80 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 04:04:29.13 ID:eLnpOj9l0
>>78を見て。
あーもーやだー! どーして連休中なのに、宿題なんて出すのかな!?
また彼氏と別れたからって、八つ当たりをするのはやめて欲しいよ……。
ほむらちゃんが教えてくれるとはいえ――折角の時間がぁー。
「……まどか、少し休憩しましょうか。集中力が切れてきたみたいだし」
「あぅ……ごめんね、ほむらちゃん」
「気にしないで。量が多いもの、仕方ないわ。甘い物でもどう?」
甘い物よりほむらちゃんを補給したいです。とはさすがにいえない。
一生懸命教えてくれてるんだもん。終わったあとにおねだりするんだ。だから我慢、我慢。
「うん、食べるー! ありがとう、ほむらちゃん」
そう答えるとほむらちゃんはにこりと笑って甘い物を台所へ取りにいった。
けど、少しして不機嫌そうな顔で戻ってきたけど、どうしたんだろう?
81 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 04:06:30.63 ID:eLnpOj9l0
「ごめんなさい。これしか無かったわ……この間、杏子に食べられてしまったの忘れてたの……」
「……そっか。杏子ちゃんなら仕方ないね」
仕方ないけど、仕方ないけど! ……正直、面白くない。
二人はお友達で、私とほむらちゃんみたいな関係にならいのは解ってるけど。
むぅ、普段なら気にならないよ? でも、たぶん大体宿題のせい。
私の内心に気づかず、ほむらちゃんが出したのはアポロチョコ。
どうぞ、と差し出されて受け取って口の中に放り込む。ころころ――んぅ、あまぁい。
「アポロはいいわね。イチゴチョコとミルクチョコの割合が完璧ね」
そんなことを言いつつ食べてるほむらちゃんを見て、ムクムクと悪戯心が芽生えてきちゃった。
だから、二個目は断って――ほむらちゃんが口に放り込んだのを見計らって、顔を近づける。
「やっぱり食べたくなっちゃった。ちょーだい」
82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 04:09:32.70 ID:eLnpOj9l0
にこっと笑いかける私に、目を白黒させてから意図を察したのか、赤くなるほむらちゃん。
あわてて顔を逸らそうとしたみたいだけど、逃がさないよ!
両手で頬を包み、唇を合わせる。フニフニして柔らかくって、いつもより甘い。
もっと中は甘いんだよね? ギュっと閉じてる歯列に舌を這わせて、強引に口を開かせる。
舌を絡ませるとチョコの甘さと、ぴちゅぴちゃとした水温が部屋に広がっていく。
でも、何より甘いのは、時折漏れているほむらちゃんの吐息。
んっ、ってほんとえっちで可愛いよ? ずっと聴いていたくなっちゃう。
ひとしきり堪能した後、唇を最後にぺろり。
「えへへ、ごちそうさまでした」
とろけた表情で私をぼーっとしてみてる。てぃひひ、それがまた可愛いんだよねー♪
私がニヤニヤしながら見てると、ハッと我にかえったみたいで、頬を赤くして睨まれちゃった。
83 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 04:14:09.57 ID:eLnpOj9l0
「……やってくれたわね。終わるまではと思って、我慢していたのに」
「私もそう思っていたんだけど――タイミングが悪かったから、仕方ないんだよ」
そうやってにこにこ言うと、ちょっと不貞腐れちゃったのかな?
顔をぷいっとそらされて、アポロチョコを食べてる。う、怒らせちゃったのかも?
心配になって、ほむらちゃん? と声をかけると、不意にアポロチョコを放り込まれた。
私が目を白くろしてると、にこっと笑って――。
「……もっと甘い物が食べたくなったの、だから仕方ないわよね?」
今度はほむらちゃんのターンに。でもその意見に同意なわけで――甘い甘い休憩はアポロがなくなるまで続くのでした。
予定通り進まなくっても、大体、恋人同士なんだから仕方ないよ、ね?
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