スタッフ/【吉田直樹】

Last-modified: 2023-11-10 (金) 00:10:56

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概要

新生FF14のプロデューサー兼ディレクター、およびFF16のプロデューサー。
ネット上で有名な「ヨシダー!」や「よしだぁぁぁぁぁ」や「吉田?」などの語源は、この御仁の事である。

  • FF14のアートを吉田明彦が手掛けていることもあり、絵の描ける吉田と描けない吉田で区別される。

「できることしか言わない」「できるかどうかわからないことはなるべく言わない」がモットーで、ユーザーとの信頼関係を最も重視する。
本人がエンジニアだったことから、どれが今必要なのか、何をどうすればいいのかの取捨選択がしっかりとできるため、
ゲームデザインの方向性が一貫しており、特に納期に関しては非常に厳しく管理している。


メディア露出が非常に多く、また、FFXIVを立て直した手腕もあり、ある意味ここ近年で、もっとも知名度が上がったゲームクリエイターの一人。
ファミ通でコラムを執筆しており、単行本も発売している。
(表紙イラストはもう一人の吉田さんが担当している)
2017年末で100回を達成した。

来歴

出身は北海道。GLAYのメンバーの数名とは同じ学校(中学や高校)を卒業しているというエピソードを、TERUがゲストとして登場した14時間生放送の中で語っている。


元々はハドソン勤務で、開発者として様々なゲームに携わってきた。
ドラゴンクエストXの開発にスクウェア・エニックスに招聘され、チーフプランナーとしてハウジング担当スタッフとして活躍していたが、(旧)ファイナルファンタジーXIVの立て直し役に抜擢されている。

  • このためかファイナルファンタジーXIVのハウジングも、仕組みがとても良く似ていたりする。

FF14に関するエピソード

FF14のハウジングもかなりこだわって作っており、不具合を敢えて仕様として残すべく開発チームに打診して「何いってんすか?」とガチ目の返答を喰らったという逸話がある。
これは不具合がプレイヤー間で一種のテクニックとして流行しており、これによりハウジングの自由度が高くなっていたため。
遊びの幅を狭めたくない、せっかくのアイディアを否定したくないという思いから打診に至ったのだという。


FF14のディレクションを担当するまでは、「自分はゲームをつくる人」としてメディア露出を極端に避ける方針であったが、
FF14の顔役として、立場上表に出る必要があることから生放送やメディア露出を積極的に行ってはいるものの、あくまで必要だからというスタンスは崩していない。
「吉田直樹握手会」の企画が発表されたときは生放送番組内でスタッフにお説教をし、
「(自分はアイドルじゃなくてゲームを作る人なんだから)サイン会とかはやらない、握手会も絶対ダメって言ったよね?」と問い詰めていた。


なお、本来はシナリオライターになりたかったからなのか、一部のNPCのセリフや、
ゲーム中に操作チュートリアルとして出て来る「How to」などの説明文は自身で作成しているほか、メジャーアップデート時のPVの字コンテなども自身の手によるもので、
「どのタイミングでどこまで見せられるか、というところもキチンと考えないといけないから」とのこと。
そうして出来上がったPVはかなりシッカリとチェックを入れているそうで、
あまりにも細かく指定する吉田氏に反発したあるスタッフが「直した」と言いながら直さないというイタズラを仕掛けたところ、ものの見事に看破されて顔面蒼白になったというエピソードも。
一方、字コンテ内の「グワーッとすごい感じで」とか「ブワーッてやって」といったあいまいな表現を、自身のイメージ以上に仕上げてくるムービー班の仕事のクオリティの高さを褒め称えている。


メインジョブは黒魔道士である。種族はララフェル女性。

  • その為か、黒魔道士が強化されると、吉魔だから強化されたなどと言われる。
    • もっとも、実際「黒魔道士をプレイしていないと絶対に分からない」が、
      「プレイしていれば、確かに納得出来る」というような微細な調整が良くなされてはいる。
  • LV50キャップ時代に黒魔道士が最大DPS(最も効率の良い理論上最大ダメージ)を、
    叩き出すスキル回し(スキルの使い方)を、本人がプレイしながら解説した事があり、この時のスキル回しを「吉田撃ち」と呼ぶ。
    (なお現在は、レベルキャップ開放や性能変更などにより吉田撃ちをしても最大DPSは出ないが、基本的な理論は概ね変わりない)

バトルコンテンツが好みらしく、本作のバトルコンテンツが、割と高めの難度になっている理由ともいえる。
割と高いプレイヤースキルを有している事が、木人討滅戦の実装で判明している。
(メディア露出のプレイでは、説明しながらであったり、ネタバレ防止であったりの為に、そうは見えないが)

  • 2018年の正月には、一般プレイヤーと共に高難度コンテンツであるオメガ零式へ行き、
    初見プレイヤーをサポートしつつネオエクスデスを討伐している為、割とというより、かなり高いプレイヤースキルである。
    • このときミスしたプレイヤーをフォローした時の「須藤が悪い」発言には、皆が納得してしまった場面も。
      (須藤=ネオエクスデス戦を担当したスタッフで、氏の担当したバトルは、高難度な物が多い)

FF14のPvP(対人戦)にも時々参加しており、開発室の中だけではなく実際にプレイヤー達とのプレイ感をチェックしている。
マッチしたプレイヤー達からは「めちゃくちゃ上手かった」とか。


パッチ6.1実装のPvP「クリスタルコンフリクト」では当時圧倒的不人気だった黒魔道士で何度も参加していた頃がある。
吉田氏としては「どんなジョブでもだいたいトントンになるようにしたい」という方針だったが、あまりにも実測データがかけ離れすぎていたため、自分自身で確かめる意味もあっての参戦だったとか。

  • 感想としては「十分にやっていける」という手応えはあったものの、そもそも黒魔道士自体が難しいジョブのため、
    気軽に楽しめるコンテンツとしてはある程度の補正が必要だろうということで、かなりの強化が施された。
  • しかし、この強化があまりにもぶっ飛んだもので、超絶火力で一瞬で丸焼き、近寄ろうにも足止め魔法を連発されて片っ端から黒焦げにされるという最強ジョブ化してしまった。
    • 結果、ほどなく修正される運びとなり、大慌てでコメントを発表することになってしまったのだが、
      こうした「失敗」があっても包み隠さず「情報の発信」を行うというところはFF14が新生してからのモットーが揺るぎないことがうかがえる。

FF14本編においては本人をモチーフにしたキャラクター「異邦の詩人」が高難度コンテンツ(光の戦士の冒険譚を脚色して詠ったという設定)の受領NPCとして登場するほか、
シーズナルイベント新生祭では本人役としても登場する。


FFTやFF12を手掛けた松野泰己氏の熱心なファンで、SFCの最高傑作にタクティクスオウガを挙げている。
スクエニ作品へのオマージュが多いFF14の中でも特に松野作品へのリスペクトが多く、設定や装備、台詞や登場人物、果てにはスタッフに至るまで松野作品から色々拝借している。
そしてとうとうパッチ4,1にて松野氏本人をシナリオライターとしてスタッフに加えたリターントゥイヴァリースを実装するに至った。

  • 松野氏本人も14プレイヤーで、スタッフにも松野作品に関わった人間が多いためかイベントに呼ばれるたびに改善点をダメ出しするお馴染みのゲストとなっている。

その他のエピソード

名言、迷言ともに数知れずで、割とディープなネトゲ用語、ゲーム用語を使う事も多い。
そのせいか、大体ネット上でネタにされる事になる。
なお、ディープなネトゲ用語やゲーム用語を使うのは、開発者だからというだけではなく、ウルティマを始め、
多くのオンラインゲーム(MMO)を、かなり深くまでプレイしているという事も、影響している模様。
(特にDark Age of Camelot(というゲーム)に関しては、かなり上位のプレイヤーであったらしい)
それゆえかゲーム開発側でありながらプレイヤー側の視線もしっかりと持っており、
よくある「エアプ開発」のような意識のギャップが非常に小さい。


シルバーアクセサリーが多すぎてジャラジャラうるさいと言われたり、ニコ生放送中に不手際を起こしたスタッフにガチギレしたり、
某ゲーム開発中自分で録音した仮音源を公開されてしまったりと兎にも角にもあらゆる場面でネタにされる御仁である。


2019年の「FFXIV 14時間生放送」で放った『ヘイヨー』はWikipediaにて紹介文に「ラッパー」と明記されたり、
Twitterのトレンドにて平仮名の「へいよー」と片仮名の「ヘイヨー」が共に一時期ランキング上位(一部地域では1位)に入るほどの伝説っぷりである。


2020年3月の発売に先駆けて行われた、「仁王2」(コーエーテクモゲームス)のβ体験版のキャラクタークリエイションコンテストでなぜか吉田氏をモデルにしたキャラクターが特別枠で入賞するという珍事が起こった。
そのできは掛け値なしに「完全再現」とまで言われるほど瓜二つの完成度の高さ。
ところがこのコンテストの入賞作品は製品版「仁王2」のキャラクタープリセットとして実装されることが告知されていたため、「仁王2」の安田プロデューサが吉田氏に打診したところ「フリー素材なのでご自由にどうぞ」と快諾されたため、製品版での収録が決定。FF外でも何かと話題になってしまう吉田氏であった。

なお、後に「STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN」の開発にコーエーテクモゲームスのTeamNinjaが参画したのはこのときの縁があったから、というまことしやかな噂が囁かれたことがある。
(実際は本格的なアクションゲームのノウハウが欲しかったスクウェア・エニックスが、アクションゲームに定評のあるTeamNinjaに打診したらしい。)


2022年では人気番組「しくじり先生~俺みたいになるな!~」に出演し、秘蔵の「しくじり」エピソードを披露。
ファンからの「吉田はしくじってない」という温かい声に感謝を述べつつ、FF14とともに歩んだ自身の足跡をユーモラスに語った。
出演者の爆笑を誘いつつも「それもそうだ」と納得のゲーム理論を展開。「しくじり」といいながらも大人気オンラインゲームとして立て直した手腕に多くの視聴者が驚嘆したという。