その他/【ウィザードリィ】

Last-modified: 2023-12-15 (金) 11:14:26

1981年に発売された3DダンジョンRPGで、「ウルティマ」と並ぶ「コンピューターRPGの祖」とも言える存在。
ダンジョンズ&ドラゴンズ」にどハマリした2人の学生が作ったこのゲームは世界中で大ヒットし、後作に多大な影響を与えた。
過去の作品がPC、家庭用ハード問わず様々な移植されており、日本のメーカーがライセンスを受けて作ったオリジナル作品も多数存在する。
2011年にはオンラインゲームとしても登場。

  • 正確には祖ではなかったのだが、これより古い1970年代のゲームの知見は21世紀までほとんど得られなかったという歴史がある。この評価は今も定まっていないところがある。

本作にハマった堀井雄二がドラクエを作ったエピソードが有名だが、坂口博信も河津秋敏もApple2のWizardryに傾倒しており、初期FFのゲームシステムに多大な影響を与えた作品といえる。
なお田中弘道はウルティマ派だったとのこと。


FF1は当時のドラクエフォロワーでは珍しく、ウィザードリィだけでなくさらに元ネタのTRPG(D&D、AD&D)の影響を直接受けていた。このためウィザードリィよりもさらに原典に近づいている要素が多い。
しかし坂口らのゲーム歴の通り、ウィザードリィ自体の影響も明らかに受けている。さらにその影響下にあるドラクエ等の影響もあってのFF1。
ここの元ネタ探しは多方面に詳しい人でないと判断しにくく、記述には注意を要する。

  • 本辞典の記述にも、下記で一部指摘されている通りTRPG由来のシステムをウィザードリィ由来としていることが多々ある。
    逆にウィザードリィ特有の要素をTRPG由来と勘違いしている(ウィザードリィの影響を過小評価している)ことも世間ではしばしば見られ、ここに注意を促す。

参考:Wikipediaの記事

  • この記事も誤った知識で書かれていた部分が多々あり、それほど参考にしないほうがいいかと。

FFにもウィザードリィを元ネタとした敵やアイテム、システムなどの要素がちりばめられているため、多大な影響を受けていると言っても過言ではない。
特に初期タイトルにその傾向が顕著に見られる。例を挙げると…。

  • 村正正宗の元ネタ
  • 聖なる鎧(君主の聖衣)→ローブオブロードの元ネタ
  • メイジマッシャー→そのまま
    • ウィズには台所用品を武器名に使うギャグがあり、これもその1つ(マッシャーはすりつぶす道具)。
  • ボーパルバニー
    • 元ネタはモンティパイソンであり、ウィズは厳密には二次利用だが、「RPGのモンスター」として採用したのはウィズが初。
      その後「ウサギを見かけたら用心せい」というRPGにおける定番モンスターとして定着させたという意味ではウィズが元ネタと言えるか。
  • 最強攻撃魔法「ティルトウェイト」→フレアー核攻撃の元ネタか?
  • 魔法回数制
    • 初期のTRPGではよくあるシステムではある。
  • 修飾詞による魔法の強弱の区別
  • FF1のシーフから忍者へのクラスチェンジ
    • ウィズにおける転職の定番パターン。
      というのも「SP発動で忍者にクラスチェンジする盗賊専用の武器『盗賊の短刀』」なるものが用意されている。
      つまり、公式で推奨されている。
  • FF1、FF2のダンジョン内のドア、小部屋
    • DRPGの玄室における「プランドエンカウンター」。
      ウィズでは宝箱が出現するためレベル上げ、アイテムハントの際には積極的に利用するのだが、
      FFでは何度もエンカウントが発生するなど、罠としての側面が強い。

ベニー松山氏が書いた小説三部作は名作として有名。