103スレ/雨宿り

Last-modified: 2014-06-07 (土) 11:12:06
823 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/05(木) 03:12:57.38 ID:FpEMLV2E0
ほむホームで雨宿りちゅっちゅするまどほむ(即興なんで色々許して)

ほむらちゃんの小さな唇は瑞々しくて、ぷにっとした弾力のある甘い果実のよう。
ほのかな甘みを舌先で感じると、もう一度舌同士を絡めて果汁のような涎を求めた。
小さな子がシロップ漬けの果物を食べてから、シロップを味わいたがるように。
相手を思いやれば自分からは提供できない、恋人同士のシロップを相手に与え、求めしまう。

相手を想う切なさと、愛し合って得た恍惚が混じりあった表情で、ほむらちゃんはキスしながら私を見つめている。
ほむらちゃんの腕に抱かれながら、夢中で口づけた。何度も何度も、リビングに接吻と衣服の擦れる音だけが響く。
唇はぴったりとくっついて、呼吸するのも躊躇ってしまう。

それが続くうちに、不意にほむらちゃんが瞳を強く閉じて、首元を震わせた。私は咄嗟に唇を離す。
顔を横に向けて、激しく呼吸するほむらちゃん。こほっ、こほっと息を吐く。

「ご、ごめんね! ……ほむらちゃん、大丈夫?」

身体を擦ろうと手を伸ばすけど、口元に手を当てて、もう片方の手を私の前に向け制止したほむらちゃんに遮られる。

「ご、めんなさい。まどかっ。へっ、いき、よ、っ……」

私は置かれていたコップを手渡す。それを受け取ると、ほむらちゃんは片手で『ごめんね』とジェスチャーした。
コップに入った水を飲んで、少し経ってからほむらちゃんは落ち着いた。

「ごめんなさい。私、加減とか、やめるタイミングとか、分からなくなって……」

謝って済むことじゃない。私は大好きな人になんてことをしてしまったんだろう……

「いいえ。あなたは悪くないわ。強く意思表示できなかった私が悪いの……気持ちよくて、呼吸が上手にできないのに
 あなたを強く抱きしめて、ずっと求め続けていたのだから」

そのことを聞いて思わずドキッとする。肩の力が抜けた無防備な細い身体。僅かに頬と口元を緩めて微笑みを湛えるほむらちゃん。
抱きしめたい衝動に駆られる。でも、さっきあんなことをしてしまったのに……
私がおずおずとしていると、ほむらちゃんが私にもたれ掛かってきた。


824 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/05(木) 03:14:02.77 ID:FpEMLV2E0
「まどか。お願いを、わがままを聞いてもらえないかしら?」

大人びた声でほむらちゃんに囁かれる。ほむらちゃんは私の耳に小さくキスして、頬に両手を添えて見つめる。

「いいよ……私にできることなら、何だっていいよ……」

私も身体を預けてくれたほむらちゃんの腰をそっと抱き寄せて、瞳を閉じた。感じたい。あなたの呼吸も、小さな吐息も……
その体温が消えてしまわないように、ずっと抱きしめていたい。

「抱きしめて。強く、抱きしめてほしい。大好きなあなたに包まれたいの」

ほむらちゃんは瞳を閉じて私に頬擦りした。背中を抱きしめられて、互いの身体がこれ以上ないほど密着する。
一瞬のうちに理性が奪われる。2人の間に残るのは、より強く結ばれたいという願いだけだった。

「うん……大好きだよ。ほむらちゃん……」

彼女の腰に添えていた両手を離し、背中を強く抱きしめ、優しく頬ずりする。
滑らかな餅肌と椿の香りのする繊細な髪。唇を彼女の頬に預けると、その感触に溶けてしまいそう。
背中を抱きしめていた指先でそっと長い髪を撫でると、ほむらちゃんの身体が小さく震えた。

「まどか。続き、したい……」

「どんな続きがいい?」

「指先を絡めて、2人で向かい合って、もう一度……」

ほむらちゃん、もう一度だけなんて嫌だよ。何度もキスしよう。この雨が終わるまでずーっと……

二人の雨は、しばらく止みそうにない。



この後無茶苦茶ほむまどもした

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