36スレ/ポッキーゲーム-mdhmください

Last-modified: 2014-04-27 (日) 10:36:39
674 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/11/11(日) 01:12:49.01 ID:MH1IT3L70
いつも目の前の哀しみに立ち向かうためのmdhmが欲しい。
美樹さやかが「11月11日だ!」と叫んだ時点で、運命は決まっていたと言っていい。
両端を咥えたまま動くに動けず30分。さっきまで十数センチ向こう側で目まぐるしく表情を変えていたまどかの顔は、
今は澄み渡るバイカル湖面のように穏やかな笑みを湛えてこちらを見つめている。少し…いや、かなり…いや、物凄く怖い。
というか、このような遊戯だっただろうか。目線を下げれば、もう30分近く志筑仁美に組み敷かれて
唇を蹂躙され続ける言い出しっぺの美樹さやかの姿が視界に入る。あっちも怖い。すごく怖い。
サク。
不意に耳に届くプレッツェルを咀嚼する音。
目線を上げれば、神か仏のように悟りきったまどかの顔が数センチ近づいていた。ひい。目を逸らしたらヤられる。
というか口が疲れた。終わらせようと顔を背けるようにして力を込める。中程で折れるチョコ菓子。
「残念、ゲームセットねまどか」
次の瞬間、サクサクサクサクと凄まじい速さでまどかの口から伸びていた部分が咀嚼されて消えていき、
無言のまままどかは次の一本を咥え、アルカイックスマイルそのままに私を見つめてくる。
なんだこれは。怖い。逃げ出したい。だが教室のドアはまどかの後ろだ。変身して時間を止め――
掴まれる腕。ダメだ。完全に読まれている。こうなったら残弾切れまでわざと折り続けるしかないか。
意を決してまどかの反対の部分を咥え、先程のように顔を背けて 両手で掴まれる顔。万力のような力。背筋を冷たい汗が流れる。
サク。
ひぃ。
サク。
ひぃぃ。
サクサクサクサクサク。
近い近い近い。最終防衛ラインを超え、もはや私の唇にまどかの甘やかな桃色さくらんぼがコネクト寸前だ。自分で言っててわけがわからない。
そして最後の瞬間、まどかの目が愉悦を堪え切れぬチェシャ猫のような笑みの形に歪み
「ほむぅっ!」
強い見当識障害。ここはどこ。見慣れた家具。寝具に包まれた身体。間違いなく自室。
デジタル時計に目をやる。11月11日AM3時半。
…夢オチ。酷い話だ。訳の分からない怒りがこみ上げてくるが、眠気が勝った。そのまま、微睡みに落ちる。
明けて、11日。当然のように美樹さやかに仕組まれてまどかと例のゲームををさせられるハメになる。
チョコレートと香ばしいプレッツェルの風味に彩られたまどかの食べごろチェリーは甘美だったとだけ言っておく。
たまにどうしようもなくギャグが書きたい時もあります。もっと由緒正しくキャッキャウフフと例の遊戯に興じるmdhmください。

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1352051027/674