセグメント式も選択できた。ボタンは黒色だが、網目模様はなくなり、再びボタンそのものが点灯するようになった。 |
ビルエース ニュープリード | BUIL-ACE NewPULIDO | 1996 | 1999~2001年の間 | ロープ式 | ビルエースの最終型。階数表示がドット式・16セグメント式となる他、ボタンなどのデザインも変更された。 また、この機種より呼びボタンと進行方向の上と下の表記も三角形から矢印に変更された。 |
アーバンエース | Urban Ace | 1999 | 2021 | 機械室レス ロープ式 | 7代にわたって発売されたモデル。 第1世代は操作盤などのデザインはビルエースNEWプリードがベース。 第2世代は2000年ごろに発売され、操作盤のデザインが変更。ボタン数字のフォントが変更されたほか、ボタンの色は白に戻った。到着する階になるとその行先のボタン・インジケータが点滅する。 2002年頃発売された第3世代からは、ボタンが四角から丸型に戻った。 第4世代では巻上機の設計が変更され、静音化が図られた。またこの機種から巻き上げ機は薄型の物が最下階レベル付近に設置され、「行き先ボタンを押してください」とのアナウンスもこの機種の後期型から設定。 2006年末には第5世代が発売。かご内インジケータが液晶式に変更され、走行中は矢印の方向に向かってスクロールするようになっている。また、ドアに手が挟まれるのを防ぐケアフルドアもつけられるようになった(作動時の液晶は赤色)。 2012年頃発売された第6世代から、液晶インジケータなどを採用。またセーフティシューに付いているドアシグナルもよく見られるようになった。 2014年5月頃発売された第7世代は、昇降中に矢印の動きが変化し、アナウンスの担当が変更されたほか、セーフティシューの形状が大幅に変更されて以前の機種よりも細形になった。 |
HF-1 | 2015 | ? | 機械室レス ロープ式 | 日立製作所と日立ビルシステムの共同開発。「HF」とは「HUMAN FRIENDLY」の頭文字。 デザインは深澤直人が担当。丸みを帯びたデザインが随所に散りばめられている。2015年にグッドデザイン金賞を、2017年にはiFデザイン賞をそれぞれ受賞している。 かご内のディスプレイは縦長で、エレベーターが今どこにいるかが直感的にわかるようになっている。南青山にある日本交通公社ビルなどに設置されている。 | |
アーバンエースHF | Urban Ace HF | 2021 | 2023? | 機械室レス ロープ式 | デザインはHF-1を手掛けた深澤直人が担当。緊急時には4カ国語(日・英・中・韓)で液晶表示・アナウンスが行われる。 |
アーバンエースHF Plus | Urban Ace HF Plus | 2023 | - | 機械室レス ロープ式 | アーバンエースHFのマイナーチェンジ版。デザインがリニューアルされたほか、災害対策面での強化が図られ、容量も大型化。 |
小型
機種日本語名 | 機種英語名 | 販売開始年 | 販売終了年 | 制御方式 | 備考 |
ハイドロ4 | Hydro-4 | 1970 | 1980 | 油圧式 | 4人乗りの小型油圧エレベーター。操作盤のデザインはビルエースAやPがベースで、操作盤が側壁に設置されている。 |
Newハイドロ4 | New Hydro-4 | 1970年代? | 1980? | 油圧式 | 操作盤やインジケータ等の変更が行われたモデル。操作盤は従来通り側壁に設置されているが、ビルエースアストロと同一のものに変更された。なぜかファミリーエース発売後も販売された。 |
ファミリエース | Family Ace | 1980 | 1999 | 巻胴式 | ドラムにロープを巻き付けてかごを上下する「巻胴式」エレベーター。 |
ミニアーバンエース | miniURBANACE | 1999? | 2000年代後半? | ロープ式 | アーバンエースの4人乗りバージョン。初期は自社開発だったが、途中から三菱のOEM機種に変更された。 |
レジデンスエース | RESIDENCE ACE | 1999 | 2000年代後半? | ロープ式 | miniアーバンエースの中低層共同住宅用。操作盤はminiアーバンエースと同じ。 |
特注型
機種日本語名 | 機種英語名 | 販売開始年 | 販売終了年 | 制御方式 | 備考 |
オーダープリード | 1989 | 2001 | ロープ式/油圧式 | オーダープリード以前は特注ビルエースと呼ばれている。 | |
オーダーアーバン | ORDER URBAN | 2000 | 機械室レス ロープ式 | オーダーメイド型エレベーターで初の機械室レスエレベーター。 | |
ワイドアーバン | WIDE URBAN | 2010 | 乗用・人荷用エレベーター。積載質量1,150~1,600kgの範囲で20種類に限定することで、オーダーアーバンより約10~15%価格を低減した。 | ||
シースルーアーバン | SEE-THROUGH URBAN | 2010 | 展望用エレベーター。積載質量750~1,000kgの範囲で4機種に限定することで、ワイドアーバンと同様価格を抑えることに成功。 |
寝台用
機種日本語名 | 機種英語名 | 販売開始年 | 販売終了年 | 制御方式 | 備考 |
B形エレベータ | 1964 | 1974 | 油圧式 | 1965年、宮城県内の病院に1号機が納入された。 | |
新B型エレベータ | 1975 | ? | 油圧式 | デザインや性能がB形より改良されている。 |