82スレ/向き合って、もう一度

Last-modified: 2014-06-12 (木) 06:00:14
948 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/12/09(月) 02:49:27.01 ID:v06uf2n60
「まどか」

ほむらちゃんはごく稀に、声色が変わることがある

かつての私ともよく似た、弱気でおどおどとしてた頃のものとも
もう馴染みになった、冷静でかっこよくて想いを秘めたものとも
あの時から魅せた、蠱惑的で堕とされかねない怖くなるものとも

そのどれとも違う声

感情的で、泣きそうで、痛々しくて、ひどく優しい
そんな、声

今になって気付いたのは、それがほむらちゃんの心のままの声だって事


挑めばどうなるかわかっていて制止を振り切る時
共にソウルジェムを濁らせてしまった時
ほんとうのことを聞かされた時
離れ離れになる間際の時

そして、二人の弓を重ねた時にも

幾度となく、私はほむらちゃんの声を聴いていた

でも、その心を理解なんてしていなかった

ほむらちゃんが私の事を

どれだけ守ってくれていたか
どれだけ望んでくれていたか
どれだけ想ってくれていたか

分かろうとは考えた
何があったか知った

いつかの時に言っていた
私は優しすぎる、その優しさが、もっと大きな悲しみを呼び寄せる、と

まさにその通りだった

考え抜いたつもりになってた
知って分かった気になってた


949 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/12/09(月) 02:50:30.86 ID:v06uf2n60
その代償が叛逆

もうこれは優しさなんかじゃなくて
いたずらに人を傷つけるただの甘え

私は私のしたいことのために
ほむらちゃんに甘えてただけだった

守る意志の強さに
望む業の深さに
想いの正体に

そんな私が気付ける訳がなかった

そんな私が招いた結末だった


ほむらちゃんの心をわからないままに
ただ救おうとしかしないなら
それは救済の魔女の私と
どこが違うのだろう

だから、今度こそわからなきゃいけない

そこからもう一度はじめよう

私とほむらちゃん
二人で選択しよう

わたしたちはきっといっぱい間違ってきて
これからも間違いを重ねるのかもしれない

でも、これだけはもう間違えない

きちんと、あなたに、向き合うよ

「どうしたの、ほむらちゃん」

http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1386042328/948-949