97スレ/私のことも構って

Last-modified: 2014-07-08 (火) 01:16:29
334 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/03/27(木) 18:05:00.35 ID:lHDvqBp50
 不本意ながら、最近まどかが家によく来るようになってしまった。
これもすべてあの子達のせい。

ノロマ「カナメマドカだ」
オクビョウ「どうしよう?」
イバリ「もちろん お、も、て、な、し」
レイケツ「Welcome to the HOMU World」

 まどかはまどかで、あの子達が気に入ったのか妙に懐いてる。

まどか「みんなどことなく、似てるんだよねぇ」

 使い魔が誰かに似るなんて、一体どんな奴なのよ。
家に来ても、あの子達とばかり遊んで、母性本能でも目覚めたのかしら。
 そんなまどかを見ていると、何故だが遠くに感じて、心苦しく感じて、居づらくなり、私は無意識にいつもの丘へと足を運んでいた。

ほむら「…」

 ダークオーブを具現化させ、闇を見つめる。
その中にある、まどかの円環の力を、見つめる。

ほむら「…たまには…」

 まるでへそを曲げた子供のように、独りごちる。ここには誰も来れないはずだから、私だけの庭。

ほむら「…私のことも構ってよ…」

 悔しさからなのか、寂しさからなのかわからないが、思わず甘えた声が出てしまう。
面倒なもので、一度出てしまうと、自分の気持ちに嫌でも気づいてしまうもの。

ほむら「まどか…」

 そっとオーブに口付けする。オーブの中にある、まどかの力に。

ほむら「!!?」
 
 不意に背後の草を踏む音に、跳ねるように振り返る。まさか今のを誰かに見られたのか、冷や汗が全身から溢れ出る。

今更やってみたけど、長い(絶望)


340 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/03/27(木) 19:39:27.95 ID:lHDvqBp50
まどか「ほむら…ちゃん」

 最低。こんな近くまでまどかが来ていることに気づけない程、呆けていた自分に嫌悪する。
 それに何故、ここにまどかがいるのか。逡巡するが、その必要もなくすぐに理解できた。

ミエ「マドカ 構ってかまって」
ヤキモチ「マドカ 盗られちゃう」
ワルクチ「寂しいのはもうイヤ」

 あの子達が余計なことをする、そんな簡単な可能性にすら考えが行かなかったなんて、どこまで愚かなの私は。

まどか「ほむらちゃん、大丈夫だよ。私は…」

 まどかがいつもの様な、いえ、いつも以上の慈愛に満ちた微笑みを私に投げかける。
私には、それを受ける資格などないというのに。

まどか「誰かに盗られたりなんてしないよ」

 気がつけばまどかは目の前まで歩み寄ってきていた、恥ずかしさと自己嫌悪から、思わず顔を俯かせた。

まどか「だって私はね?ずっとほむらちゃんのものなんだもん。今も、これからもずーっと」

 思わず耳を疑う、嗚呼私はこんな幻聴を聞くほど落ちぶれてしまったのね。
 顔を上げるとそこにはまどかの姿はなかった、ただあの子達がはしゃぎ回り、あるものは花火をあげ、あるものはインキュベーターを振り回し、思い思いにとにかく暴れている。
 幻聴だけではなく、幻覚まで見るなんてね。自嘲するように笑う。

まどか「だからねほむらちゃん」

 今度は隣からまどかの声が聞こえ、顔を向ける、そこには隣り合うように椅子に腰掛けるまどかがいた。
 また幻覚を見ているのかと、虚しくなり目を伏せると、不意に柔らかいものに包まれる。
まどかが私の頭を抱えるように、抱きついてきたのだと、すぐには理解できなかった。

まどか「もっと、もーっとわがまま言ってくれていいんだよ?甘えてくれて良いんだよ?」

 まどかに頭を撫でられ、子供をあやすように囁かれ、目頭に熱を感じる。
 ふとまどかが顔を私の耳に近づけてきた。耳元でまどかの息づかいを感じ、思わず身悶えるが、何とか堪えた。しかし

まどか「もっと…好きにして良いんだよ」

ほむら「…っ!?」

 甘く耳元で囁かれ、耳にまどかの熱い息が掛かる。それ以上にかけられた言葉に全身が震え、悶える。
 それを良しとしたのか、今度は吐息だけを耳に吹きかけ、舌を伸ばし本文は省略されました。

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