350 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 00:45:46.34 ID:rzaJ/GCbP
今日は、まどかとふたりっきりでお勉強会。
いつも一緒にいるはずなのに、そこがまどかの部屋というだけで、なんだか特別な時間のような気がして・・・ちょっと嬉しい。
「ふ・・・うぅ~っ・・・やっとひと段落ついたねぇ」
「そうね、そろそろ休憩しましょうか」
そんなこんなでお茶とお菓子を頬張りつつ、私とまどかとでゆったりまったり、なんでもないひととき。
何気なくふたりでテレビを眺めていたら、偶然恋愛ドラマの告白シーンが流れた。
「いいなぁ、わたしもこんなロマンチックな恋愛してみたいなぁ」
「・・・まどかは、こういう恋愛にあこがれているの?」
「えっ?・・・・・・うん、ちょっとは・・・えへへ」
「そう・・・」
『こんなロマンチックな恋愛がしたい』か・・・。
それはそうよね、まどかだって年頃の女の子だし、当たり前に恋とかするわよね・・・・・・。
頭では納得したつもりだったが、なぜだか釈然とせず生返事を返してしまう。
「ん、ほむらちゃんは恋愛ドラマとか見たりしないの?」
「・・・自分から見ることは、あまりないわね・・・」
そんなことよりも、今はもっと気になることがあって。
「・・・ところでまどかは、なにか好きな人のタイプってあったりするの?」
「えぇ?そんなのないよぉ~///」
「ほんとはあるけど、恥ずかしくて言い出せない?」
「うう・・・今日のほむらちゃん、なんだかいじわる」
確かに、今日の私は意地悪かも。まどか、ごめんね。
でも、好きな『男の』タイプ、とは聞けなかった。なぜだか怖くて。
「あるなら聞きたいわ」
「もう、恥ずかしいよ・・・」
「でも、ほんとは聞いてほしいまどかなのでありました、と」
変に茶化して聞いてみる。本当はすごく気になってるくせに。
351 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 00:46:26.69 ID:rzaJ/GCbP
「んん・・・しょうがないなぁ」
「じゃあ、ほむらちゃんも後で教えね?」
「ええ」
「・・・っと・・・そうだなぁ・・・、わたしは、優しくて、頼りになって・・・わたしが困ってると、いつも助け舟を出してくれたり」
「変に着飾らないで、その人も自分の魅力に気づいてないんだけど・・・実はすっごくかっこよくて、でも弱くて脆い部分もあって・・・」
「わたしだけがその人の魅力に気づいてるみたいな・・・・・・そんな人かな」
「・・・・・・なんだか、妙に具体的ね」
「えっ///そ、そうだった?」
「まどかったら、ほんとは好きな人がいるんじゃないかしら?」
「やっ、やだ、そんなことないよ~///もう、わたしは言ったんだから、今度はほむらちゃんの番だよ!」
はぐらかしてはいるが、顔が真っ赤になってる。まどかはほんとに嘘をつくのが下手ね・・・。
・・・・・・そっか、まどか・・・好きな人、いるんだ。・・・なぜだかその事実がわかってしまっただけで
既に「好きな人のタイプ」なんて、話せる気分じゃなくなっていた。
「私は・・・・・・・・・ひみつ」
「えぇ~っ、ほむらちゃんずるい~!教えてよー」
「さ、そろそろ休憩は切り上げてお勉強会の続きをしましょう」
「むぅぅ・・・・・・ほむらちゃんの、にぶちん」
「まどか?何か言った?」
「なんでもないもん」
私が好きなのは・・・・・・この世界にたったひとり。
でも、それを伝えたら、まどかはきっと私のことを嫌いになるから・・・
・・・わたしは、ほんとのこと言っただけなのに・・・・・・
やっぱりほむらちゃん、にぶちん
けんぜん?
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