165 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/23(月) 02:31:06.39 ID:H1HHRZSL0
スローまどほむックスを書いてみたので、あげてみます。
r-18っぽいので、一応ご注意。
ttp://ux.getuploader.com/homumado/download/655/mdhm+in+bed++.txt
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1403262480/165
txtファイルはこちら
甘い気だるさに浸りながら、わたしはベッドから起き上がります。
まだまだ夜の深い時間。
淡い月の光がカーテンの隙間から射し込んで、わたしたちを照らします。
隣で眠るほむらちゃん。真っ白な肌を隠すものはありません。
ほれぼれするような綺麗な体で、少し背中を丸めて膝を抱えるような寝姿です。
何だか子どもみたいで、わたしは思わず微笑んでしまいます。
顔にかかった黒髪を静かに払うと、穏やかな寝息をたてる天使の、じゃなくてアクマの寝顔がありました。
いつもより少し幼くみえる美少女の目元には、うっすらと涙が。
「……」
やっぱり女神印のおクスリを使ったのはやり過ぎだったのでしょうか。
昨夜のほむらちゃんは、いつになく敏感な体に戸惑いながら乱れに乱れ、面白いくらい簡単に昇りつめてしまうのでした。
何度も何度もわたしにいじめられて、最後には泣きじゃくりながら、甘い声をあげていました
……ほむらちゃんも、この前わたしにしたんだから、おあいこだよね?
あ、あの時はキスだけでトロトロにされたりして、何回お願いしても許してくれなくて……うん、やっぱりほむらちゃんが悪い、よね?
でもちょっとやりすぎたかな……
そういえば、ぴろーとーくもできてないです。
もっとラブラブしたいのに、ほむらちゃんのせいでエッチな戦いになってしまうのです! ……ちょっとはわたしのせいだけど。
わたしはお詫びするような気持ちでほむらちゃんの髪を撫でます。
頬に手を触れたからか、ほむらちゃんがぼんやりと目を覚ましました。
彼女の瞳はわたしを見つけると、途端に甘えた光を帯びて、潤んだ視線を送ってきます。
私の中の女神がまたいたずらな気分に……
「いけないほむらちゃんだなぁ、もう!」
小さく悲鳴をあげるほむらちゃん。
夜はまだまだ明けません。
「と、いう訳でね、ちょっと違うやり方でしようかなって……」
何度も夜をともにしたほむらちゃんにも、こういうことを話すのは恥ずかしいです。
この間の夜は、ついつい我を忘れてしまいました。
悪魔さんは隙をみせると襲ってきちゃうから仕方ないのですが、夜明けまで泣かせちゃったのは、やりすぎでした。
後から聞くと、ほむらちゃんも悪魔な飲み物をわたしに盛っていた様子。二人して反省しないといけないみたいでした。
「……確かに、折角のお泊りなのに、ろくに睦言も言えなかったわね」
ほむらちゃんも赤い顔で呟きます。
「も、もっとほむらちゃんのこと、一杯に感じたいなって、思うから」
「私も」
ベッドでの主導権を巡って争っていた、恥ずかしい過去の記憶に、わたしたちは目を合わせられませんでした。
「……それで、違うやり方って?」
ほむらちゃんが切り出します。
「まずね、最初は抱き合って、ずっとおしゃべりとか、キスとかしながらずっと一緒に寝るの」
「……どこも触らないのかしら」
目をそらしながら、ほむらちゃんは聞きます。
「そ、そういうところはまだ。でも、体はずっと触れ合ってるんだよ」
説明しながら、わたしも恥ずかしくて、何だかちょっと声が震えてしまいます。
「どれくらい、そうしているの?」
「できるだけ、長い方がいい、のかな?」
「曖昧ね」
「だって……」
ママの本棚から情報を得るのは難しいのです。
「いいわ、あなたとなら、どんなことだって」
「うん……」
夜のことをこんな風に話し合うのが、こうまで恥ずかしいとは思いませんでした。
夜。
今日はほむらちゃんのお家にお泊りです。
一足先にベッド待つわたしは、薄手のパジャマを着ています。
寝室のドアの向こうで、小さな足音。
すぐに扉が開いて、現れたほむらちゃんは一糸まとわぬ姿でした。
真っ白な裸にわたしは釘付けになったけど、ほむらちゃんは真っ赤な顔で、でも堂々と部屋に入ります。
いつもと違うシチュエーションに、どうしていいか分からなくなった末の決断なんだと思います。
長い黒髪が大切なところを隠したり、露にしたりするのが、どうしようもなく綺麗で、エッチでした。
「ど、どうして、何も着てないの!?」
「悪魔だもの」
言いながら、さっとベッドに潜り込んでしまうほむらちゃん。
シーツを引き上げて顔を隠してしまいました。
「え、ええと、電気消すね」
「ええ、早くして」
最後の灯りだった。ベッドサイドのランプを消すと、途端に部屋は闇に包まれます。
パジャマを脱いで、下着もはずして、わたしは気配を頼りに、ほむらちゃんの隣にいきます。
「それじゃあ……」
「い、一々、言う必要はないわ」
「そ、そうだよね」
ベッドの中、ほむらちゃんを探します。
最初に手が触れました。
驚くほど自然に、わたしたちは手を握り合い、腕を絡めて、あっというまに胸が触れ合うほど近くに。
ほむらちゃんの体温と鼓動が伝わってきます。
柔らかな体をゆっくりと撫でる度、ほむらちゃんは小さく身じろぎして応えてくれます。
同じように、ほむらちゃんもわたしを優しく抱いてくれます。
小さな手が触れる度、わたしはもどかしさと嬉しさで声がでそうになってしまいます。
ほむらちゃんがコツンとおでこを当てて、控えめにキスをしてくれました。
それに合わせて、わたしはほむらちゃんに脚を絡ませます。
「……大好き」
無意識に言ってから、わたしはびっくりしました。
気持ちが一杯になって、思わずこぼれだしてしまったみたいです。
「私だって」
大好き、と返してくれた言葉が、背筋を通って体中に広がっていくのがわかりました。
ぞくぞくするような不思議な感覚。
とっても幸せで、少し恥ずかしい
……
そうして、どれくらいの時間がたったのでしょう。
わたしたちは体を絡ませたまま、ずっとそうしていました。
ほむらちゃんは子猫のように、ほとんど目を閉じて、穏やかにわたしを抱いてくれています。
「……」
わたしは、そんなほむらちゃんに気付かれないように、熱い息を立てていました。
ほむらちゃんの全部が、時間が経つほどにどんどん伝わってきて、わたしの中で一杯になっています。
時々交わす言葉や、小さな体の動きでさえ、わたしは嬉しくて幸せで、ほむらちゃんを抱いた腕にも段々力が入ってしまうのです。
「……んっ」
そんなわたしに気付いているのか、いないのか、ほむらちゃんは無邪気に脚を動かしたりします。
その度にわたしは体の奥が熱くなって、震えるような甘い刺激に身悶えしてしまいます。
もう太ももに伝うくらいに濡れているのが、自分でも分かりました。
「まどか?」
ささやくようにほむらちゃんが私の名前を呼びます。
それだけでわたしは声も出ないくらい、追いつめられてしまいます。
「……も、もぅ」
「?」
ほむらちゃんは平気なの?
私はもう、気持ちがいっぱいで、それをなんとかしないと破裂してしまいそうです。
大好きな気持ちを言葉にしても、見つめ合っても、その肌に触れても、そんなのじゃ全然足りません。
わたしの中に満ちているものを受け止められるのは、ほむらちゃんだけ。それなのに。
「まどか」
わたしは静かに手を下に動かします。
「大好き」
限界です。ほむらちゃんの脚の間に手を差し入れて、指を伸ばして、付け根にある「そこ」に触れます。
「……ぁん!?」
わたしは指先が水に浸したみたいに濡れているのが分かりました。
さらに指を動かします。
「ま、待って、こんなの、すごぃ……」
目を白黒させて、体をくねらせるほむらちゃん。
さっきまでの穏やかな顔が嘘のように、あっというまに余裕がなくなります。
ほむらちゃんの鼓動が早くなったのが、わたしの肌から感じました。溶けてしまいそうなくらい熱くなったことも。
「だ、大好き! 大好きなの!」
ほむらちゃんは熱に浮かされたみたいに囁きました。
きっと一杯になった気持ちを、そうやって何とかしようとしてくれているのです。
でも、そんなのじゃ楽にならないんだよ。
「ほむらちゃん!」
わたしも思わず声が出ます。
不意に、背筋を甘いものが一気に通り抜けて、その後頭の中が真っ白になりました。
あまりに気持ちがよくて、わたしは気を失いそうになりました。
耐えきれなくなったほむらちゃんが、わたしの中に指を入れ、体を寄せながら、キスまでしたのです。
「まどか!」
わたしは夢中でキスを仕返して、ほむらちゃんにのしかかります。
ほむらちゃんの手がどこかに触れる度、何か声が聞こえるたび、わたしはおかしくなりそうでした。
真っ白な頭の中、幸せな甘い感覚が全身に広がっていきます。
それは怖いくらいで、わたしは夢のような感覚の中、必死でほむらちゃんを探して抱きしめます。
二人が一つになっていくのが分かりました。
それからは夢中でした。
強すぎる刺激、でもあくまでもゆっくりとした愛撫。
わたしたちはベッドで溺れるみたいに、お互いを求め合って、何度も名前を呼びました。
弾けるような快感がいつまでも体に残って、二人の間で響き合っているみたいでした。
「ほむらちゃん……」
「まどか……」
何も分からなくなって、溶けていくみたいに、わたしはやがて気を失いました。
射し込む光で、今が朝なのだと分かりました。
隣ではほむらちゃんが寝息を立てています。
乱れた黒髪に、紅のさした白い横顔。
満ち足りた気持ちで、わたしは目を開きました。
めちゃくちゃになったベッドに、染みだらけのシーツ。
「……ウェヒヒヒ」
笑うしかないのでした。
わたしは静かにほむらちゃんの体に手を回し、もう一度目を閉じました。
幸せな気だるさの中、わたしはすぐにまた眠りに落ちました。
今日が登校日だと気付いたのは、二人とも夕方になってからでした。
※編集者注:ページ作成の都合上、改行をはさませていただきました