484 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/28(水) 00:16:28.94 ID:f9K5Wo4x0 [1/2]
死ぬほど気が滅入ることも有りましたがもう開き直ることにしました。mdhmください。
自分の食べる食事を作るくらいは、特に苦ではない。
自炊にはとうに慣れている。だけど、その日はたまたま冷蔵庫に腐りやすい食材も無かったし、自分の作る以外の味を食べたかったのだ。
だから、スーパーでお惣菜とおにぎりをカゴに放り込んだのは本当にたまたま、偶然そういう食事をしたかっただけだったのだ。
「ああ、ほむらちゃんかい?」
掛けられた声に振り返ると、眼鏡を掛けた男性が優しげな笑みを浮かべて居た。
「ああ、まどかの…こんばんは」
こんばんは、と挨拶を返してきたおじさまは、私が持つカゴに目をやって、その優しげな笑みを消したのだった。
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「ただいまー」
「…お邪魔します」
まどかの押しの強さはおばさま譲りなのだと思っていたけれど、両親共に押しが強いということを初めて知った。強引に、今日の夕食をご馳走になることになった。
たまたまお醤油を切らしていたので、急ぎ買いに出ていたおじさまと鉢合わせしたのは運が良いのか悪いのか。
どちらかと言えば幸運の部類のはずだが、私がいつもあんな食生活を送っていると誤解されていないか気が気でない。
…お義父さま(予定)、私は料理が出来ない女ではありません。
「おかえり、パパ…あ、ほむらちゃん! ほむらちゃん用に買っといた新しいお箸下ろすね!」
状況の理解が速すぎるのではなかろうか。というか、なぜ新しいお箸まで準備してあるのか。
「待ちなさいまどか。そうなる前にもっと踏むべき段階があると思うわ」
「あ、そっか…。えっと、ご飯どれくらい食べるかな」
「…軽めで」
何から突っ込んだらいいのかわからなくなってしまった。
「おー、いらっしゃいほむらちゃん。飲み物はビールでいいかい?」
「よくないです。今日はお世話になります」
お義母さま(願望)も打てば響くような受け入れ体制でもう何が何やら。
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「まあ、こうなるってわかっていたわ…」
「ほむらちゃん、何か言った?」
明日は休日だということで、まどかのベッドにまどかと並んで横たわっている現状は全く予想の範囲内。
予想出来ていなかったのは、私の分の新品の下着とパジャマが準備されていたことだろうか。
「…ふふ、ふふふふふ」
今更になって、笑いがこみ上げてきた。この両親にしてこの娘あり、だわ。私もこんな家族が居れば、なんて願わずにはいられない。
「ど、どうかしたのほむらちゃん」
「ふふ、なんでも。ああ、おかしい。なんでお箸まで準備してるのよ、もう」
「あ…ごめんね。やっぱり色とか選んでもらったほうが良かったね」
違うわよ。
mdhmください。なんでもいいからください。
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