669 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/14(木) 00:24:35.36 ID:bMkCsJmT0
ほむらは「はむらだけのまどか」を望んだけど、まどかが「まどかだけのほむら」を望んだらどうなるのって思って書いてみました
左がまどか、右がほむらのセリフです
http://ux.getuploader.com/homumado/download/370/%E3%81%BE%E3%81%A9%E3%81%8B%E3%81%AE%E6%84%9B%E3%81%8C%E2%80%A6%E9%87%8D%E3%81%84%EF%BC%9F%EF%BC%81.txt
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1384169584/669
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――――――朝、いつもの場所で待ち合わせ
「おはよっ!ほむらちゃん!」 「おはよう、まどか」
「ん~~っ、今日はホント寒いね~」 「今年一番の冷え込みらしいわね」
「へ~そうなんだ~…って、ほむらちゃん?!」 「…?どうしたの、まどか」
「何でマフラーと手袋してないの?」 「あぁ…まだ準備できてなくて…」
「ダメだよ~、風邪ひいたらどうするの!」 「…今日は我慢するしかないわね」
「そんなっ…ほむらちゃんが風邪ひいたら私…」 「大げさよ、私は大丈夫」
「でも…あ、そうだっ!ほむらちゃん、こっち来て」 「?…え、えぇ…こう?」
「そうそう…で…えいっ!」 「きゃっ?!…って、これは…」
「こうやって、私のマフラーを一緒に巻くと首が寒くないでしょ!」 「そうね…でも、まどかは苦しくない?」
「長めのマフラーしてるから大丈夫だよ!」 「そう…ならいいけど」
「あと、これをつけて!」 「手袋…でもこれ、片側だけよ…まどかも片手が」
「つけてない方は…こうするんだよっ!」 「!…ふふっ、なるほどね」
「こーやって手を繋ぐと、寒くないでしょ」 「そうね…まどかの手、あったかい」
「ほむらちゃんの手もあったかいよっ!じゃあ、いこっか」 「えぇ、そうね」
――――――昼休み、まどかの手作り弁当を堪能する二人
「ふぁ~、おなかいっぱいだ~」 「今日もおいしかったわよ、まどか」
「ウェヒヒ、ほむらちゃんに喜んで貰えてうれしいよ~」 「日に日に上達しているのが分かるわ」
「それは、パパの教え方が上手いだけだよ~」 「これなら…私たちの未来も明るいわね…」
「えっ?ほむらちゃん…それって…」 「えっ?!…あっ、あ…えっと、その」
「ふふっ、うれしいなっ!」 「あ、あ…そうだわ、あのね」
「何?ほむらちゃん」 「巴さんがクッキー焼いてきてるらしくて、これから誘われてるんだけど…」
「…イヤだ」 「えっ…?」
「イヤだイヤだっ!」 「ど、どうしたの?…何で…」
「ほむらちゃんが…私以外のコが作ったモノを食べるのは…イヤだ」 「ま、まどか…」
「…あっ、ご、ごめんね、ヘンなコト言って…」 「…」
「マミさんのお菓子、おいしいもんね…マミさんのとこ、いこっか」 「いいえ、それには及ばないわ」
「えっ?!…」 「分かったわ、まどかの作ったモノ以外は食べない」
「そんな…いいよ、私なんかの為に無理しなくて!」 「いいのよ、私が決めたことなの」
「そんな…ほむらちゃん…いいの?」 「えぇ…だからそんなに…私なんかとか言って、自分を卑下しないで」
「ありがと…ほむらちゃん…」 「分かってくれて、嬉しいわ…あと、まどかの焼いたクッキーが食べたいわね」
「…うん、分かった…分かったよ!た~っくさん作ってくるから」 「えぇ、楽しみにしてる」
「もっと、おなかいっぱいにしちゃうんだから!覚悟しててね!」 「ふふっ、望むところだわ」
――――――放課後、教室でほむらを待つまどか
「あっ、ほむらちゃんっ!!どこ行ってたの」 「職員室に、提出物出しに行ってただけよ」
「そっか~、よかった~…よかったよ」 「?…どうしたの、そんなに安堵して」
「私…ほむらちゃんに嫌われちゃったって思って」 「えっ?!何でそんなこと思ったの?」
「うん…一緒に帰ろうと思って周り見ても、ほむらちゃんがいなくて」 「えぇ…」
「おトイレかなって思って待ってても、なかなか帰ってこなくて…」 「…」
「もしかしたら、もう別のコと帰っちゃったのかなって思って…」 「…」
「そしたら私、ほむらちゃんに嫌われちゃったのかなって…思って」 「そんなこと…」
「だってほむらちゃん、凄い美人さんだし、頭いいし…」 「…」
「他のコからも人気あるって噂、よく聞くし…」 「そ、そうだったの…」
「だから、なんの取り柄もない私が…ほむらちゃんの隣にいるのって…」「まどか…」
「おかしいのかなって思って…ほむらちゃんも、無理してるのかなって」「まどかっ!!」
「ひゃっ?!…ほ、ほむらちゃん…苦しいよ」 「そんなことない…そんなことないわ!」
「で、でも…」 「私が、まどかといたいって思ったからそうしてるの!」
「…」 「私の目には、あなたしか見えていないの」
「そう…なんだ…」 「だから、自信を持って!…私が選んだのは、まどかなんだから!!」
「うん…ありがと、ありがとう…ほむらちゃん」 「えぇ…分かってくれたら、嬉しいわ」
「でも、でもね…ほむらちゃんも…悪いんダヨ?」 「えっ…?」
「何も言わずに、私の前からキエタほむらちゃんも…悪いんダヨ?」 「でも…別に、遠くへ行ったわけじゃないし…」
「でも、イヤなのっ!!」 「ま、まどか…」
「ワタシの視界から、ほむらちゃんがいなくなるだけで、イヤなのっ!」「…」
「もう…ほむらちゃんナシじゃ私…ワタシ…」 「ごめんね…まどか…」
「えっ…」 「不安な思いさせて、ごめんね…まどか」
「ほむら…ちゃん…」 「もう、勝手にどっかに行ったりしないわ」
「ホントに?」 「えぇ…本当よ」
「もし…もし、今度いなくなったら…おしおき、ダヨ?」 「ふふっ、まどかのお仕置きなら望むところだわ」
「むーっ!私のお仕置き、怖いんだからねーっ」 「なら、私も…勝手にいなくなったら…お仕置きよ」
「うん!でも、私が勝手にいなくなるなんて…ないよ」 「…本当ね…本当に、いなくならないでね」
「…大丈夫だよっ!じゃ、朝と同じカッコで帰ろ!」 「えぇ…そうね」
「あ、明日も…マフラーと手袋、忘れてほしいなって…」 「あら、待ってる間に風邪ひいちゃうかも」
「そ、それは困る…よ」 「ふふ、冗談よ…明日は着けてくるけど、まどかが来たらこの格好にしましょ」
「あっ!その手があったね!」 「我ながら、名案でしょ?」
「さっすがほむらちゃん!明日も楽しみだねっ!」 「えぇ、こんな日々が永遠に続くことを願うわ」
――――――――――――――――end