663 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/04/22(月) 22:04:29.36 ID:EDTUWKfD0
ほむらちゃんに恋人が居ると勘違いしたまどかさんは、自分の感情に気が付くと同時に辛くなってほむらちゃんを避けるようになってしまうのでした
「まどか。今日は一緒に帰りましょう」
「ごめん、ちょっと今日も用事があるの。せっかく誘ってくれたのにごめんね」
そんなやりとりが一週間ほど続くうちに、ほむらちゃんの方も嫌われたんじゃないかと悩むようになってしまいます
そんなほむらちゃんを見て、避けているくせに心配になってしまうまどかさん
(どうしたんだろう?もしかして恋人とうまく行ってないのかな?・・・チャンスなんて考えたらダメだよね)
そうこうしているうちに、明らかに集中を欠いたほむらちゃんが体育の授業中に怪我をしてしまいます。
当然、保健係のまどかさんが保健室まで付き添うことに
「私の為に授業を抜けさせてごめんなさい」
「ううん、気にしないで。保健係なんだもの、当然だよ」
治療を終えた後、気まずい沈黙が流れます。それを破ったのはほむらちゃんが心配で黙っていられなくなったまどかさんでした
「最近なんだか元気がないよね?どうかしたの?」
「・・・そんなことないわ。少し気分が悪かっただけだから。心配しないで」
「本当にそれだけ?・・・それとも私には話せないこと?」
「本当に本当だから。心配してくれてありがとう」(まさかまどかに構ってもらえなくて寂しいなんて、言えっこないわね)
ぎこちなく微笑むほむらちゃんを見つめて、まどかさんは益々勘違いしてしまいます
(やっぱり・・・恋人と上手く行ってないんだね。まさか酷いこととかされてるんじゃ・・・だったら許せないよ)
「あのねほむらちゃん。ちょっと変なこと聞いちゃっても良いかな?・・・ほむらちゃんが守りたくて契約した好きな人って、どんな人なの?」
「どうしたの急に。・・・そうね」(まさか過去のループのまどかの事だなんて言えないし・・・)
少し悩んだ後、慎重に言葉を選ぶほむらちゃん
「格好よくて誰にでもやさしくて。でもちょっと頑固で強引・・・かも」
「えぇ!?」(ほむらちゃんみたいな素敵な恋人が居るのに誰にでも優しいだなんて!それに強引って、やっぱり乱暴されてるんじゃ・・・)
「ほむらちゃん、きっとその人に騙されてるよ!」
「そ、そんなことないわ。いきなり何を言うの?」(困ったわね、話がややこしい方向に・・・)
なんとか事態を収拾させようとしたほむらちゃんは、適当に誤魔化すことにしました
「なんだか色々心配をかけてしまってごめんなさい。でもちょっと安心した。最近まどかに避けられている気がしていたから」
「そ、そんなことないよ!?たまたま忙しかっただけだから。勘違いさせてごめんね?」(ほむらちゃんの恋人が酷い人だってわかった以上、もう遠慮することなんてないよね)
「ううん、ちょっと寂しかっただけだから。ありがとうまどか」
少しはにかむほむらちゃんにドキドキしてしまうまどかさん
(こ、これって私にも脈ありってことなのかな・・・)
「あと、さっきの話には続きがあるんだけど。・・・私はその人を守るために契約したけれど、結局願いは叶わなかったの」
「え!?・・・それって」
「私なんかに・・・その人を守ることは出来なかったわ」(魔法少女なんかにならなくても、まどかは私よりずっと強いんだもの)
「・・・ほむらちゃん」
ほむらちゃんが恋人に先立たれたと勘違いしたまどかさんは、涙を浮かべながらほむらちゃんを抱きしめるのでした
「ま、まどか!?」
「いっぱい辛い想いをしてきたんだね。・・・私なんかで良かったらいつでも慰めてあげるからね」(死んじゃった人になんて勝てるわけないよ・・・)
「・・・ありがとう。やっぱりまどかはやさしいわね」
「やさしくなんて・・・」(ほむらちゃんの恋人が死んじゃってて、嬉しいって思うなんて、最低だよ・・・)
結局、勘違いしたままのまどかさんでしたが、決意を新たにするのでした
(ほむらちゃんの二番目でも良いから・・・側に居たいよ)
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1366083934/663