19スレ/ロリババァまどほむと曾々々々々々孫

Last-modified: 2014-04-15 (火) 19:20:00
716 名前:ロリババァまどほむと曾々々々々々孫[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 01:51:46.84 ID:JYY3Ek8Q0
>>682を結局自分で書いた。形は大分違うけど
私が住む見滝原から数時間…こんな近未来でありながら未だに田舎っぽさが残る結構な山中を私を載せるバスが揺れる…
…初めに、私は現役の魔法少女だ 少しばかり出生が特殊ではあるが…
どこが特殊なのかと言うと、まず、私には母親が二人いる まぁ…つまるところ私は女性同士の間に生まれた子供というわけだ
今時、女性同士の間に子供が生まれる事はそう珍しくはないそうだが、私の家系は特殊の更に特殊なものらしい
由緒正しき伝説の魔法少女の家系……とか言ってたっけ…? 傍から聞くとなんか結構こっ恥ずかしいんだよこれ…
まぁ、その家系を継ぐ魔法少女である私自身、あんまり実感は湧かないだけど…ね
我が家系の原初は鹿目まどかと暁美ほむらという二人の魔法少女なんだとか…
その二人は魔法少女の残酷とも言えるルールを大きく書き換え、今日の魔法少女が平和な日々を謳歌出来る世の中をへと作り変えたそうだ
でも…それは今では400年も昔の話…
そんな偉人とも言えるような二人に私はこれまで出会ったことはないし、それに出会うことすら叶わないだろう
そりゃそうだ、400年も前じゃ今の世の中ではとっくに故人になっているからだ
母さん達が魔法少女も引退してもう既に30半ばを過ぎているのだ そんな二人が生きているはずがない
そんな事をぼうっと考えつつ私は風に流れる自身の長い黒髪を払いながら桃色に輝く瞳を先に見える目的地の民家へと向けた
実家の更に実家…今向かっているのはそういう所だ 母さん達から聞いたけど色々とさっぱりで要領を得ない
深く聞こうとしてもはぐらかすだけ…実際に見てきた方が早いわねとかどこか楽しげに言っていた うむむ…解せぬ…
母さん達のお婆ちゃんには既に顔を合わせている しかしそれよりも更にお婆ちゃんがいるのだという …曾お婆ちゃん…かな?
いや、しかしその曾お婆ちゃんは既に亡くなっていると聞いた…だとすれば一体なんだろう…?
…そんな訳でそんなモヤモヤが晴れない中で私は実家の更に実家とやらに一人で遊びに来たわけだけど…こんな田舎で私大丈夫かなぁ…


717 名前:ロリババァまどほむと曾々々々々々孫[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 01:52:37.41 ID:JYY3Ek8Q0
へぇ…これが……田舎の家ってこんな風になってるんだ…すごいもんだなぁ…
私は書籍でしか見たことがない珍しい作りの田舎の建築物に興味津々に眺める
これは…すごい 魔法の力でずっとその形を温存しているんだ
この魔法の性質は恐らく…時間に関するものなのかな?そんな「匂い」がする
私も僅かながら時間を弄る事が出来るのだからそういうのはなんとなく分かるわけで
それにしてもこんな魔法が掛かっているということは…魔法少女が近くにいるのかな?…この家の主…?
だとすれば相当な力の持ち主なんだろうなぁ
そんな事を考えていると玄関の戸が横に開き、古い作りの家と不釣り合いなぐらいに若い二人の少女が出てくる
いや…私と同年代ぐらい…か…?曾お婆ちゃんなワケ…ないよねぇ…誰だろう?
「あ…あの…私、こちらでお世話になる――――という者なのですが…」
「あぁ、貴女は…―――ちゃん?お母さん達からは話は聞いてるよ!貴女が小さい時に会って以来かぁ。こんな立派になって…よく来たね、ゆっくりしていって!」
桃色の髪と、私と同じ桃色の瞳を持った少女が私に歩み寄り、私の頭を撫で回す なんだろう…不思議と嫌な感じが全然しない…
いや、寧ろとても落ち着いて穏やかな気分にさせてくれる それと共に感じる…今まで出会った魔法少女の中でも見たこともないぐらいの莫大な魔力…
「あら、本当に大きくなったわね…こんなに綺麗で可愛くなっちゃって…私達の最初の娘と瓜二つだわ。こんな田舎までよく来たわ…ゆっくりしていきなさい」
隣に見えていた私と同じ黒髪の長髪と、魅惑的な紫色の瞳の少女が昔を懐かしむような顔をして、同じように愛おしそうに私の頭を撫でる
この人もとても優しい気分にさせてくれる不思議な雰囲気を持っている…先ほどの人ほどではないが、やはり結構な魔力を帯びていた
どうやらこの二人がこの家の主のようだが…曾お婆ちゃん……なのか…な…?いや…そんなわけが……?
うーん……この二人は本当に一体………もしかしての…もしかして…うん…?
「えぇっと…その…失礼ですけど…あなた達は…?」
「あ、あれ?…もしかして分からないのかなぁ…自己紹介が遅れてごめんね、私は鹿目まどか!貴女の…えっと……えぇっと?」
「私達は曾々々々々々お婆ちゃんよまどか。私は暁美ほむら。貴女は私達の曾々々々々々孫なの。…貴女のお母さん達から聞かなかったのかしら…?」
「…………え……えぇえええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!????」
山中で私の全力の叫びが響き渡るのであった…

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