1.キーの割り当て
キーボードは割り当てキーが多いので、フルキータイプが基本になります。
ノートでプレイ可能かは分かりませんが、必要であれば、安価なUSBキー
ボードという手段もあるでしょう。
LockOnのキー割り当ては英語キーボードを元に設定されているので、
日本語キーボードでは、割り当てを変更しないと入力不可能なもの
がいくつかあります。具体的には、
"'"(アポストロフィ/日本語キーボードではShift+7)
"`"(グレーブアクセント/日本語キーボードではShift+@)
"="(イコール/日本語キーボードではShift+-)
などです。また、日本語キーボードでは有効でも使用されていないキーも
あります。
"AT" ("@"を意味します)
"Prev" ("^"を意味します)
":"
"Apps" (スペースバーのいくつか隣りにあるアプリケーションキーです)
などです。これらの未使用キーを活用して、
"'"は全て":"に置き換える
"="は全て"Prev"に置き換える
"`"は全て"AT"に置き換える
という風にルールを決め、全てエディタで置き換えると混乱が少ないで
しょう。
まずデフォルトのキー設定をセーブして、推奨エディタであるNotepad++で
開き、検索ウィンドウの置換タブで「全てを置換」を実行するだけです。
"`"は全て"AT"に置き換える
後は変更したキー設定ファイルを再び設定画面から読み込みます。
※キー設定(CONTROL)画面の右側がキーボードですが、デフォルトでは字化け
して□□□□□となっているかも知れませんが、これはGUI用の日本語フォントを導入
すると「キーボード」と表示されるようになります。
また注意しなければならない点は、デフォルトで通信に割り当ててある
バックスラッシュ("/"の右隣りのキー)は日本語環境では"¥"で表示され
ますが、"^"の隣りの"\"は、FCの割り当てテーブルでは"Yen"であって、
別のキーと認識されるという点です。これは混乱の元になりますので、
通信の割り当ては"Apps"などに置き換えたらベターかも知れません。
FC2では大丈夫なようですが、FC1では、通信キーが認識されなくなる
バグがありました。
SAITEKの古い設定ソフトでは、シフトキー登録されているRshift(右シフト)は
設定出来ないことがあるようです。最新版を使用しましょう。
2.コクピットと機外視点の調整
主立ったものだけを上げて行きます。
a.コクピットのデフォルトの視野の広さ
TrackIRを使っている場合
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\View\View.lua
以下の箇所に各機種ごとの調整項目があります(太字部分)。
CameraViewAngleLimits = {}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_27] = {20.0, 140.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_33] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_25] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_39] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iMiG_29] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iMiG_29K] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iA_10] = {20.0, 120.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iF_15] = {20.0, 140.0}
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iKA_50] = {20.0, 120.0}
前の数字はズームインした時の最小視野角、後の数字はズームアウトした時の
最大視野角です。デフォルトの視野角は
(最大+最小)/2
つまり最大と最小の中間の値になります。Su-27のデフォルト値は
(20+140)/2=80°
です。
TrackIRを使っていない場合
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\View\SnapViewsDefault.lua
このファイルの以下の項目で、角度を直接指定します。
Snap[x][13]["viewAngle"] = xx.xxxxxxxxxxxxxxx
[x]は同じフォルダのServer.luaの冒頭に表記されている機種ごとのPlaneIndex
ナンバーです。
PlaneIndex = {
iSu_27 = 1,
iSu_33 = 2,
iSu_25 = 3,
iSu_39 = 4, -- Su-39 or Su-25T
iMiG_29 = 5,
iMiG_29K = 6,
iA_10 = 7,
iF_15 = 8,
iKA_50 = 9,
次の最初の二つの画像は1920x1080(フルHD)画面でのSu-27のデフォルト値と
(20,220)の場合の比較です。
三番目の画像は基本画面アスペクトである4:3の場合です。4:3では飛行
パラメータを知る重要な計器類が見えていますが、フルHDのデフォルト
設定では横長なせいで計器類が全て下に切れてしまいます。
ワイド1920x1080
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_27] = {20.0, 140.0}
ワイド1920x1080
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_27] = {20.0, 220.0}
4:3画面 1280x1024
CameraViewAngleLimits[PlaneIndex.iSu_27] = {20.0, 140.0}
b.デフォルトの縦方向の視野角
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\View\SnapViewsDefault.lua
このファイルの以下の項目で、角度を直接指定します。
Snap[x][13]["vAngle"] = xx.xxxxxxxxxxxxxxx
[x]は上記のPlaneIndexです。[13]とある数字の意味はこのファイルの冒頭に
英語で解説があるので参照して下さい。次は上の画像の真ん中の(20,200)の
設定で、視野角をデフォルトの-9.5から-5に修正した画像です。数値を0にすると
HUDが画面のセンターに来ます。デフォルトでは計器類の見やすさを考慮して、
少し俯き気味の設定になっています。
Snap[1][13]["vAngle"] = -5
c.機外視点の角度制限
デフォルト設定の機外視点では、駐機中の機体を角度制限のために上から見下ろす
ことしか出来ません。この角度制限を解除します。ただし、この制限を解除すると、
リプレイに影響が出る事もあります。もっとも解除しないでリプレイを取ろうとすると、機外
視点で予期しない入力が残ることもあるので、この判断は難しいのですが。
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\View\Server.lua
このファイルのCameraTerrainRestrictionという項目の"true"を"false"に
書き換えます。
CameraTerrainRestriction = true
これ以上、下側から見ることが出来ません。
CameraTerrainRestriction = false
d.機外視点のアングルの調整
デフォルトの機外視点では、機体は魚眼レンズで見たようなデフォルメされた姿で
見えてしまいます。迫力はありますが、少し不自然です。これはゲーム中にキーボードで
調整できますが、手間を省略するための設定ファイルでデフォルト値を変更することも
可能です。
キーボードでの調整:
Zoom external in -> Num* + RCtrl
Zoom external normal -> NumEnter + RCtrl
Zoom external out -> Num/ + RCtrl
デフォルメーションのない正射影にするには、Num* + RCtrlで
ズームインして、
Zoom in slow -> Num*
Zoom in normal -> NumEnter
Zoom out slow -> Num/
でズームの再調整をします。
デフォルト値の調整:
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\View\View.lua
以下の箇所に調整項目があります(太字部分)。
ExternalViewAngleDefault = 60.0
この60.0という値と、これを30.0に修正した場合の機外視点の見え方の違いが
次の画像です。
ExternalViewAngleDefault = 60.0
ExternalViewAngleDefault = 30.0
3.視界や見栄の調整
FC1と違い、FC2はコクピットからの景色がより遠くまで見えるようになりました。
その反面、景色がやや立体感に欠けるように見えます。また、建物もVISIB RANGE
をHIGH設定にしてもかなり近寄らないと見えて来ないので、妙に寂しい風景になって
います。
調整ファイル:LockOn Flaming Cliffs 2\Config\graphics.cfg
a.Camera項目
この項目は設定画面のVISIB RANGEのHIGH/MEDIUM/LOWの各設定の数値に
該当します
以下太字の部分は改変した数字です。structures(建物の見える遠さ)に
ついてはHIGHのみ調整してあります。ハード環境と相談してMEDIUM/LOWでも
各自で調整して見てください。
Camera
{
current = "Medium";
Low
{
near_clip = 0.2;
middle_clip = 4;
far_clip = 100000;
structures = {30, 2000};
trees = {1000, 3000};
dynamic = {300, 20000};
objects = {3000, 80000};
mirage = {3000, 20000};
surface = {10000, 50000};
lights = {50, 10000};
lodMult = 1;
lodAdd = 100;
}
Medium
{
near_clip = 0.2;
middle_clip = 4;
far_clip = 100000;
structures = {40, 4000};
trees = {1000, 6000};
dynamic = {300, 20000};
objects = {3000, 80000};
mirage = {3000, 20000};
surface = {14000, 80000};
lights = {100, 30000};
lodMult = 1.5;
lodAdd = 0;
}
High
{
near_clip = 0.2;
middle_clip = 4;
far_clip = 100000;
structures = {120, 10000};
trees = {1000, 9000};
dynamic = {300, 20000};
objects = {5000, 80000};
mirage = {3000, 20000};
surface = {20000, 80000};
lights = {200, 80000};
lodMult = 1.5;
lodAdd = 0;
}
}
b.OldLandNoise項目
この項目は中景(遠景近景の間)の地形テクスチャの詳細表示の距離を
調整します。地峡テクスチャは詳細表示されると地形の影が薄くなるようで、
立体感が弱くなりますから、その表示距離は少し制限した方が良いかも知れ
ません。
太字は調整済み項目です。詳細表示の範囲を制限するので、おそらくわずか
ながら軽くする効果もあるかも知れません。
OldLandNoise
{
perSquare = 5;
perSquare2 = 150;
front = 1000;
back = 16000;
top = 2500;
map_high = 20000;
bottom = 2000;
noisemax = 0.5;
noisemin = 0.1;
}
以下に参考画像を上げて置きます。
デフォルトの景色
調整済みの景色 far_clip=80000
調整済みの景色 far_clip=100000
調整後、far_clip=だけを140000に戻した景色。OldLandNoiseを調整して
あるので、中景の立体感がデフォルトより強調されています。
far_clipの値は、FC2のデフォルト値で140000、FC1と、DCS BlackSharkの
1.0.1までは80000です。80000では少し厳しいようにも思えたので例では100000に
しました。好みで調整して下さい。
画像の海岸近くの湖は50km先にありますが、far_clip = 100000で
ギリギリ見える範囲です。これでもFC1よりも遠くが見えていると思います。
デフォルト設定では80km先まで見えます。
※航空機ラベルはデフォルトでは50kmも遠くから見える設定になっています。