概要
元ネタは「ウィザードリィ」に出現する同名のモンスター。
序盤で出てくるくせに即死攻撃を有するとんでもない敵(=通常攻撃の追加効果が即死)で、「いつの間にかキャラが死んでいる!」とプレイヤーにトラウマを植え付けた。
そのせいもあってか、ウィザードリィ以外の作品にもこの殺人ウサギが登場することがある。
- ↑はさらに元ネタがある。
「モンティ・パイソン ホーリーグレイル」に登場する首切り殺人ウサギがそれ。- 余談だが「モンティ・パイソン ホーリーグレイル」はアーサー王伝承を元にした創作の中で最も歴史的考証が正確と言われているコメディ映画。コメディらしく同作でボーパルバニーを倒すのに使われた武器は「聖なるアンティオキアの手榴弾」だが、そのうちナイツオブラウンドが手榴弾を投げたりするのだろうか……
- vorpalは「鏡の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが作った造語。ジャバウォックを倒せる剣が「vorpalな剣」といわれる。造語なので正確には和訳できないが、「鋭い」「(剣や牙として)高性能」ということなのだろう。
- 語感が良いせいか、「ヴォーパル」という単語はFF11および他の創作作品でも用いられている。
- FF11…ウェポンスキルに「ボーパルブレード(片手剣)」「ボーパルサイス(両手鎌)」「ボーパルスラスト(両手槍)」という技が存在している。
- D&D…「ヴォーパル」が接頭語についた武器があり、クリティカルヒットで『首をはね飛ばす』効果がある。ウィザードリィのウサギはこれとモンティ・パイソンの混合ネタである。
- ロマンシングサガ2…「ヴォーパルアクス」と「ヴォーパルソード」が登場している。どちらも即死系の固有技を持っていることから「vorpal=必殺」と解釈されている模様。
- ダンジョンマスター…「ボーパルの剣」という武器が登場している。攻撃力はそこそこだが、「霊体の敵にダメージを通せる」という貴重な特性を持っている。対霊呪文で消し飛ばした方が早いっちゃ早いが。
- FF5のどくろイーターはこいつのリスペクトのような気がする。
- ウィザードリィのボーパルバニーは「見た目の愛らしさに反して首を刎ねてくる」ことで有名な敵だが、実はどくろイーターのように頻繁に逃げる敵でもある。
FF11
オルデール鍾乳洞やカルゴナルゴ城砦に棲息するウサギ族モンスター。
クリティカルヒットを受ける可能性はあるが、首ははねられないので安心。
後年、「ギアスフェット」というエンドコンテンツにて、「ラスハーレー」というノートリアスモンスターが追加された。
外観こそそこら辺にいるウサギと変わらないが、強さはボス敵相当、さらに「通常攻撃の追加効果にデスが付いている」という、まさしく「首切りウサギ」と呼ぶにふさわしい敵になっている。
詳細はこちら→ボーパルバニー
FF12
黒い体と大きな羽状の耳が特徴的なキャピトゥーンの珍種。 白くて大きい綿毛の尻尾には特殊な油分が含まれており、 ヴィエラ族に古くから伝わる秘薬の調合に欠かせない材料として重宝されている。 警戒心が強く人前に姿を現さないため、捕獲が非常に難しい。 薬師を目指す友人の手助けをするために、代わりに材料を集めようとモブに登録した。
ゴルモア大森林の「葉ずれのしみる路」に出現するCランクモブ。
とにかく逃げ回るのが特徴。邪魔な敵はあらかじめ倒しておいたほうがいい。
逃げ回っているときに一定以上距離が開くと地面に潜ってHPを全回復してしまうのも厄介。
狂戦士にすると向かってくるので、ある程度の戦力があるならそっちの方が楽。
くらやみ状態にしておくとなお良し。
- 「葉ずれのしみる路」のモンスターを全滅させると、ダークスケルトンが大量出現する。さらにそのダークスケルトンを倒し続けるとレアモンスターのグレイブロードも出てくる。
コイツらは、パラミナ大峡谷に出現する分より強いので注意。
そのため安全に戦うにはレベルが他のモンスターよりも低く初期配置から全く動かないウェアドラゴンを残しておいた方がオススメ(睡眠+くらやみにするとなおよし)。
FFL
終章・前編の、フィールド全域に出現。
ゴブリンプリンス×2・ボーパルバニー×2のパーティで出現することが多い。
レア枠で小さな牙を落とすので、出会い次第アルテマあたりでサクッと一掃するといい。
前述のパーティ構成では、APがやや高めなのもおいしい。