751 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/10/29(火) 13:49:36.30 ID:nvy6ck6E0
ローソンのキャンディを見ていたらつい。気が付くと叛逆のことばかり考えてしまうので気分転換に。mdhmください。
「わ、すごい」
「流石の杏子もうんざりしてたよ。この5倍くらいあるってさ」
「これで一部なんですか…」
美樹さんが抱えてきた大きめのカバンには、キャンディがぎっしりと詰まっていました。
なんでも、佐倉さんの行きつけのゲームセンターでダンスゲームの大会が開催されて、入賞したらしいです。
そして賞品が、異常な数のキャンディの詰め合わせ。お裾分け先として白羽の矢が立ったのが私たちというわけで、
美樹さんと私と鹿目さんの分を合わせて全体の3分の1程度、佐倉さんは自分の手元に持てる分だけ持ち、そして巴さんの家に残りを置いているそうです。
「巴さんも災難ですね」
「部屋の一角を占拠してるらしいからね…あたしたちも少しでも消費して手伝おう」
「うぅ…意外とカロリーも馬鹿にできないんじゃないかなぁ…」
「教室で配ったりとかしよっか…とりあえず1個ずつ食べよう」
思い思いにキャンディを手に取り、包みを破って口に入れてみます。
特筆することはない、普通のフルーツのフレーバーのキャンディの味。
「うーん…普通だね」
「まずいよりはいいけど…」
「この数を見ているとうんざりしますね…」
あの、常に何か食べている佐倉さんが嫌になるというのもわかります。
「よし、消費拡大と飽きの回避のために1度に2つ口に入れることにしよう」
美樹さんがまたヘンな提案を始めました。
「え…?」
「消費速度は倍になるし組み合わせを探る楽しみだって産まれるでしょ。ほらほらそうと決まったらもう一個選ぶ」
「…ちょっとやってみたいかも」
鹿目さんが乗り気になっているので、私もそれ以上異議は申し立てずにもう1つ、適当に口に放り込んでみます。
「…想像通りの味です」
「そうだね…」
「あかん…」
1個ずつの方がまだ食べやすいだけいいと思います。
「あたしが悪かった…。ところでアンタらその、なんというか…いや、そんなこと気にするあたしがおかしいんだよね、うん」
美樹さんが私たちの手元を交互に見つめながら、何か逡巡しています。
私と鹿目さんの手元には、破られたキャンディの包みが2つずつ。
その組み合わせはどちらも、グレープとピーチでした。
溶けて混ざり合うピンクと紫が!(錯乱) mdhmください。
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