107スレ/スイカの日

Last-modified: 2014-08-22 (金) 23:21:28
399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 01:11:07.80 ID:FNrQHj6b0
今日はスイカの日だと聞いて


あの子達、今日はザクロでもトマトでもなく、大玉のスイカ投げてきたわ。
さすがにこれは甘んじて受けるわけにはいかない。キャッチしてテイクアウトよ。
……スーパーで買ったの? あとでレシートを出しておきなさい。

「わぁー、おっきなスイカだね」
「私の僕に用意させたの。何でも今日はスイカの日だそうだから」
私は上納品を携えて、まどかの家を訪ねたのだった。
「おいしそう……」
まどかはスイカを軽く叩いて音を聞いている。甘さが分かるのだそう。
「……ほむらちゃんはスイカ割りってしたことある?」
「いいえ、ないわ。テレビとかではよく見るけど、本当にしている人っているのかしら」
「そうだね……はい、アイマスク」
差し出された目隠しを手に乗せる私。
「えっ、ここで?」
「お庭でできると思うんだ!」
「……」
私は黙って目隠しを着けた。

「もうちょっと右だよ! 後二歩くらいかな」
「こ、これくらい?」
「うん、そのまま前に三歩!」
最後の一歩を踏むと、柔らかで暖かいものに軽くぶつかった。
「きゃっ、何!?」
「ほむらちゃん、捕まえた!」
抱きしめられる感覚に溶けそうになりながら、私はスイカではなくまどかのもとに誘導されたことを知った。

「……スイカ割れないじゃない、もう」
「だって、迷子みたいで可愛いんだもん」
まどかの腕の中で目隠しをはずす。照れた笑顔を向けるまどかが眩しい。
「今度はあなたが付けて。私がスイカまで運んであげる」
「はーい」

「もう少し右。そう。あと二歩くらい」
「こう、かな」
言う通りに動くまどか。
「素敵よ。そのまま……あ、行き過ぎたわ。少し後ろに」
「後ろ? ちょっとこわ……ひゃあっ!?」
「捕まえた」
背中から小さな体を抱きしめ、まどかの匂いを一杯に吸い込む。
「もう、スイカ割れないよぉ……」
体をくねらせて、でもちゃんと応えてくれるまどか。
「んっ……あん……もう、ほむらちゃんってば……」
「ふふ、ごめんなさい」
「やっぱり、ほむらちゃんが目隠しして!」
「はいはい」

スイカは後々お父様が切って分けてくださいました。




400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 01:14:21.37 ID:k+DEM63k0
7月27日はスイカの日らしいので
まどほむ恋の花火を打ち上げろ


「親戚の方からスイカを頂いたの。良かったらご家族と一緒に食べて」

「いいの? 綺麗な形をして美味しそうだよ。食べないの?」

「私には大き過ぎるし、いつもまどかと家族の方にはお世話になっているから」

「ありがとう。じゃあ頂くね……そうだ、明日花火大会の後に一緒に食べようよ!」

「お昼ならまだ分かるけど、その時間だと少し遅いわ」

「お泊りしない? もう夏休みだしいいと思うんだけど」

「嬉しいけど、迷惑を掛けるわけには…」

「迷惑なんかじゃないよ。私がそうしたいから誘ってるの。私もお泊りさせて貰ってるし
今度は私がほむらちゃんをおもてなししたいなって」

「まどか……」

「八時までに家に戻ってきて、一緒にカルピス飲みながら
私の部屋の窓から花火を観ない? すごく綺麗なんだよ」

「素敵ね。ふふっ」

「どうしたの?」

「なんだか柄にもなくわくわくして。まどか、ご好意に甘えさせて」

「うん。私もほむらちゃんを誘えて嬉しいよ。明日の花火大会、楽しみだね」

「花火はあまり見れそうにないかも……あなたが眩しすぎて」

「……二人でいっぱい見つめ合おうね///」

花火みたいにきらきら輝いて、スイカみたいに甘く瑞々しい
そんな二人の笑顔が夏の宝物になる。
なんだかそんな気がするね。

http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1405814706/399-400