62スレ/タイプ

Last-modified: 2014-05-21 (水) 03:53:41
350 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 00:45:46.34 ID:rzaJ/GCbP
今日は、まどかとふたりっきりでお勉強会。
いつも一緒にいるはずなのに、そこがまどかの部屋というだけで、なんだか特別な時間のような気がして・・・ちょっと嬉しい。

「ふ・・・うぅ~っ・・・やっとひと段落ついたねぇ」

「そうね、そろそろ休憩しましょうか」

そんなこんなでお茶とお菓子を頬張りつつ、私とまどかとでゆったりまったり、なんでもないひととき。
何気なくふたりでテレビを眺めていたら、偶然恋愛ドラマの告白シーンが流れた。

「いいなぁ、わたしもこんなロマンチックな恋愛してみたいなぁ」

「・・・まどかは、こういう恋愛にあこがれているの?」

「えっ?・・・・・・うん、ちょっとは・・・えへへ」

「そう・・・」

『こんなロマンチックな恋愛がしたい』か・・・。
それはそうよね、まどかだって年頃の女の子だし、当たり前に恋とかするわよね・・・・・・。
頭では納得したつもりだったが、なぜだか釈然とせず生返事を返してしまう。

「ん、ほむらちゃんは恋愛ドラマとか見たりしないの?」

「・・・自分から見ることは、あまりないわね・・・」

そんなことよりも、今はもっと気になることがあって。

「・・・ところでまどかは、なにか好きな人のタイプってあったりするの?」

「えぇ?そんなのないよぉ~///」

「ほんとはあるけど、恥ずかしくて言い出せない?」

「うう・・・今日のほむらちゃん、なんだかいじわる」

確かに、今日の私は意地悪かも。まどか、ごめんね。
でも、好きな『男の』タイプ、とは聞けなかった。なぜだか怖くて。

「あるなら聞きたいわ」

「もう、恥ずかしいよ・・・」

「でも、ほんとは聞いてほしいまどかなのでありました、と」

変に茶化して聞いてみる。本当はすごく気になってるくせに。


351 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 00:46:26.69 ID:rzaJ/GCbP
「んん・・・しょうがないなぁ」
「じゃあ、ほむらちゃんも後で教えね?」

「ええ」

「・・・っと・・・そうだなぁ・・・、わたしは、優しくて、頼りになって・・・わたしが困ってると、いつも助け舟を出してくれたり」
「変に着飾らないで、その人も自分の魅力に気づいてないんだけど・・・実はすっごくかっこよくて、でも弱くて脆い部分もあって・・・」
「わたしだけがその人の魅力に気づいてるみたいな・・・・・・そんな人かな」

「・・・・・・なんだか、妙に具体的ね」

「えっ///そ、そうだった?」

「まどかったら、ほんとは好きな人がいるんじゃないかしら?」

「やっ、やだ、そんなことないよ~///もう、わたしは言ったんだから、今度はほむらちゃんの番だよ!」

はぐらかしてはいるが、顔が真っ赤になってる。まどかはほんとに嘘をつくのが下手ね・・・。
・・・・・・そっか、まどか・・・好きな人、いるんだ。・・・なぜだかその事実がわかってしまっただけで
既に「好きな人のタイプ」なんて、話せる気分じゃなくなっていた。

「私は・・・・・・・・・ひみつ」

「えぇ~っ、ほむらちゃんずるい~!教えてよー」

「さ、そろそろ休憩は切り上げてお勉強会の続きをしましょう」

「むぅぅ・・・・・・ほむらちゃんの、にぶちん」

「まどか?何か言った?」

「なんでもないもん」

私が好きなのは・・・・・・この世界にたったひとり。
でも、それを伝えたら、まどかはきっと私のことを嫌いになるから・・・


・・・わたしは、ほんとのこと言っただけなのに・・・・・・
やっぱりほむらちゃん、にぶちん


けんぜん?

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