425 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 22:38:21.58 ID:b8SF6TZc0 「まどかと、夢の中で再会したい」
それは、一目で夢とわかった。夢を見ているのだと確信した。 眼鏡、おさげ髪、白い部屋とベッド、ソウルジェム。 「あの日」の夢。・・・もう「あの日」は二度と巡らないと知っているからこそ、夢なのだと確信した。 ならば、私のとるべき行動はひとつしかない。
これが私の見る夢なら、私の思い通りにならないはずが無い。なぜなら私は、私の夢を「夢」としてみているのだから。 試しに念じてみよう。私が幾度と無く繰り返してきた「まどかとの初対面」まで時間を進めよう。
これは私の夢。私が夢の中で願うことはたったひとつ。夢の中でなら、私は神にでもなれる。 ・・・神にですら会える。
――まどかは夢の中で会った少女と再会する。「少女の夢」の中で。
426 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 23:01:43.93 ID:b8SF6TZc0 目を閉じて、念じた。教室の風景。制服を着た私。出会いたい人。
目を開けると彼女はいた。教室のなかで彼女と私だけがいた。 私の願ったとおり。当然だ。これは私の夢なのだから。
「ほむらちゃん、ひさしぶり」
「・・・まどか・・・・・・」
私の夢の中で、まどかは私の思い通りの姿で、私の思い通りの笑顔で、言葉で。 私の夢の中のまどかは、すべて私の思い通りになる。なぜならこれは私の夢なのだから。
「ほむらちゃん、保健室いかなきゃいけないんでしょ?わたしが案内してあげる」
「・・・・・・会いたかった」
まどかのもとへ一歩ずつ。当のまどかは変わらぬ笑顔。そして目の前。抱きしめる。 まどかは私を抱き返してくれる。当然だ、これは私の夢。私がそうするように念じているようなものなのだ。
目を閉じる。一呼吸。目を開ける。見慣れた保健室。
「ほむらちゃん、そこのベッドにこしかけて」
「ええ」
私はまどかを愛している。私はまどかと愛し合いたかった。 私はずっとまどかを愛したかったのだから、夢の中では当然愛してあげる。
「服、脱いだほうがいいかしら」
「ううん、わたしはこのままがいいかな」
「わかったわ」
まどかの言われるがままにする。私はまどかにベッドに押し倒される。 私がそうしてほしいように念じてるのだから当然だ。 それを自覚しながら夢に酔いしれるのは虚しいので、私は自覚することをやめる。 最後にこう念じるのだ。
「まどかの・・・好きなようにして」
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1339517323/425-426