大伴黒万呂(おおとものくろまろ、仕丁、してい、いわば雑用係、生没年未詳)
天平宝字二年(てんぴょうほうじ2年、758)の2月7日および10日、東大寺の写経所より平城京の左京にあった東市(ひがしいち)に買い物の使いに行きました。
東市は官営の市場です。平城京の右下(東南)あたり。大日本古文書の巻四の227頁、同巻十四の215頁に記録あり。
758年(8月)は孝謙女帝が大炊王(おおいおう)に譲位した年です。大炊王は淳仁天皇(じゅんにん てんのう)になりました。
大伴黒万呂(おおとものくろまろ)、2度お使いに行って名が記されました。
平城京における小さなできごと。 (玉手山古市)