55スレ/呼び方

Last-modified: 2014-05-17 (土) 12:11:31
884 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/04/25(木) 00:01:10.54 ID:AcpI+GcB0 [1/2]
スレ投下久々だなぁ。色んなシチュ属性まどほむ「呼び方」を書いた結果

「ねぇ、まどか」
「なぁに、ほむらちゃん」
「まどかに、お願いがあるのだけど」
「お願い?」

晴れた日の昼下がり、お昼を食べ、他愛もない話をしていたときだった
隣に座っていたわたしの恋人が、何やらお願いがあると切り出してきた
ほむらちゃんがわたしにお願いをするなんてことは滅多になく、何を頼まれるのかと身構える

「その…私の呼び方を変えてほしいの」
「呼び方?」

お願いなどと言うからどんな大変な内容かと思ったが
話を聞いてみればなんてことはないものだった

「まどかは、友人にはみんな『ちゃん』を付けて呼ぶでしょう?年上のマミはともかくとして」
「そうだね。さやかちゃん、杏子ちゃん、仁美ちゃん、それから、ほむらちゃん。……それを変えてほしいってことなの?」
「私とまどかは恋人だから…『友人』としてじゃなく、『恋人』としてもっと違う呼び方で…呼んでほしいの」
「違う呼び方かぁ…どう呼べばいいかな」

お願いの内容は、ほむらちゃんには少し悪いが、ほむらちゃんらしくない可愛らしいものだった
少なくとも、話の続きを聞くまではそう思っていた

「もう考えてあるの。……『ほむら』と、そう…呼んでほしい……」
「えっ…と…それは……」
「『ちゃん』も何もいらない…ただ、『ほむら』って…呼んで…ほしい、の……」

今と違うあだ名か何を考えて、それで呼べばいいかと思っていたら、とんでもない爆弾を投下されてしまった
今までほむら『ちゃん』と呼んでいた人を、呼び捨てにしてほしいと言われるとは思ってもいなかった
ほむらちゃんの方を見ると、顔を真っ赤にして俯いていた。ほむらちゃんがこうまでして頼んでいるんだ。わたしは覚悟を決める

「……ほ…ほむら……」
「……」
「……ほ、ほむら…もういい…かな……?」
「……」

どうやらまだ物足りないらしい
ありったけの想いを込めて、もう1度名前を呼ぶ

「……今までずっとほむらちゃんって呼んでたから…そんなお願いされるなんて思わなかったよ」
「……」
「……だけど、呼び捨てで呼んでほしいってことだから…そう、呼ぶよ。……ほむら」
「……うん」

慣れない呼び方をしたせいか、何だかものすごく恥ずかしい。顔が火照ってすごく熱い
わたしに呼び捨てで呼ばれたほむらちゃんは真っ赤になっているであろう顔を逸らしていた
よく見ると、耳まで真っ赤になっている。わたしはお返しとばかりに言葉を続ける

「……ねぇ、ほむら」
「何……?」
「大好きだよ、ほむら」
「……うん。私も、大好き……」

わたしにそう言われたほむらちゃんが一段と赤くなり、まるで茹蛸のようになってしまった
昼休み終了のチャイムが聞こえたが、とてもじゃないが教室に戻れる状態じゃない。わたしも、ほむらちゃんも

結局、午後の授業には出ることができず、何をしていたのかと聞かれてまた2人して真っ赤になってしまった
終

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