37スレ/忘れない

Last-modified: 2014-04-27 (日) 10:58:45

906 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 00:41:47.55 ID:fJiFfxAu0

描いた自分が頼むのはほんとに図々しいお願いで申し訳ないんだけど

だれか>>796のリボほむなでなでまどかでひとつSS書いてはもらえないだろうか

文章書くの苦手で

915 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 02:16:22.22 ID:IX0cGaW90
>>906 この二人の邂逅は自分の中で特別過ぎて書く勇気がなかったのですが、この機会を借りて。
人の気配がしない教室に、まどかと二人。希薄な現実感。窓の外は、何も見えず白一色。
「これは、夢ね? 貴女は、私が夢の中で創りだしたまどかね?」
「それを否定しても肯定しても、ほむらちゃんには確かめる術は無いし、私にも私を私だと証明する方法がないよ。
 でも、鹿目まどかは今、間違い無くここにいるよ」
まどかはそう言って、少し首を傾げた。何もかも、記憶通りのまどかだ。
「なら、私はまどかの言葉を信じるわ」
「そう言ってくれると思ってた。ありがとう」
やさしいやさしい笑みを浮かべて、まどかはそっと私に身を寄せてきた。夢の中なのに温もりが感じられて、
眼の奥が熱く、鼻の奥が詰まったような、涙の予兆が一気に押し寄せてくる。
――まだ、泣いちゃ駄目だ。まだ、何も伝えてない。
「大丈夫だよ、ほむらちゃん」
――だって、せっかく会えたのに。私、せっかく貴女を覚えていられたのに。
「全部わかってるよ。ごめんね。私、ほむらちゃんに辛いことさせてばっかりだ」
――そんなことない。私こそ、貴女に因果を背負わせてしまったから、貴女を誰よりも寂しいところに縛り付けてしまった。
「寂しくなんかないよ。私は、みんなの希望になれたから。それに、ほむらちゃんが覚えていてくれるから」
――だって、だって、
会えた時のために、言いたいことを沢山準備していたのに。頭が真っ白だ。
何故貴女は、永劫の孤独を前にしてそんなに優しいの。何故、貴女は私と 駄目だ、それは言うわけには
「本当にごめんね。ほむらちゃんと一緒に学校に行けなくてごめんね。毎日お話できなくてごめんね。
 友達なのに、一緒に居られなくて、本当にごめんね」
今すぐに、縋り付いて泣き叫びたかった。子供のように泣きわめいて、理不尽を罵りたかった。
でもそれをしたら、まどかを困らせてしまう。優しいまどかを、苦しめてしまう。
「ほむらちゃんは、いい子だね。私には、もったいないくらい」
頭に、暖かな感触。柔らかく撫でられる度に余計に込み上げる涙を飲み込んで、精一杯、微笑んだ。
「まどか、私、忘れない。絶対に、忘れない」
その言葉に、私の全ての想いと願いを込めた。
「うん。大丈夫だよ。きっとまた、もう一度会えるから」
暗転。
次に気付いたのは、見慣れた自室。夢だと分かっていたけど、突き付けられるとどうしようもなく辛い。
でも、たたんだ服の上に置いていたリボンが、ほのかに輝く粉のようなものを纏っているのを、私は確かに見た。
そして、撫でられた頭と胸の奥の暖かさも、残っていた。
――きっとまた。
案の定書きながら泣いてしまう自分。いつか永遠のその希望が私たちを迎えに来るのを待ちつつ、mdhmください。

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