パラディン
特殊能力:武器の専門化、レイ・オン・ハンド、ターンアンデッド、全てのSTに+2のボーナス、プロテクション・フロム・イービル、ディテクト・イービル
制限:人間のみ、ローフルグッドのアライメントを保たなければならない
また、レンジャーと同様に名声値が一定以下になると失職して職業の特徴が喪失する
必要能力値:STR12, CON9, WIS13, CHA17(ブラックガードはSTR12, CON14, CHA14)
パラディンは、全ての善と真実の見本を示すものであり、大胆で純粋な戦士である。ファイターと同じく、戦う人であることにかわりはないのだが、高潔、正義、正直、信仰心、騎士道といった思想のために生きるものである。他の者達がそういった思想を学び、実践してくれるように、見本となって努力しているのである。
クラスの特徴:
- ヘルメットを装備できる
- 全ての武器と防具を装備できる
- どんな武器でもスペシャライゼーション(2スロット)を超えることはできない
- どんな戦闘スタイルもスペシャライゼーション(2スロット)でき、二刀流スタイルに3スロットを割り当てられる
- 1日に1度、対象のHPをレベルあたり2ポイント回復させる「レイ・オン・ハンズ」(癒しの手)が使用可能
- ディテクトイービルの呪文を1日にレベルあたり1回の頻度で唱えられる(1レベル時は3回)
- プロテクション・フロム・イービルの呪文を1日にレベルあたり1回の頻度で唱えられる(1レベル時は1回)
- レベル3からクレリックより2レベル下のターンアンデッドをつかえる
- レベル9からプリースト呪文を唱えることができる
- 全セービングスローの判定に+2のボーナス
- アライメントがローフルグッドに制限される
- ヒットダイス:d10
パラディンキット
キャヴァリエ
特殊能力:ドラゴンやデーモンとの戦いの際にボーナス、恐怖や毒に免疫、火や酸に20%の耐性
制限:飛び道具を使うことができない
キャヴァリエ
このクラスは最も一般的な騎士像を体現している:この紳士的な戦士は名誉と勇気、忠誠の象徴である。デーモンやドラゴンといった邪悪な「古典的」モンスターとの戦いを専門とする。
長所:
- フィーンド系およびドラゴン系の目標に対する命中ロールとダメージロールに+3のボーナス。
- レベルごとに1日に1回、リムーブフィアーを使用できる
- チャーム、フィアー、毒、士気低下に完全耐性を持つ。
- 炎と酸に対する20%のレジスタンス
短所:
- 飛び道具を使用できない
インクウィジター
特殊能力:ホールドやチャームを無効化、トゥルーサイト、ディスペルマジック
制限:レイ・オン・ハンドを使うことができない、プリーストの呪文を使うことができない、ターンアンデッドを使うことができない
インクウィジター
インクウィジターは邪悪な呪術の使い手を探し出して殺し、闇の力を打ち破ることに一生を捧げる。インクウィジターにはそのための特別な能力を神から授かっている。
長所:
- 4レベルあたり1日に1回、ディスペルマジックを使用できる(レベル1の時点で1回使用できる)。この呪文のスピードファクターは1となり、インクウィジターのキャラクターレベルの2倍で使用されたものとして機能する。
- 4レベルあたり1日に1回、トゥルーサイトを使用できる(レベル1の時点で1回使用できる)
- ホールドとチャームに完全耐性を持つ。
短所:
- ターンアンデッド能力を使用できない
- 「レイ・オン・ハンズ」(癒しの手)を使用できない
- プリースト呪文を使用できない
アンデッドハンター
特殊能力:ホールドおよびレベルドレインを無効化、アンデッドに攻撃する際ダメージにボーナス
制限:レイ・オン・ハンドを使うことができない
アンデッドハンター
この聖なる復讐者は、アンデッドをはじめとする自然の摂理に反する存在を根絶するため、持てる能力に磨きをかけている。また、アンデッドハンターにはこうした存在の持つ、破壊的な能力のほとんどに耐性を持つ。
長所:
- アンデッドに対して、命中ロールとダメージロールに+3のボーナスを得る。
- ホールドとレベルドレインに完全耐性を得る。
短所:
- 「レイ・オン・ハンズ」(癒しの手)を使用できない
ブラックガード(BGEEにて追加)
特殊能力:レベルドレインと恐怖の無効化、「アブソーブ・ヘルス」、「ポイズン・ウェポン」、「オーラ・オブ・ディスペア」
制限:イービルのアライメントでなければならない、ディテクトイービルおよびプロテクション・フロム・イービルを使うことができない、レイ・オン・ハンドを使うことができない
ブラックガード
ブラックガードは悪の化身であり、人の姿をした悪魔と呼ぶほかなく、それにふさわしい悪評を轟かせる黒騎士である。魔族と関わりを持ち、邪神に仕えるブラックガードは万人に嫌われ、恐れられている。その邪悪な性質から、アンチ・パラディンと呼ぶ者もいる。
長所:
- レベルドレインと恐怖に対する完全耐性
- 同レベルのパラディン相当でリビュークアンデット(ターンアンデッドのイービル版)を使用できる。
- 1日に1回、「アブソーブ・ヘルス」を使用できる
- アブソーブ・ヘルス(体力吸収):敵1体にクラスレベル毎2ポイントのダメージを与え、使用者のヒットポイントを同量回復する。
- 武器に毒を塗ることができる(クラスレベル1で1日1回、5レベル毎に日ごとの使用回数が増加)
- ポイズン・ウェポン(毒の武器):次ラウンド中に敵に攻撃を当てるたびに対象の体内に毒を注入し、セービングスローなしで毎秒2ポイント、合計12ポイントのダメージを与えることができる。対象はさらに、対毒セービングスローを成功させない限り、以後4ラウンド間、毎ラウンド1ポイントのダメージを受ける。
- クラスレベル3以降、1日1回「オーラ・オブ・ディスペア」(絶望のオーラ)を発動できる。
効果はクラスレベルに応じて強化される:
レベル3:30フィート以内の敵に60秒間、命中とダメージに-1、アーマークラスに-2のペナルティー。
レベル6:30フィート以内の敵に60秒間、命中とダメージに-2、アーマークラスに-2のペナルティー。
レベル15:30フィート以内の敵に60秒間、命中とダメージに-4、アーマークラスに-4のペナルティー。レベル8以下の敵を恐怖に陥れる。
レベル20:30フィート以内の敵に60秒間、命中とダメージに-4、アーマークラスに-4のペナルティー。レベル18以下の敵を恐怖に陥れる。
短所:
- アライメントがイービルに制限される
- パラディンの能力のうち、レイ・オン・ハンズ(癒しの手)、ディテクトイービル、プロテクション・フロム・イービルは使用できない
用途・解説
やや成長が遅いが、ウォリアー系最強職の一角。とくに難敵の多いBG2での活躍が期待できる。
BG2最強武器の1つ、カーソミアー+5を装備できる唯一のクラスでもある。
キャヴァリエ
強敵であるドラゴンとデーモンにボーナスがあるのが便利。デメリットも飛び道具不可だけなので、BG1ではともかくBG2ではそれほど影響はない(スローイング系の飛び道具なら装備できるし)。派手な強さはないが、これといった欠点もなく強いキットである。
インクウィジター
とにかくディスペルマジックが強力。ディスペルマジックは本職のウィザードやクレリックよりも成功率が高いうえ、詠唱時間が短い。とくにBG2中盤以降ではほぼ確実にディスペルが成功するので圧倒的に強い。トゥルーサイトも対ウィザード戦ではほぼ必須で、豊富に欲しい呪文。スロットに余裕のないウィザードやクレリックの肩代わりができるので便利。最強パラディンとの呼び声も高いキットである。
アンデッドハンター
BG2では敵対勢力の1つにヴァンパイアがあり、アンデッド系も多く登場するので相対的にこのキットは強くなる。またBG2ではレベルドレイン対策が重要だが、このキットは最初からドレイン耐性があるので便利。BG2に初めて触るプレイヤーには間違いがないキットだ。
デメリットであるレイ・オン・ハンド使用不可は、メリットに比べたら些細なものと言えるだろう。
ただ、レベルドレイン対策はアイテムや呪文でできるし、パーティに高レベルのクレリックがいる場合はアンデッドに悩まされることがなくなるため、アンデッドハンターの活躍の場は少なくなる。
ブラックガード
悪のパラディンだが、イメージと違って使いやすく、そしてまた強力なキットだ。
スキルは、ダメージ兼回復のアブソーブ・ヘルス、呪文詠唱妨害に便利なポイズン・ウェポン、強敵用のオーラ・オブ・ディスペアと、どれも有用なものがそろう。BG2で厄介な、レベルドレインに耐性をもつのも強み。また、ほかパラディンに比べ必要能力値が戦士向きなので、ゲーム仕様上、有利なのも嬉しい(WIS不必要、CHA低めでOK)。恐怖への耐性は大きなメリットではないが、便利なのは間違いなく、BG1序盤では役立つ。
プロテクション・フロム・イービルが使えない、初期名声値が低いなどのデメリットはあるが、前者は他キャスターが使用できるし、後者は名声の上がるクエストを優先するなどして対処できる。
なおポイズン・ウェポンは遠距離武器にも適用される。キャスターとの出会い頭に、ポイズン・ウェポンを仕込んだボウやクロスボウなどを撃ち込むと優位に立てるだろう。
またBG2 SoAラストの地獄において、選択肢が自由であるのも嬉しい。グッドかイービルかの選択をする際、ほかのパラディンキットではイービルの選択をするとクラス喪失してしまうが、ブラックガードにはその制約がない。デメリットなしでイービル選択ができるため、STR+2のような強力な能力アップが見込める。
パラディンの呪文使用回数
レベル | 実質詠唱レベル | P1 | P2 | P3 | P4 |
9 | 1 | 1 | - | - | - |
10 | 2 | 2 | - | - | - |
11 | 3 | 2 | 1 | - | - |
12 | 4 | 2 | 2 | - | - |
13 | 5 | 2 | 2 | 1 | - |
14 | 6 | 3 | 2 | 1 | - |
15 | 7 | 3 | 2 | 1 | 1 |
16 | 8 | 3 | 3 | 2 | 1 |
17 | 9 | 3 | 3 | 3 | 1 |
18 | 9 | 3 | 3 | 3 | 1 |
19 | 9 | 3 | 3 | 3 | 2 |
20 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
21 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
22 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
23 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
24 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
25 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
26 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
27 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
28 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
29 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
30 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
31 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
32 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
33 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
34 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
35 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
36 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
37 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
38 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
39 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
40 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 |
(P=プリースト呪文)
高レベル技能
ワールウィンドアタック | この技能によって、ウォリアーは疾風のような高速攻撃を放つことができる。この技能は1ラウンドの間、攻撃回数を10にするが、THAC0とダメージに-4のペナルティーを受ける。複数回取得可能。 |
---|---|
グレーター・ ワールウィンドアタック | ワールウィンドアタックの強力なバージョンであるグレーター・ワールウィンドアタックは、同じ効果をペナルティー無しで与える。1ラウンドの間、ウォリアーの攻撃回数は10になる。複数回取得可能。 必要な技能:ワールウィンドアタック |
デスブロー | デスブローの技能は、弱い生き物の防御力を吹き飛ばしてしまうような力をウォリアーに与える。発動後2ラウンドの間、このウォリアーの攻撃をくらった10レベル以下の生物は即座に死んでしまう。複数回取得可能。 |
グレーター・デスブロー | デスブローのように、この技能はより弱い敵を一撃で葬り去る力をウォリアーに与える。グレーター・デスブローの発動後2ラウンドの間は、このウォリアーの攻撃をくらった12レベル以下の生物は即座に死んでしまう。複数回取得可能。 必要な技能:デスブロー |
レジストマジック | この技能によってウォリアーは、悪意ある魔法に抵抗する内なる力を一時的に増幅させることができる。4ラウンドの間、ウォリアーのマジックレジスタンスは50%になる。ただし他のマジックレジスタンスと累積することはないので、すでに他の方法でマジックレジスタンスが50%以上になっている場合、この技能は無駄になる。複数回取得可能。 |
パワーアタック | パワーアタックの力みなぎる一撃をくらった敵は、-4のペナルティーを受けて対死セービングスローを行わねばならず、これに失敗すると2ラウンドの間スタンする。この技能は2ラウンドの間、持続する。複数回取得可能。 |
クリティカルストライク | 高レベルのウォリアーが持つ、敵の急所に対する深い造詣は、1日1度、攻撃を毎回敵の急所に叩き込むほどに集中させることができる。この技能によって、次の1ラウンドの攻撃ロールは自動的に全て20、クリティカルヒットになる。複数回取得可能。 必要な技能:パワーアタック |
スマイト | スマイトの技能によって、ウォリアーは強大な一撃を繰り出す事ができるようになる。この攻撃をくらった敵は相当な距離を吹き飛ばされ、1ラウンドの間スタンする。加えて、最初の1ラウンドの攻撃は全てクリティカルヒットとなる。この技能は2ラウンドの間、持続する。 ただし、ドラゴンやジャイアントなどの強大な生物は吹き飛ばされたり、スタンすることはない。 必要な技能:パワーアタック,クリティカルストライク |
ウォークライ | ウォークライによるウォリアーの力強く恐ろしい雄叫びは、半径30フィート以内の敵に恐怖を引き起こし、対呪文セービングスローを成功させない限りパニックに陥れる。複数回取得可能。 |
ハーディネス | 危機に瀕した時に発揮される隠された力を呼び覚ます事によって、ウォリアーはハーディネスの技能を使い、全ての物理ダメージに対し40%の抵抗力を得る。この抵抗力はウォリアーの2レベルあたり1ラウンドの間、持続する。 この技能はディフェンシブスタンスと重複しない。複数回取得可能。 |
サモン・デーヴァ | サモン・デーヴァ(コンジュレーション/サモニング) レベル:クエスト 距離:120フィート 持続時間:4ラウンド+術者のレベルあたり1ラウンド 詠唱時間:5 効果範囲:特殊 セービングスロー:なし この呪文は天界への門を開き、天使のデーヴァを呼び出して術者の為に戦わせるものである。デーヴァの地上における化身は、呪文の持続時間が切れるか、倒されるまで戦う。複数回取得可能。 |
コメント欄
- 文章少々直しました。「BG1では微妙な職」とあったけど、旧BG1と違ってキット導入などのシステム変更が加えられたので、BG1時代から活躍できるクラスになったよね? -- 2015-09-24 (木) 02:11:30