96スレ/あめ玉

Last-modified: 2014-07-08 (火) 00:31:24
710 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/03/21(金) 19:28:05.73 ID:j5JyBQDp0
まどかがあめ玉をくれた。私のはブドウ味で、まどかのは桃の味なんだそう。
楽しそうにコロコロと音を立てるまどかは、本当に可愛らしい。私の口の中にも甘いブドウ味が広がる。
「んー、やっぱりブドウ味にすればよかったかなあ」
「美味しくなかったの?」
「そうじゃないけど……」
まどかは伺うような上目遣いになって、ぐいと私に近づいた。同時に両手の指を絡ませてくる。
「一口ほしいな、なんて」
「……もう」
コロリと飴を転がし、まどかの唇を奪う。まどかも潤んだ目で応えて、私たちは飴を交換した。
「……ほむらちゃんの味がする」
「馬鹿……」
まどかはまだ手を離してくれない。私たちは引き合うようにして、また唇を重ねた。
「ん……」
「あむ……」
少しとろりとしてしまった私の口から、まどかは飴玉を奪い取ってしまった。
リスのように小さく頬を膨らませたまどかの愛らしさに、私は思わず抱きしめてしまった。
「返してほひい?」
「……」
私が黙っていると、まどかはすぐに困ったような顔になって、小さく唇を尖らせた。
「うー、いひわる……」

「はい、鹿目さんと暁美さん、廊下に立っててくださいね。授業続けますよ」

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