810 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/04/09(水) 20:39:08.38 ID:VmTC2CCU0
悪魔城でまどかさん一日メイド体験
813 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/04/09(水) 22:13:33.78 ID:CdXdJClZ0
>>810
ほんとかー?
ほんとにメイド体験だけで済むのかー?
818 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/04/09(水) 22:45:52.43 ID:KZyQk5s+0 >>810>>813 「お茶をお淹れ致しました。お嬢様」
「ありがとう」
いつも元気一杯な彼女とは趣の違う、優雅な所作でカップにお茶を注ぐまどか。 時にはこんなまどかも良いものだとしみじみ思う。 彼女が入れてくれた紅茶の香りを楽しみながら、ゆっくりと口に運ぶ。
「とても美味しいわ。まどかはお茶を淹れるのが上手なのね」
「ありがとうございます。マミさんに教えてもらったんです」
そう言ってはにかむ彼女は、まるで野に咲く一輪の花の様に可憐だ。 あぁ、私は今、まどかをメイドとして従えている。 そんな感動に私は胸を震わせていた。
今『お前に胸は無いだろう』と思った奴に生存権は認めない。
「そう。道理で美味しいわけだわ。巴マミは紅茶を淹れるのが上手いから。淹れ方を教えるのも上手だったのね」
確かにこの味は巴マミの物に似ていた。 真面目なまどかなら、何度か練習をすればそれなりには上達するだろう。 それに、
「加えて、まどかが淹れてくれたとなれば、美味しくないわけがないわね」
そう、これはまどかが淹れてくれた紅茶だ。 それだけで私にとっては世界一の紅茶となる。 そう伝えると、照れているのか顔を赤くしてもじもじし始める。 そんなまどかがたまらなく愛しい。 そして、そう、だからこそ――
汚 し た い
「だけどまどか。私の前で他の女の話は関心しないわ」
私は身を乗り出し、彼女の耳元で囁く。
「あ……も、申し訳ありません!お嬢様!」
身を強張らせて謝罪を口にするまどか。 正直自分でも酷い言いがかりだと思うのだが、彼女はそう受け取らなかったのだろうか。 だけど、ここで容赦はしない。
「いけない子ね、まどか。これはお仕置きが必要かしら」
後ろから抱きしめながら頬を撫でて更に囁きかける。 まどかが震えていた。さながら蛇に絡みつかれた子リスと言った所か。
「お、お許し下さい、お嬢様……」
弱々しく呟く彼女に、私は『そうはいかない』と言う意志を込めてこう返す。
「ほむら様、でしょう、まどか?ふふっ」
そうして彼女の眼を覗きこむ。 その眼は不安と、恐れと ――期待に揺れていた。 さぁ、楽しい楽しい『お遊び』の時間だ。
825 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/04/09(水) 23:34:44.64 ID:KZyQk5s+0 翌日、まどかは中々私と目を合わせてくれなかった。 一瞬でも目が合いそうになると赤くなって視線を逸らしてしまう。 昨日の事を思い出しているのだろう。 本当に反応が可愛い子。 たった一日のお遊びなのが勿体無いぐらい。 思い出すだけでついニヤけてしまう。
そして一日の授業が終わり、帰り支度をしていると
「ほむら様、一緒に帰りましょう!」
言葉の調子こそいつものまどかだが、選ぶ言葉がド級の爆弾だった。 一瞬の沈黙、そして狂乱。 暫くしてようやく自分が何を言ったのか気付いたらしく、まどかの顔はまるでトマトの様に赤かった。 そんな仕草も愛しいが、それをクラスメイト如きにいつまでも晒し者にするわけにもいかない。
「もう、まどか。罰ゲームはもう終わったのよ?いつまでもそんな言い方しなくていいの。仕方のない子ね」
そう微笑みかけて手を差し出すと、大体の事情を察したのか教室に平穏が戻ってくる。
「てぃひひ、ごめんね、ほむらちゃん」
バツの悪さを誤魔化すように笑い手を取ってくれる。 そのまま教室を出て暫くした所で、私はふと感じた疑問を確かめるべく、彼女にだけ聞こえるように、悪魔の囁きを投げかける。
「それとも、また『ご奉仕』してくれるのかしら、まどか?」
繋がれた手に微かに力が入るのを感じ、彼女の目を覗きこめば。 昨夜と同じ色に揺れていた。 本当に、仕方のない子ね。
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