読み:ゆめみ
全般
初出はスカァ編。
魔法使いが魔法を行使する際に必要とする、いわゆる魔力のこと。
「魔(人を惑わす悪鬼)」という言葉は不適であるとして、魔法使い陣営が新たに提唱している呼び名が「夢(不確かなもの)」である。
実のところ、魔法使い陣営であっても夢見の全容は掴めておらず、力の一部を利用しているに過ぎない。
更にいえば各編によって、その呼び名、その扱いは多岐にわたる。
現実に起こり得ない現象を起こす力であることは共通していて、いわゆる精神エネルギーを指しているように思われる。
この力にはじめて明確な名前を与えた功績から、メタ視点では一括して夢見と呼称している。
夢見石?に効率よく貯蔵できる特性をもち、このことが多様な利用法を編み出された要因であるとされる。
夢見石が夢見を溜め込みやすい構造をしているのか、夢見石そのものが夢見の結晶なのかは不明である。
夢見とは何か。それは、黒譚世界全体の大きなテーマである。
したがって、残念ながら当分の間、夢見の全貌をここに記載することは不可能である。
アース編
ジェム?に秘められたエネルギー。
素質のある者ならば、意思によってジェムから夢見を引き出して用いることができる。
スカァ編
冒頭に示した通り。
イーリーであるラズは、この力を夢見と呼び、特殊な指輪に夢見を込めて使っている。
アネストの原因物質でもある。
大樹の芽、希少な獣の毛、深海魚の鱗、といった物に対しておぼえるアニミズム的な「ありがたい気がする感覚」。
これを利用するのが、ラズの修めたタイプの魔法である。
スリファ編
I.C.S.の原因物質である。
夢見は、人間の想像力と密接に結び付いた物質であるようだ。
スリファはラズと親しいために夢見と呼んでいるが、エンバデー側にはPXと仮称されている。
ミズキ編
瑞樹の体質……に関わっているようにも思えるが、明言されず。
ルシアス編
宝器の動力源であり、本質である。
巡り巡ってザルーティクの動力源でもあるといえる。
大気編
悪魔憑きの原因物質であると思われる。
瞳が持っていた呪い等の力も想像力に起因するものであるため、関連すると思われる。
タナトス編
異能?の原因物質である。
シーラ?の肉体も異能に似た原理で留められているものと思われる。
パーシー編
直接の描写はないが、カナワは精神エネルギーを糧にしているため、
夢見を利用しているのではないかと思われる。