世界観考察

Last-modified: 2024-02-09 (金) 23:17:04

はいふりの世界設定についての考察を行うページです。

陽炎型艦番考察

設定では「晴風」は「陽炎型」の航洋艦となっているが、モデルとなった「陽炎型」駆逐艦には、予算が計上されながら建造されなかった艦があった。史実では大和型2隻の予算を小さくして、実際のスペックより低く思わせるための架空計上だったのだが、予算を確保するため、一応仮称が与えられ「マル3計画仮称32号艦、33号艦、34号艦」と呼ばれた。「はいふり」の世界では、この3艦も建造されている。*1

 

ここで、その3艦も含めて「陽炎型」を竣工順に並べてみよう。

 
順番艦名*2信号符字(コールサイン)国際信号旗竣工年月日竣工順仮称「はいふり」艦番*3
1番艦陽炎(フロゲカ)JJGD陽炎.PNG1939-11-061マル3計画-17号艦(Y451)
2不知火(ヒヌラシ)JJHD不知火.PNG1939-12-2023-18(Y452)
8雪風(ゼカキユ)JJMD雪風.PNG1940-01-2033-24(Y453)
3黒潮(ホシロク)JJID黒潮.PNG1940-01-2743-19(Y454)
7初風(ゼカツハ)JJLD初風.PNG1940-02-1553-23(Y455)
4親潮(ホシヤオ)JLDD親潮.PNG1940-08-2063-20(Y456)
5早潮(ホシヤハ)JJFD早潮.PNG1940-08-3173-21(Y457 or Y458)
6夏潮(ホシツナ)JJKD夏潮.PNG1940-08-3173-22(Y458 or Y457)
9天津風(ゼカツマア)JJOD天津風.PNG1940-10-2693-25Y459
12磯風(ゼカソイ)JJND磯風.PNG1940-11-30103-28Y460
10時津風(ゼカツキト)JJPD時津風.PNG1940-12-15113-26Y461
11浦風(ゼカラウ)JJQD浦風.PNG1940-12-15113-27(Y462)
16嵐(シラア)JJRD嵐.PNG1941-01-27134-112(Y463)
17萩風(ゼカギハ)JJSD萩風.PNG1941-03-31144-113(Y464)
14谷風(ゼカニタ)JJTD谷風.PNG1941-04-25153-30(Y465)
15野分(キワノ)JJUD野分.PNG1941-04-28163-31(Y466)
晴風3-32Y467
秋風*43-33Y468
沖風*53-34Y469
13浜風(ゼカマハ)JJVD浜風.PNG1941-06-30173-29Y470
18舞風(ゼカヒマ)JJWD舞風.PNG1941-07-15184-114Y471
19秋雲(モグキア)JJXD秋雲.PNG1941-09-27194-115(Y472)

と一部確定できない艦が存在するものの、艦番がぴったり当てはまり(なぜ「磯風」がY460なのかが、お判り頂けるかと思う。)、晴風の竣工は1941-04-28~1941-06-30の間だと推定できる。モデリングの際などに参考にして頂けると幸いである。

 
 

おまけ
陽炎以前の艦も推定してみたので掲載してみる事にする。
上表と同じく竣工順に並べてある。(見慣れない配列になって、ちょっと新鮮!)

順番艦名信号符字(コールサイン)国際信号旗竣工年月日「はいふり」推定艦番*6
特型9番艦磯波(ミナソイ)JZPA磯波.PNG1928-06-30#401
6東雲(メノノシ)JZMA東雲.PNG1928-07-25#402
7薄雲(モグスウ)JZNA薄雲.PNG1928-07-26#403
8白雲(モクラシ)JZOA白雲.PNG1928-07-28#404
1吹雪(キブフ)JZIA吹雪.PNG1928-08-10#405
2白雪(キユラシ)JZJA白雪.PNG1928-12-18#406
3初雪(キユツハ)JZKA初雪.PNG1929-03-30#407
5叢雲(モクラム)JZLA叢雲.PNG1929-05-10#408
4深雪(キユミ)1929-06-30#409 or #410
10浦波(ミナラウ)JZQA浦波.PNG1929-06-30#410 or #409
12敷波(ミナキシ)JZSA敷波.PNG1929-12-24#411
11綾波(ミナヤア)JZRA綾波.PNG1930-04-30#412
13朝霧(リギサア)JZTA朝霧.PNG1930-06-30#413
15天霧(リギマア)JZVA天霧.PNG1930-11-10#414
14夕霧(リギフユ)JZUA夕霧.PNG1930-12-03#415
16狭霧(リギサ)JZWA狭霧.PNG1931-01-31#416
18曙(ノボケア)JZYA曙.PNG1931-07-31#417
17朧(ロボオ)JZXA朧.PNG1931-10-31#418
20潮(ホシウ)JGAD潮.PNG1931-11-14#419
19漣(ミナザサ)JZZA漣.PNG1932-05-19#420
23雷(チヅカイ)JGDD雷.PNG1932-08-15#421
24電(マヅナイ)JGED電.PNG1932-11-15#422
21暁(キツカア)JGBD暁.PNG1932-11-30#423
22響(キビヒ)JGCD響.PNG1933-03-31#424
初春型1番艦初春(ルハツハ)JGFD初春.PNG1933-09-30#425 or #426
2子日(ヒノネ)JGGD子日.PNG1933-09-30#426 or #425
4初霜(モシツハ)JGID初霜.PNG1934-09-27#427
3若葉(バカワ)JGHD若葉.PNG1934-10-31#428
5有明(ケアリア)JGJD有明.PNG1935-03-25#429
6夕暮(レグフユ)JGKD夕暮.PNG1935-03-30#430
白露型1番艦白露(ユツラシ)JGLD白露.PNG1936-08-20#431
2時雨(レグシ)JGMD時雨.PNG1936-09-07#432
3村雨(メサラム)JGND村雨.PNG1937-01-07#433 or #434
4夕立(チダフユ)JGOD夕立.PNG1937-01-07#434 or #433
6五月雨(レダミサ)JGQD五月雨.PNG1937-01-29#435
9江風(ゼカハカ)JGTD江風.PNG1937-04-30#436
7海風(ゼカミウ)JGRD海風.PNG1937-05-31#437
8山風(ゼカマヤ)JGSD山風.PNG1937-06-30#438
5春雨(メサルハ)JGPD春雨.PNG1937-08-26#439
10涼風(ゼカズス)JGUD涼風.PNG1937-08-31#440
朝潮型1番艦朝潮(ホシサア)JGVD朝潮.PNG1937-08-31#441
2大潮(ホシホオ)JGWD大潮.PNG1937-10-31#442 or #443
3満潮(ホシチミ)JGXD満潮.PNG1937-10-31#443 or #442
4荒潮(ホシラア)JGYD荒潮.PNG1937-12-20#444
6山雲(モグマヤ)JJAD山雲.PNG1938-01-15#445
7夏雲(モグツナ)JJBD夏雲.PNG1938-02-10#446
5朝雲(モグサア)JGZD朝雲.PNG1938-03-31#447
8峯雲(モグネミ)JJCD峯雲.PNG1938-04-30#448
10霰(レラア)JJED霰.PNG1939-04-15#449
9霞(ミスカ)JJDD霞.PNG1939-06-28#450
陽炎型1番艦陽炎(フロゲカ)JJGD陽炎.PNG1939-11-06#451(再掲)

と特型以降がキレイに#401~#450までに収まる。
(涼風と朝潮は同日竣工だが、シリーズの続き具合から、この順で良かろう。)

 
 
 

※本稿、信号符字(コールサイン)・国際信号旗の記述に当たり、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
 厚く御礼申し上げます。

 

艦隊これくしょん・元ネタ概要Wiki
The Naval Data Base. hush様
戦時編制調査室 出沼ひさし様

 

大型直接教育艦艦番考察

 

ここでは、「はいふり」世界での大型直接教育艦(戦艦)について考察してみようと思う。

 

作中登場した艦は、Y102比叡、K117大和?*7、Y118武蔵であった。

 

史実では「比叡」は金剛型戦艦の2番艦なので

 
#101Y102#103#104
金剛比叡榛名霧島

という推測ができる。(#は所属不明のために執筆者が付けた仮符号。)

 

同様にして、日本が保有していた戦艦群を並べてみると

 

扶桑型     伊勢型     長門型    大和型

#105#106#107#108#109#110K117Y118
扶桑山城伊勢日向長門陸奥大和?武蔵

となる。

 

???
あれぇ~?
艦番#111~#116はどうしたのさ?

 

と、思うでしょ?

 

実は、起工されながら日の目を見なかった(巡洋)戦艦群6隻があった。

 

最終的には、航空母艦として完成した「加賀」、「赤城」の姉妹達である。

 

「加賀」は加賀型戦艦1番艦、「赤城」は天城型巡洋戦艦2番艦として建造が開始されたのだが、軍縮条約によりこのコ達は(巡洋)戦艦としての完成が不可能になってしまった。しかし空母としてなら、この内の2艦を保有できる枠が残されていたのである。その後、紆余曲折があり「加賀」・「赤城」が歴史を刻む事になるのだが、設定上「はいふり」では航空機が存在しないので空母なる艦種も成立しない。という訳で(巡洋)戦艦としてリストにしてみると…、

 

加賀型戦艦*8

#111(S?)112
加賀土佐

天城型巡洋戦艦*9

#113#114#115#116
天城赤城高雄*10愛宕

となり、空白部を完全に埋める事ができる。

 

因みに史実では「土佐」は標的艦となり水中に落下した砲弾の破壊力がこれまでの想定以上に大きな事が判明する(晴風vsシュペーの回の会話の根拠。)のだが、あれぇ~?「土佐」って「はいふり」世界では、どうなったぁ~???*11

 

おまけのおまけ。

 

ここで終わってしまうと、可哀想なコがいるので…。(笑)

 

大和型を再掲してみると…、

K117Y118#119(S?)120
大和?武蔵信濃紀伊(第111号艦)*12

ホラ、大和型も本当は4姉妹でしょ?一般には殆ど意識される事はないけれど(特に末妹。)… (T-T

 

余談になるが、定期航路の商船の場合、航路にも因るが運用の関係上、3姉妹となる事が多い。
(有名どころではタイタニック姉妹とか、シャルンホルスト級浅間丸級新田丸級など。新田丸姉妹には、こんなポスターが残っている。)

 

以上、歴史の片隅に埋もれてしまっているコ達にちょっとだけスポットを当ててみました。
いずれOVAかなんかで、彼女達の雄姿を一瞬でも見てみたいですね。

 

信号符号考察

ここでは、「大和」・「武蔵」(実艦)の信号符字(コールサイン)について考察してみようと思う。

 

戦時編制調査室 出沼ひさし氏のデータによると、

 
艦名信号符字(コールサイン)国際信号旗竣工年月日
金剛JGAA金剛.PNG1913-08-16
比叡JGDA比叡.PNG1914-08-04
榛名JGCA榛名.PNG1915-04-19
霧島JGBA霧島.PNG1915-04-19
扶桑JGEA扶桑.PNG1915-11-08
山城JGFA山城.PNG1917-03-31
伊勢JGGA伊勢.PNG1917-12-15
日向JGHA日向.PNG1918-04-30
長門JGIA長門.PNG1920-11-25
陸奥JGJA陸奥.PNG1921-10-24
 

となっている。

 

金剛型でアルファベットが前後しているのが少々気になるが、次の戦艦は"JGKA"なのではないかという事は容易に想像できる。

 

だが、ここで確認しておくべき事がある。
戦艦・巡洋戦艦として建造が開始された「加賀」・「赤城」に使用されているのではないか?という疑問である。
そこで、データをあたってみると、

 
艦名信号符字(コールサイン)国際信号旗竣工年月日
赤城JQBA赤城.PNG1927-03-25
加賀JQCA加賀.PNG1928-03-31
 

となっていて、こちらに"JGKA"は割り振られていない。

 

という訳で

 
艦名信号符字(コールサイン)国際信号旗竣工年月日
大和JGKA大和.PNG1941-12-16
武蔵JGLA武蔵.PNG1942-08-05
 

と推定して良さそうである。
ただし、あくまでも想像の域を出ないため、この情報の取り扱いには注意されたい。
(陸奥から大和まで20年の歳月があるため、他の艦に使用されたという可能性も充分にあるので。)

 
 

欧州動乱後の時系列についての考察

独自の考察は太字で記載しています。

西暦出来事解説・考察
1914年欧州動乱発生史実における第一次世界大戦。作品世界では日米が参戦せず、尚且つ第二次世界大戦が起こっていないため、このように呼称される。
1915年ドイツ帝国が無制限潜水艦作戦を実行する。
詳細年不明女子海援隊が日本海軍の補助部隊となる。欧州動乱の勃発とドイツによる無制限潜水艦作戦によって日本の輸送船にも被害が出始めたため、当初は「ハワイ王国海軍」の名称で坂本商会の輸送船を護衛していた女子海援隊だったが、他の海運団体からの依頼を受けて海上護衛全般を引き受けるようになる。また掃海任務も積極的に行うことで評判は徐々に高まり、日本政府が女子海援隊の存在を無視できなくなったという経緯がある。なお、護衛部隊は日本の旧型艦艇と「航洋艦」と呼ばれるイギリス製の新造駆逐艦によって構成されていた。
1917年?欧州動乱終結特典ブックレットやファンブックでの記述から、2月革命による帝政ロシアの崩壊後、英仏とドイツの休戦がすぐに行われていると推測され、これによって史実よりも1年程度早く終結していると考えられる。
詳細年不明パリ講和会議この会議にて、海洋交通の維持を目的とした国際組織設立の動きが日米英を中心に加速する。
1921年ニイハウ条約締結史実におけるワシントン・ロンドン海軍軍縮条約に相当し、艦艇の区分も両条約と似たものになっている*13が、詳細は不明。
詳細年不明国際的な海洋安全保障組織の設立*14ファンブックにおける記述から、設立はニイハウ条約締結よりも後の時期となる。
1930年代以降?女子海援隊からブルーマーメイドに名称変更。劇場版ブックレットにおいて、大和型戦艦の建造経緯に「女子海援隊に売却」の一文が存在する為、少なくとも建造計画時にはブルマーではなく女子海援隊の名称で活動していたと推測される。
1936年?日米関係の悪化から日本がニイハウ条約を脱退史実におけるロンドン海軍軍縮条約脱退年
1937年?大和型建造開始ファンブックでは「1930年代後半」とのみ記述されている。
1941年~42年日米関係改善*15日米英間で海軍の取扱に関する条約締結? (後述)
1953年~54年頃?海軍の発展的消滅?大和型4番艦「紀伊」が、10年間試験艦として運用された後にブルーマーメイドへ移管された経緯があることから*16、少なくとも1940年代後半から1950年代前半までは日本海軍とブルマーの両方が存在していたと考えられる。

各国海軍の存在についての考察 ※独自研究

 1941年~42年の日米関係の改善を背景として、日米英や北欧諸国、オランダやベルギーといった組織設立時の初期加盟国の間で海軍の処遇に関する交渉が行われ、10年後を目処に全海軍艦艇を国際海洋安全保障組織に移管した上で海軍を解体する旨の条約が締結されたか? そして、これらに新規加盟する国は海軍艦艇の移管と海軍の解体を求められる?*17

ブルーマーメイドの組織・階級・教育についての考察

・組織
 ブルマーに加盟した各国は海上治安維持組織の保有を義務付けられると考えられ、日本においては「保安監督隊」を正式名称とする行政機関として存在している。管区制の採用や階級名から海上保安庁をモチーフにしていると思われるが、その一方で「参謀」といった役職が存在しており、多分に海軍色も感じられる。

 関連する組織として、海上安全整備局と国土保全委員会の名前が作中に出てくるが3者の関係性は不明。劇場版において真雪が国土保全委員会からの命令を受けている点から、国土保全委員会が何処かの省*18の外局として設置され、委員会の内局として海上安全整備局が存在しているのだろうか?いずれにせよ、行政機関の構成については全く疎いため、諸兄のさらなる考察を待ちたい。

 

・階級

階級作中人物*19
上級保安監督監?
上級保安監督監補第21期生遠洋航海実習部隊(21sf)*20 司令官 (主席教官)
一等保安監督監?
二等保安監督監横女教頭・21sf主席参謀
三等保安監督監?
一等保安監督官東舞校教頭・真霜 (安全監督室情報調査室)*21
二等保安監督官古庄教官真冬 (べんてん艦長)
三等保安監督官東舞校主任
一等保安監督正21sf機関参謀・岸間菫
二等保安監督正寒川高乃志度琴海
三等保安監督正?
(ファンブック・ブックレットで確認できた階級名は太字で表示している。)

 上述の通り海保の階級呼称を参考にしていると思われる。「○○正」や「○○監」の呼称は実際に存在しているが、「○○官」や「上級○○監」といった階級は存在しない。また、予備隊員として「保安監督士補」という階級も存在している*22。また、安全監督室情報調査隊に属する平賀倫子の階級は「二等監察官」という別の階級になっている。

 真冬がべんてん艦長であることから、二等保安監督官が海軍における「中佐」または「大佐」に対応すると考えられ、若干21歳*23で艦長を務めていることになる*24。しかし、はいふり世界では人々が置かれている環境が現実とは大きく異なるため、十分にあり得る話なのだろう。また、ブルーマーメイドでは隊司令が自分の考えをよく理解する同期に自分の部隊の指揮を任せることもある*25ので、そもそも階級などに余り囚われないのかもしれない。

 完全に余談だが、海上自衛隊における女性初の護衛艦長が誕生したのは本編放送の2か月前である2016年2月。はいふり公式ページにインタビューが掲載されているので読んでみるのも良いかもしれない。

 

・教育*26
 ブルマーを目指す学生は、6年制の初等学校と3年生の中等学校を修了した後、3~4年制の上級学校に相当する海洋学校、4年生の大学校に相当する海洋大学に進学する。また、初等学校修了後に進学できる中等海洋学校も整備されており、カリキュラムも海事系に特化している。このほかにも、安全整備補助学校と予備養成校も存在する。ちなみに、ドイツにおける中等海洋学校の1つである「ヴィルヘルムスハーフェン海洋準備校」では、「士官*27」「下士官*28」「技術者*29」「研究、調査*30」「経理*31」といった専科があり、入学直後の適性試験により、向いてる専科を推薦されるという*32。日本の中等海洋学校でも似たようなシステムがあるかもしれない。

 中等海洋学校卒業時には最低限の海員としての教育が終了しているらしく、そこから更に上級学校たる海洋学校に進学できる事を考えれば、(上級)海洋学校の立ち位置は旧海軍における士官養成機関である海軍兵学校に近いのではないだろうか。防衛大学校が自衛隊における幹部養成機関であるため、現代の感覚から行くと海洋大学がブルマーにおける幹部養成機関であると錯覚するが、これはどちらかと言えば史実における海軍大学校のような高級幹部養成機関に近いと考える方が自然だろう。ここに特待生として研究室まで持つ美波さんはやっぱりすごい。

大和型に関する考察

  • 建造理由
    ・対米関係の悪化*33
    ・各国が戦艦を建造する機運が高まった*34
    ・経済活性化の大規模公共事業の一環*35
    ・金剛型や扶桑型などの代艦*36
     
  • 建造スケジュール
     BD特典ブックレットやファンブックで紹介されている各種エピソードから、大和型の建造スケジュールは史実と同じであると考えられる。また、信濃・紀伊の進水及び竣工時期は、史実における大和型戦艦の建造期間や艤装期間、劇場版パンフレットから推測した。*37
    艦名起工進水竣工
    大和1937年11月4日1940年8月8日1941年12月16日
    武蔵1938年3月29日1940年11月1日1942年8月5日
    信濃1940年5月4日1943年1月頃?1944年10月~11月頃?
    紀伊1940年11月7日1943年7月頃?1944年4月~5月頃?
     
  • 大和型の運用史
     紀伊は試験艦として10年間運用された後にモスボールされて予備艦となったが、同型艦3隻と共にブルーマーメイドに移管され、その後教育艦に改修された*38。「ブルーマーメイドに移管」という一文から、就役後は海軍で運用された点が読み取れる。その後、中小型艦が主流となる中で大和型を持て余し、一旦モスボールされたのではないかと推測される。また、本編1話冒頭やPeaceful Diary3巻より、1番艦大和が教育艦に改修されたのは2007年以降であると考えられる。

超甲巡に関する考察

 劇場版で登場した超甲巡「あづま」だが、アプリゲーム「艦隊バトルでピンチ!」では超甲巡「鞍馬」が建造中と言及される一コマがあった。
 詳しいスペックはBPC-65:超甲巡 あづまのページを参照して欲しい。

  • 建造理由
     史実では水雷戦隊の指揮統制と金剛型代艦として計画されたが、本作世界における金剛型代艦は大和型となっているため*39、後者は考えられない。また、建造予算は大和型を6隻建造する為に確保されていた予算の内の2隻分をシフトすることで確保されている。
     
  • なぜ超甲巡が再就役するのか?
     超甲巡の再就役にあたり、2つの考察が提示された*40
     
    「重装甲と砲撃力への原点回帰」説*41
     はいふり世界で大艦巨砲主義の終焉がもたらされたのは、噴進魚雷の開発により、中小型艦が大型艦に対してアドバンテージを得たからである。つまり、中小型艦に多数の(誘導)噴進魚雷を搭載し、敵艦載砲の射程外からアウトレンジ攻撃することで優位に立つというものであった。
    しかし、アニメ本編において、大和クラスの大型戦艦には噴進魚雷は有効打とならず*42、尚且つRATtウイルスによってレーダーなどの電子機器類が使用不能になったため、そもそも噴進魚雷による攻撃が不可能となった。RATtウイルスによる一連の騒動自体は稀有な事例であったが、噴進魚雷が大型艦に対して有効となりえず、また電子妨害によってレーダーなどが使用不能になった場合に、噴進魚雷攻撃が不可能となるという事実はブルマーやホワイトドルフィンに大きな課題を残したと推測できる。これらの問題に対処するためには大型戦艦の建造を再開する事が最も確実であろうが、それには莫大な建造費用と時間が掛かり、就役後の運用コストも大きいだろう。また、教育艦の作戦艦艇への再転用も隊員養成への影響を考慮して断念された可能性もある。
    そこで、モスボールとして保管されていた超甲巡に白羽の矢が立ったのではないだろうか。これならば、噴進魚雷やレーダー等の電子機器に依存しない兵装を持ち、従来の中小型艦よりも圧倒的な火力と防御力を有している。モスボール保管されていたため戦艦を建造するよりも遥かに早く就役させることが出来、尚且つ運用コストも抑えられる。今後多数を建造することになっても戦艦に比べれば建造費用は安いだろう。
     
    「大和型に代わるブルマーの『象徴』+金剛型の代艦」説*43
     海洋学校に配備されている艦船は就役から少なくとも70年以上、金剛型に至っては1914年に1番艦が就役なので100年以上経っている。さすがに技術が発達しているはいふり世界といえども、艦船を100年以上も現役として稼働させるのは無理があると思われる。そこで、金剛型*44の代替として超甲巡が検討されているのではないだろうか。
    上記の通り、超甲巡は「あづま」「鞍馬」が確認されているが、既出の情報から平仮名艦名がブルマー(+ホワイトドルフィン)作戦艦艇、漢字艦名が海洋学校所属艦艇であると推測できるため、「鞍馬」は海洋学校に配備予定であると考えられる。
    また、大和型がはいふり世界における海洋安定や抑止力の象徴となっていた歴史的経緯から、巨大な船体に3連装砲塔を背負式で搭載している超甲巡を新たな象徴とする動きがあってもおかしくない。

 いずれにせよ、超甲巡を作戦艦艇や教育艦としてそれぞれ1隻ずつ就役させることから、今後のはいふり世界では同艦が重要なカギを握る事になるだろう。

晴風及び晴風Ⅱの主砲に関する考察

 晴風は作中で2度の改装が行われ、その度に新しい主砲が搭載されている。またOVAから登場した晴風Ⅱでは、航洋艦(駆逐艦)としては異例の15cm砲が搭載された。
 本項では晴風の第二次改装時に搭載されたMk.39 5インチ砲と、晴風Ⅱに搭載された55口径 15cm SK C/28について考察する。

  • Mk.39 5インチ単装速射砲
     本編11話から登場。第10話でのシュペーとの戦闘時に受けた損傷を修理する際にMk.37砲射撃指揮装置共々搭載された。第10話まで搭載されていた長10cm砲と同等の発射速度と仰角、そして12.7cm砲弾の威力の両方を兼ね備えた優秀な砲である。
     史実では両用砲として設計された事もあり、Mk.37との組み合わせでは速力400kt、垂直速力250ktまで対応可能となっている*45。特典ブックレット曰く「対応できない相手がいない」らしい。航空機が存在しない本作世界であるが、きっと噴進魚雷の迎撃などを主眼に開発されたのだろう。
     
     砲・射撃指揮装置共にブルマーの旧式艦用に保管されていた予備部品を転用しており*46、これらの条件が当てはまる日本の艦艇を探してみると以下の表になる。  当然ながら、現代のブルマーのように他国で設計された艦艇が配備されている可能性もあるが、Mk.39は搭載した駆逐艦が上記の2つしか存在しないため、少なくともこれらがブルマーに配備されていた可能性は高いと言える。
     1950年代以降の日本艦について、設定自体は存在すると原案の鈴木氏のマシュマロで明かされていたが、今回の考察から朧げながらも大まかな設定が見えたのではないだろうか?
     
  • 55口径 15cm SK C/28 単装砲
     OVAから登場した晴風Ⅱに搭載された艦載砲。元々シュペーの予備副砲だったものが流用されているが、シュペー自身が予備を積載していたとは考えにくい。シュペーがハワイへの遠洋航海の途中であった*50点や晴風沈没から晴風Ⅱ就役まで約1か月しか経ってない点を考えると、予備副砲はシュペーに随伴していた工作艦などに積載されていた可能性がある。
     
     BD特典ブックレット5巻によれば、この砲はケーニヒスベルグ級小型巡洋直教艦*51の主砲としても採用されているという。確かに、史実において「ケーニヒスベルグ級」の名を冠する軽巡洋艦は初代2代目の2つが存在するが、どちらもSK C/28を搭載していない。その一方で、史実では建造中止となったM型軽巡洋艦がこの砲を搭載予定だったという情報があり*52、本作世界では同艦型が「ケーニヒスベルグ級」として建造されている可能性がある。

 限られた情報源の中での考察であるので、おかしい点が多々見受けられるかもしれないが、温かい目で見守っていただければ幸いである。

噴進魚雷に関する考察

  • 開発の目的
    ファンブック等の記載より重装甲大型艦へのアウトレンジ攻撃を企図したもの。*53
  • なぜ魚雷なのか?
    ①噴進魚雷開発時に数的主力であった重装甲の大型艦に対処するには、水面下への攻撃が可能な魚雷が最適と判断された?
    ②ミサイル誘導技術が確立されておらず、必然的に魚雷の射程延伸が選択された?
    →劇場版パンフレットに「誘導噴進魚雷」とわざわざ記載されているので、史実と同じく1940年代後半~50年代にかけて魚雷の誘導方式が確立されたと考えられ、これも噴進魚雷開発の背景と考えられる。*54
  • 何故ジェットエンジンでは無くロケット推進なのか?*55
    航空機や人工衛星が発明されておらず、水平線以遠を観測するアセットが乏しい為に彼我の交戦距離が短く、長射程というジェットエンジンの優位性が理解されなかった?
  • 噴進魚雷のサイズについて
    90式SSMの発射筒には大型魚雷投射ロケットが搭載されているので、VLSに搭載されてる噴進魚雷はそれよりも小型。
    →90式SSMとVLAのサイズ感は同じなので、発射筒にはVLAかそれに準じたサイズのロケットが搭載されている。よってVLSに搭載されている噴進魚雷はVLAよりも小型。
    →Mk.41VLSで運用されている装備の中でVLAよりも小型なものはESSM。
    →よって噴進魚雷はESSMサイズ?

シュペー以外のドイツ艦に関する考察

 ここでは、シュペーの艦番号を基に、他のドイツ艦について考察したいと思う。まずは以下の表をご覧いただきたい。

艦番号艦級艦名
#205?ドイッチュランド級1番艦ドイッチュランド
#206?ドイッチュランド級2番艦アドミラル・シェーア
W207ドイッチュランド級3番艦アドミラル・グラーフ・シュペー

 この表から「201」~「204」が4隻の艦艇に付与されていると推測できるが、小型直教艦(装甲艦)という艦種自体がドイッチュランド級しか存在しないため、戦艦か重巡と通しの艦番号が付けられていると考えられる。就役順に艦番号が付与されるという作品の慣例に従い、ドイッチュランド級以前に就役した艦艇という点を考えれば、戦艦の方が可能性が高いだろう*56。また、他国の例をみると本作品で艦番号が付与される戦艦・巡洋戦艦は超弩級であるため、「201」~「204」は計4隻が建造・計画された超弩級戦艦に付与されていると考えられる。

 これらの条件を満たすドイツ海軍艦艇はバイエルン級戦艦マッケンゼン級巡洋戦艦の2つだが、ドイッチュランド級の「戦艦を上回る速力」という性質を考慮すれば後者と一纏めにされた方が都合が良いかもしれない。

 …とは言いつつも、劇場版からドイッチュランド級の艦種が大型巡洋直接教育艦(重巡洋艦)に変更されているため、今現在の時点で考察がどこまで正しいかは何とも言えない。

その他考察

独自の考察は太字で記載しています。

  • 天龍型・夕張型・阿賀野型軽巡、利根型以降の重巡、秋月型以降の駆逐艦は女子海洋学校本校の所属艦艇一覧に記載がない。
    →秋月型は紙面の都合上記載できなかったらしい*57。他の重巡・軽巡も同じ理由か?
    しかし、照月や涼月が大湊などに所在する二次学校の所属であることを示唆する発言もなされている*58
  • その一方で、女子海洋学校本校の所属艦艇一覧から、少なくとも史実における1939年④計画まで存在していたと思われる。
    →ファンブックにも1939年計画によって「晴風」含む3隻が建造されたという記載あり。
    →壮大な勘違いをしていたので削除
  • 各国における陸軍の存在が不明。
    BMやWDと同じように陸軍の流れを汲んだ治安維持組織が存在する?海賊行為が現実世界よりも多い点から、テロ行為も多発していると見られ、非正規戦闘や市街地戦能力を重視していると考えられる。
  • 史実では関東大震災で被災、損傷した結果廃棄された天城が完成している事から、地震は小規模だったか、若しくは発生していない。

  • アニメからで何度か「国土保全委員会」みたいな組織名 -- Itomusu 2021-01-11 (月) 21:11:17
    • 途中送信失礼しました。そんな感じの組織が作中で何度か出てきたけどファンブックとかに一切言及が無いから凄い気になるんですよねー。 -- Itomusu 2021-01-11 (月) 21:12:46
  • 女子校には旧海軍艦艇しか配備されてないとすると、男子校には(史実で退役した)海自の護衛艦や潜水艦等の直接教育艦、救難艦や補給艦等の支援教育艦が配備されているのでしょうかね。 -- 長ネギ? 2021-01-11 (月) 23:12:34
    • ホワイトドルフィンには各国がそれぞれ建造した艦艇が配備されるようですから、もしかしたら史実の護衛艦をモチーフにした教育艦が配備されているかもしれませんね。 -- Itomusu 2021-01-11 (月) 23:46:14
    • ただ、考察のところにも書きましたが、天龍型・夕張型・阿賀野型軽巡、利根型以降の重巡、秋月型以降の駆逐艦が女子海洋学校のリストに書いていないのはこれらの艦艇が男子校に配備されているからかも知れませんね。 -- 2021-01-11 (月) 23:53:11
      • 史実における“特型(吹雪型)”以降の甲型(艦隊型)駆逐艦はファンブックなどで言及があるけど、いわゆる並型(2代目神風型と睦月型)の存在も不明なので、並型と乙型は男子校に配置されている可能性もありますね -- 睦月? 2021-10-06 (水) 23:55:20
      • ありがとうございます。このコメント書いた時は失念していましたが、作中だと秋月型(乙型)は横女に配備されてるんですよね。ただ原案の鈴木氏のマシュマロによると、ファンブックにはスペースが無かったとか、実は大湊等に所在する二次学校所属だとか二転三転してるみたいです。あと島風型(丙型)も艦番号的に女子海洋学校配備っぽいんですよね(詳しくは「艦艇紹介/航洋直接教育艦」のページを見て頂ければ分かりやすいと思います)。もちろん、女子男子関係なく海洋学校所属艦は通しの艦番号が付いてる可能性もありますが。というか2代目神風型と睦月型も丙型になるんですね。浅学でした。 -- Itomusu 2021-10-07 (木) 12:10:20
  • 興味深く拝見しました。ブルーマーメイドを所管する官庁ですが、その性質により変わってくるのかなと考えました。つまりは、警察力を重視するなら現実の国家公安委員会のように内閣府に属しますし、軍事組織(厳密にいえばBMでこの単語はダメですが。)としての性質を重視するなら防衛省(外局としての自衛隊)や国土交通省(外局としての海上保安庁)になるのかなと。 -- すみかぜ? 2021-09-13 (月) 01:56:46
  • 追記ですが、あの世界は政府が国防と経済を考えるうえで現実以上に海洋政策を重視せざるを得ないことから、政府としてもBMは省庁の外局ではなく直接的な統制下に置きたい組織であると推測します。個人的には、国土保全委員会(国家公安委員会に相当)→海上安全整備局(警察庁に相当)→保安監督隊(全国の地方警察)をイメージした組織と考えるのが一番しっくりくると考えました。 -- すみかぜ? 2021-09-13 (月) 02:12:38
    • 確かに、委員会の名を持ちながら外局でない組織もあるようですね。ただ「委員会」の名を持つ内局は調べた限り存在しないようです(国家公安委員会は内閣府の外局に当たるそうです)。委員会と名付けられ且つ省庁に内包されている組織となると「審議会」または「特別の機関」が当たりそうで、前者は組織としては小さい気がしますので、「国土保全委員会」は「特別の機関」に当たりそうです。「特別の機関」が内局を持つ例は、まさにすみかぜさんが挙げて頂いた警察庁がそうですので、「海上安全整備局」は「特別の機関」である「国土保全委員会」の内局となるのかな?と思いました。何か括弧が多くて複雑で分かりにくいですね… -- Itomusu 2021-09-13 (月) 16:41:54
  • 劇中のあきづき型のSSM発射基について鈴木貴昭さんは大型魚雷投射ロケットが入ってると言ってましたが、90SSMの発射筒にはRUM-139が入るかどうかってところなので、噴進魚雷より高威力のものをあの発射基で扱うのは困難だと思いました。 -- 長ネギ? 2021-11-04 (木) 02:40:47
    • 只今確認してきましたが、VLAと90SSMって殆ど同じサイズだったんですね。他にも作中の噴進魚雷については色々疑問に思っていて、前にツイートもしましたが果たして戦艦をアウトレンジ攻撃出来るほど飛翔できるのか?という疑問もあります。一応韓国の国産VLAが30kmくらい飛翔出来るらしいので、有り得なくは無いと思うのですが… -- Itomusu 2021-11-04 (木) 12:46:10
  • この世界の東南アジア・オセアニアの植民地ってどうなっているのでしょうかね? -- 2021-12-10 (金) 02:24:08
    • 途中送信失礼しました。 -- 2021-12-10 (金) 02:25:04
    • 上記の謝罪も途中送信です…申し訳ありません。独自の考察ですが、アニメ本編でテアがゼーアドラー基地に戻るという発言から独領ニューギニアは健在、フランスが競闘遊戯会にラモット・ピケを派遣していることから仏領インドシナも健在(わざわざ本国から派遣するのなら、中途半端なラモット・ピケなんて派遣しないのでは?)、南シナ海に大規模な海上要塞を保有していたことから米領フィリピンも健在(グアムのためだけにわざわざ海上要塞を保有するのは考えにくい)、史実のインドネシア独立のきっかけとなった日本軍の占領もないことから、% -- 2021-12-10 (金) 02:35:20
    • その辺りは特にファンブックには記載なかったと思いますね。 -- 管理人? 2021-12-11 (土) 00:03:23
    • 劇場版を見返していて気付いたんですが、映画開始から丁度一時間くらいのプラントと海上要塞の進路を示すシーンで、チラッと映るインドシナ半島にうっすら「VIETNAM」と書かれているのが確認できますね。仏印の場合は大体「(FRENCH) INDOCHINA」表記ですのでベトナムが独立しているのはほぼ確実といって良さそうですね。 -- 2022-01-13 (木) 04:37:06
      • なるほど、そうでしたか。となると他の東南アジア諸国やインド辺りも独立していそうですね。やはりWW2が無いとなると、やはり欧州動乱でヨーロッパ諸国は史実以上の被害を受けているのかもしれませんね。 -- Itomusu 2022-01-13 (木) 22:31:14
  • また誤送信… (続き)蘭領東インドも健在、といったところでしょうか… 恥ずかしながらはいふりのファンブック等は所持していないため、既出の情報があれば申し訳ありません。 -- 2021-12-10 (金) 02:39:08
    • コメントありがとうございます。ファンブックには、アドミラルティ諸島やゼーアドラー湾について「南太平洋・ニューギニア方面に植民地を有していた歴史的背景から、この地はブルーマーメイド・ドイツ校の東洋における最大の根拠地となっている」と書いてあり、この書き方だと現在は独立してそうです。ちなみにビスマルク海はドイツのブルマー養成学校の太平洋方面訓練海域、アドミラルティ諸島には同校の修理基地、ゼーアドラー湾にはドイツ海洋学校の港湾施設があるそうです。他のヨーロッパ各国については言及がありませんでした。また、アメリカについてですが、海上要塞の建造理由が「東南アジア方面に大規模な港湾、またはそれが可能な環礁を保有していなかったため」とあるので、むしろフィリピンはアメリカ領にならなかったにでは?と推測してます。 -- Itomusu 2021-12-11 (土) 01:25:47
      • 返信ありがとうございます。やはりファンブック等を持っていないと考察は難しいですね…アメリカがフィリピンを(おそらく)獲得できなかったということは米西戦争に敗北したという感じでしょうかね?この世界のアメリカ、ハワイも併合できず、第一次世界大戦で戦勝国にもなれず(もしかすると連合国に貸した資金も回収できず大損しているかも?)、史実のような超大国になれていないのかもしれませんね。対米関係が悪化したときに、おそらく史実よりも弱いであろう(海軍はまだしも陸軍が…)日本が戦争を覚悟するくらいですし… -- 2021-12-11 (土) 03:09:41
      • >米西戦争に敗北した そうだと思います。そうなるとグアムもアメリカ領になっていませんから、太平洋に根拠地が全く無いのかもしれません。その代わりに中国大陸の権益は確保してますので、旅順辺りがアメリカ領になっていてもおかしくなさそうです。 -- Itomusu 2021-12-11 (土) 22:38:28
      • 度重なる返信ありがとうございます。中国大陸に権益を確保していたのですね。少し意外でした。どのような経緯で確保できたのか少し気になりますね… -- 2021-12-13 (月) 00:08:33
      • 晴風の艦艇紹介にも少し書きましたが、日露戦争で日本が大陸を獲得できず、尚且つ戦時国債を英米に発行してたことから利権を譲っているみたいです -- Itomusu 2021-12-13 (月) 22:29:21
  • 結局地盤沈下って作中では何mくらいまで進んでいるんですかね?兵庫県でもし100m以上沈降しているようなら氷上回廊っていう中央分水嶺の最低地点が標高95mで海没するんで陰陽航路が結構変わる気がするのですが。 -- koto? 2021-12-28 (火) 23:50:51
    • 一応twitterでも質問したところ、いとむす様に教えていただけましたので、こちらでも共有させていただきます。・地盤沈下のシミュレーションの代わりに海面上昇を見る限りでは140m程度の上昇が近い。・ただ11話3分頃の武蔵とその周辺艦艇を付箋で示す海図では氷上回廊エリアは緑色で着色されている。・ここで作中で進入可能であることが示されている琵琶湖へのルートも同じ色である。以上から満潮時になると通行可能、海没するエリアとなっているのではないかとのことでした。もしほかに資料見付けられた方いらっしゃいましたら教えてください。 -- koto? 2021-12-29 (水) 13:18:34
  • いつもお世話になっております。
    日本におけるブルーマーメイドの所属について。
    国土保全委員会は名称から現代の国家公安委員会に相当すると推測します。これは治安機関の趣が強いブルーマーメイドの機能とも符合するかと思います。
    史実では戦後に内務省が解体、その後に公安委員会が設立されました。よって2度目の大戦がないはいふり世界では内務省が引き続き存在し管轄しているものと考察しました。
    現代の海上保安庁は国土交通省の外局ですが、はいふり世界における海の重要性を考えれば他の治安機関と統合されていても不自然ではないかと思います。 -- かんぶりあ? 2022-04-11 (月) 20:19:24
    • 返信遅くなり申し訳ありません。考察頂きましてありがとうございます。内務省の存続には考えが至りませんでした…!そうなりますと陸海の治安維持組織(海上安全整備局など)は内務省所属となり、国土保全委員会が管理統轄を行うという組織図になるのでしょうか?あとはホワイトドルフィンの所属ですね。同じ階級呼称を使用しているので、ブルマーと同じく海上安全整備局に所属してそうです。 -- Itomusu 2022-04-29 (金) 20:23:09

*1 BD1巻 ブックレットによる
*2 括弧内は当時舷側に描かれていた艦名。(当時は右書き。)
*3 括弧内は推定。陽炎型はすべて横須賀女子海洋学校に所属している
*4 ファンブックによる
*5 ファンブックによる
*6 所属不明ゆえ英字は#で表記。
*7 作中、「大和」の艦名は出てこない。
*8 空母としては赤城型の次が加賀型の様だが、ここでは命名順とした。(「はいふり」では空母が存在し得ないので、空母としての竣工順には、あまり意味がないと判断した。また、「八八艦隊」計画との絡みもあり、4隻ごとのグループに分けるとスッキリ纏まるという事情もある。(伊勢型は改扶桑型、加賀型は改長門型と考えると判り易い。旧海軍艦艇の多くが4隻の倍数でグループになるのも、このため。))
*9 これらは後の空母「天城」、重巡「高雄」・「愛宕」とは別モノである。
*10 計画時の艦名は「愛鷹」(あしたか)。このクラスは艦名を全て「あ」音で揃える事が予定されていた。
*11 佐世保所属との事、良かったね!!
*12 ファンブックより。史実では、起工されたものの命名には至らなかった模様。予定艦名には諸説あるが、紀伊・尾張・甲斐・讃岐だったという。
*13 ファンブックより
*14 後のブルーマーメイドとホワイトドルフィン
*15 BD5巻ブックレット
*16 劇場版BD特典ブックレットより
*17 しかし、スピンオフコミックである「ローレライの乙女たち」1巻より、テアの父親が海軍大将であることから、ドイツでは未だ海軍が存続していると考えられる。
*18 国土交通省か?
*19 ブックレットのみに登場する人物含む
*20 要するに、本編1話で横須賀を出港した横女の艦隊である。
*21 劇場版BD特典ブックレットでは安全監督室室長
*22 という事は「保安監督士」という階級も存在する筈である。
*23 1巻特典ブックレットより、9年前の時点で12歳。
*24 現実では、艦長になるのは大体40代後半から50代前半である。
*25 本編11話で武蔵を阻止しようとしたTU-01隊もそうであった。
*26 BD特典ブックレット4巻を参照
*27 Offiziersanwärter
*28 Unteroffizier
*29 Ingenieur
*30 Forscher
*31 Buchhalter
*32 ローレライの乙女たち1巻より
*33 特典ブックレット5、6巻・ファンブックより
*34 特典ブックレット6巻より
*35 特典ブックレット6巻より
*36 劇場版パンフレットより
*37 ただ、作品世界では史実よりも建艦技術が発達していることから、これよりも短い期間で建造している可能性もある。
*38 劇場版パンフレットより
*39 特典ブックレット6巻より
*40 あくまでも、ファンによる独自考察だと捉えて頂きたい。
*41 Kitaさんのミリタリーチャンネル【ざっくり艦艇解説・リメイク】アニメ「ハイスクール・フリート」「大和型」超大型直接教育艦~現代艦と要塞を粉砕せよ!世界最大・最強の戦艦!~より
*42 演習用の模擬弾頭であったが
*43 ナナパルト1A 2.5G改さんのツイートより
*44 もしかしたら他の直教艦も?
*45 ちなみに、史実では台形の方位盤の上面に射撃指揮レーダーが搭載されているが、晴風では確認できない。
*46 特典ブックレット第2巻「納沙幸子の裏航海日誌」より
*47 史実では、射撃指揮装置はMk.57を搭載しているが、計画当初はMk.37の搭載をアメリカ側から推薦されていた。
*48 元はアメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦
*49 元はアメリカ海軍のリヴァモア級駆逐艦
*50 ファンブック P.25
*51 軽巡洋艦のことである。
*52 http://www.navweaps.com/Weapons/WNGER_59-55_skc28.php
*53 劇場版パンフレットより
*54 しかしながら、アニメでは、無誘導魚雷のような描写がなされていた。
*55 作中の艦艇にガスタービンエンジンが搭載されている為、ジェットエンジンのメカニズム自体は存在すると考えられる。
*56 重巡は1938年のアドミラル・ヒッパーまで就役しない
*57 https://twitter.com/yamibun/status/1211502333424631811
*58 https://twitter.com/yamibun/status/1280469524467216386