91スレ/悪魔の契約

Last-modified: 2014-07-07 (月) 18:56:00
802 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/02/05(水) 06:17:52.18 ID:cAV0jqX50
ほむら「些細な行き違いで恨み合ったり、くだらない思い過ごしで空回りしたり
    それで壊れる関係なんて日常に吹き溜まってると思わない?」

ほむら「日本の大人はきっとこう言うわ
    若者は忍耐を知らない、お前が我慢しろ、つまらないことで悩むな、心が狭いだけ」

ほむら「そうね、端的には双方が苦悩を飲むことで解決できるありふれた問題よね」

ほむら「こんなことに心を動かされるなんて人間としてできていないと、あいつらは言いたいのね」

ほむら「でもね、私も気付いたの
    その妥協とすら取れる身のこなし方を身につけてしまったら
    それはもう少女ではない、魔法少女になる資格はないのだと」

まどか「どうしたの……? ほむらちゃんは、何がいいたいの……?」

ほむら「だったら私は、永遠に少女のままで構わない」

ほむら「薄汚れた人間社会に心まで汚染されてこの愛すら時間という惰性に色褪せるのなら
    私は人間が都合よく生み出した全てのサイクルから抜け落ちた歯車になる」

ほむら「あなたへの思いは私だけのもの、そしてこの思いはあなただけのもの」

まどか「…………」

ほむら「作り笑いなんてしなくていいの
    ……ただの、ひとりごとだもの」

ほむら「私はあなたが思っているような生き物ではない
    人でいられなかった醜い肉細工」

まどか「…………」

ほむら「……こうして会うのも今日で最後にしましょう」

まどか「や……いやだよ
    今のほむらちゃん……離れたらいなくなっちゃう気がする」

ほむら「……」

まどか「明日も来るから……絶対来るから……
    だから、ほむらちゃんも来て……?」

ほむら「それは、契約?」

まどか「そ、そう! 契約……悪魔の契約」

ほむら「……悪魔は契約を破れない」

まどか「……そう、でしょ?」

ほむら「でもね、私は悪魔を自称しているだけよ
    いつかあなたに話した契約も、初めから守るつもりはなかった
    だから明日も」

まどか「来るよ
    私は来る……ほむらちゃんも、来る」

ほむら「……好きになさい」

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