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ヘルプ99 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2013/12/09(月) 23:59:11.10 ID:TzvfVQs/P
まどか「私ね、やっぱりほむらちゃんと仲良くしたいなって……」
ほむら「ふうん……私がどういう生き物かちゃんとわかっているの？」
まどか「知ってるよ、ほんとは優しい子なんだって」
ほむら「思い違いよ」
まどか「……そうかな」
ほむら「そうよ」
まどか「でもね……ほむらちゃんがね、自分で言ってるような子だったら
こうしてお話しもしてくれないんじゃないかな……って」
ほむら「それはあなたの勝手な願望でしょう？」
まどか「……そう、かな」
ほむら「そうよ」
まどか「それでも……仲良くしたいのは、だめなのかな」
ほむら「理由が不純ね」
まどか「理由がなくても仲良くしたい気持ちって、あると思う」
ほむら「…………友達は選べと教わってないのかしら」
まどか「選んだよ、ほむらちゃんを選んだの……」
ほむら「……はぁ
放課後は大体ここにいるわ、鍵も開けておく」
まどか「ほ、ほんとっ？ 毎日来ちゃうよ？」
ほむら「それで気が済むなら好きにして」
まどか「えへ……これからよろしくね、ほむらちゃん」
ほむら「……悪魔に魂を盗られないといいわね」109 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2013/12/10(火) 00:35:34.64 ID:2INWn0CGP
ほむら「飽きもせずよく来るわね……他にやることはないのかしら」
まどか「ほむらちゃんとのんびりするの好きなんだ」
ほむら「そう」
まどか「今日はどんな本を読んでるの？」
ほむら「……これだけど」
まどか「宇宙の本？」
ほむら「スペースシャトルの進歩をまとめた本よ
先に言っておくけど、とりたてて興味はないわ」
まどか「そうなんだ」
まどか「……どうして月に行かなくなっちゃったのかな」
ほむら「さあね、戦争が終わったからじゃないかしら」
まどか「夢がないなぁ」
まどか「私はね、触れたら壊れちゃうのが怖くて
宇宙に行けない気持ちもあるんじゃないかなって思うの」
ほむら「（……夕焼けを背にくつろぐまどかは、手を伸ばせば届く距離だった
心がざわついた
まどかにその気がなくても、似たような言葉を耳にすれば心を見透かされた予感がした
……いつだって、その優しさを求めて、求め続けて、ここまで来た
手を伸ばせば届く距離だった）」
ほむら「……ばかね、予算がないだけよ」
まどか「そうなのかな」
ほむら「そうよ」236 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2013/12/10(火) 22:24:30.08 ID:2INWn0CGP
まどか「今日はどんな本を読んでるの？」
ほむら「……ただのビジネス書よ」
まどか「それ中学生が読む本じゃないよ……」
ほむら「いいのよ、興味本位だし」
まどか「小説だったら私もおすすめできるのあるんだ
どれも恋愛小説なんだけどね」
ほむら「……そう」
まどか「あんまり興味ない？」
ほむら「興味あるわ、どうしてあなたが私に興味を持つのか、とても気になる」
まどか「うーん、なんでかな
やっぱり私のこと気にかけてくれるところとかかな」
ほむら「それなら他にも友達はいるじゃない」
まどか「あとね、ほむらちゃんが寂しそうに見えるからっていうのも」
ほむら「まどか
私が寂しいかどうかは、私が決めることよ」
まどか「え、あの……ごめんなさい」
ほむら「……いいわ、気にしてないから」
まどか「……そういうとこがさ、ほっておけないよ」
ほむら「ばかね」
まどか「えへへ、よく言われる……」
ほむら「（申し訳無さそうに笑う顔を見るのは、もう何度目だろう
初めて知ったあなたからは到底考えられなかった表情
繰り返す世界の中で、いくつもの異なるあなたを見た
どれもあなたで、どれも知らないあなた
あなたは誰、私は……誰）」
まどか「また、寂しそうな顔してるよ……」
ほむら「え、ちょ……」
まどか「えへへ、そんな顔されたら、いいこいいこってしてあげたくなっちゃうのでした」
ほむら「（ああ、やっぱり……あなたはまどかだ）」http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1386566365/99
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