デビルマン

Last-modified: 2019-02-14 (木) 18:36:37
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(画像元:「フリー画像サイトpixabay」+雑コラより)

人の世に愛がある 人の世に夢がある
この美しいものを 守りたいだけ

―「今日もどこかでデビルマン」より

作品概要

1972年~1973年に放送されていた、永井豪原作によるTVアニメ。
人間・不動明とデーモン族の戦士が融合した正義のヒーロー、デビルマンの活躍を描く。
「悪魔がヒーローになる」という、当時としては斬新な設定が特徴。

アニメ版は正統派ヒーロー物といえる作風であり、デビルマンの外見やキャラクター設定もスーパーヒーロー風で、必殺技の名前を叫んだりする。
ストーリーや設定の異なる漫画版も同時期に連載されており*1、こちらは過激なバイオレンス描写や哲学的・神話的なストーリーが特徴。

 

現在でも名作と言われることが多く、アニメ放送・漫画連載後もスピンオフ作品が数多く出ている。
直近では湯浅政明監督の「DEVILMAN crybaby」が2018年1月5日にネット配信されている。
なお、実写映画版については作品の出来の問題から、残念ながら悪い意味で有名になっている。
大半の作品は漫画版の設定を踏襲しており、アニメ版をフィーチャーした作品はマジンガーZとの共演作品である「マジンガーZ対デビルマン」などごく僅かである。

あれは誰だ 誰だ 誰だ

肌が緑色でパンツを穿いているお馴染みの姿はアニメ版特有のデザインとなっている。
アニメ版におけるデビルマンは、人間である不動明を殺害し、その肉体を奪い成り代わる事で人間界への潜入を試みたデーモン族の勇者である*2
しかし、潜伏先の隣人である牧村美樹との交流の中で彼女に惹かれていき、遂にはデーモン族から離反。
初めて知った人の愛の為、全てを捨てて戦う正義のヒーローとなる。

 

普段は不動明の姿を取っているが、戦闘の際には本来の姿であるデビルマンに変身。
デビルチョップやデビルキックといった打撃系の攻撃、超音波攻撃デビルアローや熱光線デビルビームなどの多彩な必殺技を武器にデーモン達と戦う。
背面のデビルウィングにより空を飛んだり、デビルアイによる透視、デビルイヤーによる優れた聴力といった特殊能力も多数持つ。
ベルトには小型の刃物デビルカッターの発射機構が内蔵されている。

 

漫画版での衝撃的な末路が話題になりがちだが、アニメ版はいわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」エンドを迎える。
続編的立ち位置である映画「マジンガーZ対デビルマン」においてもデーモンとの戦いは継続しており、こちらでも決着は付かない。

デビルマンのうた

CMソング界等で活躍する十田敬三氏によって歌唱される、今作のオープニングテーマ。
作詞は数々の名曲を生み出してきた阿久悠氏、作曲は「エースをねらえ!」等の主題歌作曲も担当した三沢郷氏。
ヒロイックな曲調ながらも、悪魔的なダークさや故郷を捨てて戦う者の哀愁を感じさせるメロディ・歌詞によって、デビルマンのキャラクター性を存分に表現した名曲。歌詞にデビルマン数々の必殺技名とその端的な解説が含まれているのも特徴。
今作を象徴する楽曲と呼んでも過言ではなく、アニメ版をベースにした歌詞でありながらも、漫画版デビルマンが元となった「DEVILMAN crybaby」やパチスロ「デビルマン2」においても作品の雰囲気に合わせアレンジされつつテーマソングとして使用されている。

ジャガーマンシリーズとの関連

記念すべき第一作目「ジャガーマン」においてアニメ版の主題歌「デビルマンのうた*3」が使用された。

初代「ジャガーマン」のパロディという性質上、JMSSJMSS外伝、特にジャガm@sVTuberマンシリーズにおいては、「デビルマンのうた」の使用はテンプレートと化している。

 

エンディング曲である「今日もどこかでデビルマン」を題材にした作品も存在する。

キャラクターとしてのデビルマンに注目した動画は後述するチベスナマンが有名だが、それ以前にも「デビール♪マン」がデビルマンを主役としている。

今日もどこかでわかるマン

チベスナマンにおいてはデビルマン本人が登場。
すっごいドヤ顔で「わかるマン」と渾身の同意を披露した。
その結果、デビルマンネタがシリーズ内外を問わず多くのところで使われるようになった。
詳しくは当該項目を参照。

関連項目

正義の ヒーロー


*1 勘違いされがちだが「漫画のアニメ化」や「アニメのコミカライズ」ではなく、今で言うところのメディアミックスである
*2 漫画版では逆に明に精神を乗っ取られており、キャラクター性が全く異なる
*3 効果音入りのTVサイズ版