(up5732氏)
改変 | ○ | 二次配布 | ○ |
ロイター先生が教える投石術。出版したはいいがあまり売れなかったらしい。
テキストは改変、再配布ともに好きにして頂いて構いません。
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ロイター流投石術
written by ロイター
■前書き
この本をお買い求めいただき、ありがと
うございます。著者のロイターです。
もともとは酒の席の一言から始まったこ
の本。書き終えた今なお、狐につままれた
のではないかと思うのですが、あなたの手
元にあるということは、本当に発売された
のですね。おどろきです。
そして驚きとともに関係者各位にお礼を。
まずは編集者のノルン氏。あなたがいな
ければこの本は無かったでしょう。
次は私の執筆の原動力となってくれたシ
ーナ女史。今度何かおごるよ。
その次は私の行きつけの店の吟遊詩人君。
君がいるおかげでこの投石術ができた。こ
れからもどんどん石を投げつけてやるから
な(笑)。
最後にこの本を買ってくれたあなた。
皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
それでは本編の始まりです。
■投石とは
投石とは、何だと思いますか?
演奏者への制裁?聴衆の心の現れ?ただ
の嫌がらせ?
それは投石する人一人ひとり違います。
ですから全てこう、とは言い切れません。
が、私は思います。投石とは愛だと。未熟
な演奏者への愛のムチだと。
繰り返しますが、投石は、一人ひとり違
います。あなたが思う投石。それがあなた
の投石なのです。
■石選び
投石にはもちろん石が必要です。
基本的にその辺に落ちてる石を投げる事
になるのですが、大きい石、とんがってる
石、変な形をした石。いろいろな石が落ち
ているなかでただひとつの石を選ぶ……そ
れには石の目利きが重要になってきます。
ズバリどんな石がいいかと言うと、手に
合い、重すぎず軽すぎずな石が良いです。
また、最高に自分の投石に向いた石を見
つけたら、マイストーンにするのが良いで
しょう。かくいう私も12個ほど持っていま
す。
■石の投げ方
石を投げる。字に書くと簡単そうに見え
ますが実際に投げてみると案外難しいもの
です。
結局は上達には回数を投げるしかないの
ですが、ポイントを抑えれば早く上達する
ことができます。
ポイント1、どう飛ぶかを考えて投げる。
どこに飛ぶかは考えても、どう飛ぶかはあ
まり考えません。そこに気をつけます。
ポイント2、スナップを効かせる。スナ
ップとは手首の返しのことですが、これに
注意することで目に見えて威力が変ります。
ポイント3、腰の捻り。これまた重要で
す。ギックリ腰にも注意しましょう。
これらのポイントを抑えつつ、とにかく
石を投げましょう。それが上達の近道です。
■あとがき
これらで私の投石術の説明は以上ですが、
投石がどういうものか、お分かりになられ
たでしょうか。
この本を書いている途中、私の行きつけ
の店の吟遊詩人君がついに100回這い上が
りを達成しました。その記念に彼の言葉を
このあとがきに遺すことになりました。こ
れがその言葉です。
「まだ未熟な演奏家のキミ、投石を恐れる
な!俺たち演奏家は聞いてくれる人がいて
こそだ!石を投げる人は俺たちの演奏を聞
いて、そして石を投げるんだ!それはその
人たちの感想、だから投石を恐れるな!」
だそうです。なかなかいい言葉だとは思
いますが、この本は投石する人への本だか
ら、言う場所を間違えてるような(笑)
それはともかく、ここまでお読みいただ
きありがとうございます。
それでは皆さんこれからも良き投石を!
10月31日 演奏者に石を投げながら