38スレ/相撲ごっこ

Last-modified: 2014-04-28 (月) 19:46:05
474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/11/27(火) 01:02:47.04 ID:Af6p1W1d0
相撲ごっこと聞いて
 私とタツヤが公園で遊んでいたときのこと。
 そこにほむらちゃんが通りがかって、一緒に遊んでくれるって話しになったんだけど……。
 これがいけなかったんだと思う。それは――。
「ねーちゃ、ほむぅー、どっちつおいの?」
 ほむらちゃんが審判? 行司っていうんだっけ? をしてくれてたんだけど、タツヤがそんな事言い出しちゃって。
 しかもやっていたのが、お相撲だったり。
 どっちが強いって聞かれても、やったことないし――まぁたぶん、ほむらちゃんの方なんだろうけど。
 だから、素直にそう言おうとしたら
「そうねぇ。どちらかしら……まどか、やってみる?」
「えええええええええ!?」
 いきなりのお誘い!? というか、ま、まさか、やってみるだなんて。
 い、嫌じゃないけど、相撲ってほら、相手と組んだり触れたりするわけで……。
 そ、そんなの絶対たえられない! ほむらちゃんが好きってこと、バレちゃうバレちゃうバレちゃう!!!
「……まどかは嫌?」
「ねーちゃ、らめなの?」
 駄目、駄目なのに――ほむらちゃんの悲しそうな声と、タツヤのしゅんとしちゃってる姿を見て
「い、いいよ。や、やろう! ほ、ほむらちゃん」
 思わず承諾してしまったのでした。
 土俵――とはいっても、木の棒で円を描いただけだけどね――に入って、ちょっぴりもじもじしつつお互い向き合う。
 出来るだけ地面を見るようにして、下を向いていたけれど……ちょっと視線を上げれば、近くに顔が見えるわけで。
 長い睫だなぁとか。鼻筋が通ってるよね、とか。唇も柔らかそう、とか――こんなのばっかり浮かんできてしまう始末。綺麗なほむらちゃんがいけないんだよ……。
 責任転換してみてもドキドキしてくるわけで、できるだけ平常心って思っているのに、頬が熱くなってきちゃった……。
 なので、目を瞑ったまま合図があったら、そのまま前に出ちゃおう。うん、そうしよう!


475 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/11/27(火) 01:04:11.69 ID:Af6p1W1d0
「あっけよーい、のこったぁー」
 タツヤの楽しそうな声と共に、えいっと立ち上がり手を突き出して勢いよく前にでる。
 何かに触れる感触は無く、前のめり過ぎたのか転びそうになって。これで終わる、とちょっぴり安心しちゃった。
 でも、私のお腹辺りに腕が差し込まれていた。たぶん、転びそうになったから助けてくれたんだと思う。
 ちょっと苦しかったけれど、助けてくれた――その事実がとっても嬉しい。
「あ、ありがとう……ほむらちゃん」
「い、いえ――礼には及ばないわ。……貴女はこれから負けるんですもの」
 瞑っていた目を開けてお礼を言うと、照れてるのかな? ちょっぴりほっぺが赤くなってる。
 けど、これから負けるって――それはその通りだろうなぁなんて。このまま運ばれちゃうのかな? なんてドキドキしながら思っていたら。
 予想外の負け方をしてしまって、頭が真っ白になったよ……。その後、何をして遊んだのか覚えてないくらいに。
 
 ――そんなことがあって、今私は眠れなかったりする。
 だって、だってだよ? こんなの絶対おかしいよ!
「お姫様だっこをするなんて――眠れるはずないよぉ……」
 ほむらちゃんの力強さとか、でもふわりと持ち上げてくれて――その時にはにかんだ笑顔を見せてくれたり。
 いい匂いだったな、とか、力持ちさんだけど柔らかくって……うぅ、私変態さんになっちゃったのかな。
「うー、ほむらちゃんのばかぁ! ――大好きだよぉ……」
 そんなこんなでヌイグルミを抱き枕代わりにして、ごろごろしてたら時間は過ぎ去ったのでした。寝不足だよぉ……。
レズもうじゃなくてすまんね!

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