828 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/30(木) 10:46:56.70 ID:DP+ptSAR0
お泊りとぬいぐるみの話題が出ている…これがシンクロニシティ…っ! 久しぶりにmdhmください。
こつ、こつ、こつ。
窓が調べる、22時55分を報せ。2人のあいだの秘密の合図。
鏡で軽く、身だしなみチェック。手櫛で髪を整えてから、ロールカーテンを上げます。
窓から滑りこんできたほむらちゃんが変身を解く。凛とした魔法少女の衣装は、瞬時に淡い紫のパジャマに変わります。
この瞬間を見るのが、すごくすごく好き。
かっこいいほむらちゃんが、かわいいほむらちゃんに変わるこの瞬間。
そう言ったら、ほむらちゃんは苦笑いしながら、
「まあ、武装解除して瞬時にパジャマ姿に変わるんだから、落差が激しいわよね」
って言いました。こないださやかちゃんがギャップ萌えがどうとか言ってたけど、このことなんだね。
準備ができたら、2人でベッドに入ります。ちょっぴりベッドが狭いのが、悩ましい。夏になったら、どうしよう。
でも、そんな面倒なことを考えるのは明日でいいや。
「おやすみなさい、ほむらちゃん」
「おやすみ、まどか」
明日の朝、ほむらちゃんが誰にも見つからないように窓から出るその時まで、今夜も秘密のお泊り会。
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「新しい棚?」
朝ご飯を食べながら、壁につける飾り棚の増設をパパにお願いしてみました。
「うん、ぬいぐるみを置く棚を増やしたくって…」
「作るのは全然構わないけど、そんなにぬいぐるみが増えたのかい?」
パパは目を瞬かせて、不思議そうに言います。
「ううん、数は増えてないんだけど、ベッドの上のぬいぐるみを移動したいなって」
「ああ。一緒に寝なくても良くなったのかい。まどかも大人になったんだね」
パパの顔に、いつもより優しさが3割くらい増した微笑みが浮かびました。
コーヒーを飲んでたママが、対照的に意地悪そうな笑みでこっちを見ています。
「ふーん? ぬいぐるみより心地のいい抱き枕でも見つけちゃったのかい」
「ちょっと気分転換したくなっただけだよぉ」
ママは鋭いので、迂闊なことを言えません。冷や汗を隠しながら平静を装って、ミルクに口をつけます。
「まろほむーまろほむー」
食卓がミルクまみれです。
生暖かく見守られるmdhmください。
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