おすすめ艦隊プラモデル/おすすめの1/700キット

Last-modified: 2017-05-25 (木) 12:06:14

元のおすすめ艦隊プラモデルに戻りたい場合は、こちらから。

初心者の方はまず1/700スケールのキットを作ってみましょう。
作りたい艦が大型艦の場合でも、練習を兼ねてまずは駆逐艦類の小型艦を1つは作る事を強くおススメします。

『駆逐艦』

駆逐艦のキットは初心者が最初に作るのに最も適しています。
ですが残念なことにウォーターラインの駆逐艦のキットはリニューアルが進んでおらず古いものが多いです。
ヒケやバリ、歪が多くあまりおススメはできません。
ただし、アオシマの陽炎型、初春型のキットは最近リニューアルされたもので作りやすさとディティールの両方をそなえた良キットです。
また、タミヤの吹雪型は発売が古く考証的にも間違いがあるものの、特徴はそれなりに再現されており、
パーツ数が少なく組みやすいという点では初心者に向いているかもしれません。
他の駆逐艦においては少々高額ながらピットロードの物の方が良いでしょう。
ただしピットロード製のものは流通数が少なく、仕様変更した製品に入れ替わっていることがよくあるので、気を付けてください。
※駆逐艦は数が多いので全てがキット化されているわけではありません。
キット化されていない艦を作りたい場合は同型艦のキットからの改造が必要です。

各キットの簡単な解説

神風型

神風型駆逐艦のキットはピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ピットロード神風W1752015年洋上/フルハル選択式
    艦名はデカール選択式
    朝風
    春風
    松風
    夕凪W1891944年2016年6月予定
    疾風
    追手
    朝凪
  • 概要
    ピットロードのみ発売されており、高額&精密指向キットとなっています。
    デカールと兵装の差異でバリエーションを再現しています。
睦月型

睦月型駆逐艦のキットはハセガワとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ睦月416性能改善工事後1973年
    三日月417就役時1980年
    ピットロード睦月W69性能改善工事後2003年1隻セット
    艦名はデカール選択式
    如月
    弥生
    菊月
    水無月W702004年1隻セット
    艦名はデカール選択式
    卯月
    皐月
    文月
    夕月
    長月W762004年1隻セット
    艦名はデカール選択式
    三日月
    望月
  • 概要
    ディティールで選ぶなら断然ピットロードですが、艦橋のパーツに一部間違いがあるようです。  
    ハセガワの睦月型は考証的に間違いが多いものの、特徴はそれなりに捉えており
    パーツ数も少ないので初心者の方には適しているかもしれません。
    ※睦月と如月は開戦時前後、実験目的で箱絵のような迷彩が施されていました。
吹雪型

吹雪型駆逐艦のキットはタミヤとピットロードより発売されています。
また、ヤマシタホビーから三種類の特型駆逐艦のキットが発売予定です。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ吹雪401就役時?1971年
    初雪404対空兵装強化時1971年
    綾波405開戦前1972年
    406就役時1972年
    407最終時1972年
    敷波408対空兵装強化時1972年
    ピットロード吹雪W1062007年洋上/フルハル選択可
    SPW262014洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    白雪W1062007年洋上/フルハル選択可
    SPW262014洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    初雪W1062007年洋上/フルハル選択可
    SPW262014洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    深雪W1062007年洋上/フルハル選択可
    SPW262014洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    叢雲SPW082010年洋上/フルハル選択可
    SPW252013年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    東雲SPW082010年洋上/フルハル選択可
    SPW252013年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    薄雲W1071944年2007年洋上/フルハル選択可
    白雲
    磯波
    浦波
    綾波W1021942年
    第三次ソロモン海海戦時
    2006年洋上/フルハル選択可
    敷波W1031944年2007年洋上/フルハル選択可
    朝霧
    狭霧W1022006年洋上/フルハル選択可
    SPW28出荷時期未定洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    SPW29出荷時期未定洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    W1041945年
    就役時選択可
    2007年洋上/フルハル選択可
    SPW272014年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    W1041945年
    就役時選択可
    2007年洋上/フルハル選択可
    SPW272014年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    W1051944年
    就役時選択可
    2007年洋上/フルハル選択可
    SPW242013年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    W1051944年
    就役時選択可
    2007年洋上/フルハル選択可
    SPW242013年洋上/フルハル選択可
    艦船装備セット7付属
    ヤマシタホビー吹雪NV.1開戦時2015年装備品の位置変更で各艦再現可能
    綾波NV.3開戦時2016年装備品の位置変更で各艦再現可能
    NV.2改装後2016年装備品の位置変更で各艦再現可能
  • 概要
    • タミヤの吹雪型は発売からかなり経っており成型状態はあまりよろしくありませんが、特徴は捉えておりパーツ数も少ないため作りやすいキットです。
      ただし響はキットは最終時と謳っていますが艦橋は暁と同じ性能改善工事前の大型のものなので、こだわるなら加工が必要です。(暁も含め、実は竣工時の艦橋としても上部が少々小さすぎ、どちらにしても少し拘り出すと手を入れる箇所が多くなるキットです)
    • 一方ピットロードの吹雪型は少々値は張るものの、ディティールも細かく形状もタミヤよりも正確に再現されています。
      ただし、特II型(綾波型)をベースとしているため他の艦型を再現しようとすると違和感が残る、装備品の形状がおかしいなどの問題点もあります。
    • ヤマシタホビーより特Ⅰ型、特Ⅱ型、特Ⅲ型駆逐艦が発売されました。
      各艦の装備品の違いを細かく再現できる仕様になっています。
初春型

初春型駆逐艦のキットはアオシマとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ初春4541933年就役時2011年
    4571941年開戦時2011年
    子日4551933年就役時2011年
    初霜4561945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2011年
    ピットロード初春W281985年以前
    SP992010年洋上/フルハル選択可
    子日洋上/フルハル選択可
    若葉洋上/フルハル選択可
    SPW162012年限定版
    洋上/フルハル選択可
    初霜W291995年
    有明
    夕暮
  • 概要
    アオシマの初春型は近年リニューアルされた精密さと作りやすさを兼ね備えた最新キットです。  
    就役時のトップヘビーな姿もキット化により無改造で再現が可能になりました。
    一方のピットロードの初春型も相変わらずの精密キットとなっています。
白露型

白露型駆逐艦はタミヤ、フジミ、ピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ白露402就役時1971年
    春雨403対空兵装強化時1971年
    フジミ白露・春雨
    セット
    特-55対空兵装強化時2011年
    時雨・五月雨
    セット
    特-81最終時2013年
    村雨・夕立
    セット
    特-78開戦時2013年
    涼風・海風
    セット
    特-59対空兵装強化時2012年
    山風・江風
    セット
    特SP-15開戦時2012年エッチングパーツ付属
    ピットロード白露W1351942年2011年洋上/フルハル選択可
    時雨
    村雨
    五月雨SPW46対空兵装強化時2016年6月予定洋上/フルハル選択可
    艦名はデカール選択式
    夕立
    春雨
    海風W138対空兵装強化時2012年洋上/フルハル選択可
    艦名はデカール選択式
    山風
    江風
    涼風
  • 概要
    タミヤのキットは組みやすいものの発売が古く艦橋や船体のパーツにも重大なミスがあります。
    その点フジミとピットロードのものはタミヤの後発なこともあり改善され、精密指向のキットです。  
    フジミのキットは2隻セットで販売されています。
    ただしフジミのキットはパーツ数がとても多く上級者向けです。
朝潮型

朝潮型駆逐艦のキットはハセガワとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ朝潮411就役時1971年
    荒潮414対空兵装強化時1972年
    峯雲4121972年
    4491945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    ピットロード朝潮W301996年
    W1182008年洋上/フルハル選択可
    大潮SPW441941年2016年洋上/フルハル選択可
    艦名はデカール選択式
    朝潮
    荒潮
    夏雲
    峯雲
    W891945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    SPW432015年洋上/フルハル選択可
    限定品
  • 概要
    ハセガワのキットは古参なうえ船体形状に間違いがあります。
    ピットロードのキットはその点も改善された精密指向のキットです。
陽炎型

陽炎型駆逐艦のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ陽炎4421941年開戦時2004年
    早潮4431941年開戦時2004年
    雪風4441945年2004年
    磯風4481945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    浜風4461942年2004年
    舞風4471942年2006年
    秋雲4451942年2004年
    天津風4581943年2015年
    フジミ雪風特-361945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2010年浦風との2隻入り
    磯風・浜風
    セット
    特-471945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2011年
    ピットロード陽炎W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    不知火W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW142012年エッチングパーツ付属
    洋上/フルハル選択可
    黒潮W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    親潮W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    早潮W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    夏潮W241994年
    W1092007年W24に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    初風W251985年以前
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    雪風W251985年以前
    W1621945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2014年洋上/フルハル選択可
    天津風W251985年以前
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    時津風W251985年以前
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    浦風W251985年以前
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    磯風W251985年以前
    W871945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    浜風W251985年以前
    W881945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    谷風W251985年以前
    W1622014年洋上/フルハル選択可
    野分
    萩風
    舞風SPW092010年洋上/フルハルモデル選択可
    秋雲
  • 概要
    アオシマの陽炎型はモールドが抑え気味な分パーツ数も少なめで作りやすく、
    その上再限度は高いので初心者の方におススメのキットです。
    一方フジミとピットロードはお馴染みの精密指向のキットとなっています。
    特にフジミのキットはパーツ数がとても多く上級者向けです。
夕雲型

夕雲型駆逐艦のキットはハセガワとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ夕雲4101971年
    早波4151972年
    朝霜4501945年
    沖縄水上特攻作戦時
    2006年
    秋霜4131972年
    ピットロード夕雲W26就役時1995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    巻雲W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    風雲W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    長波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    巻波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    高波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    大波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    清波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    玉波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    涼波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    藤波W261995年
    W1082007年W26に船底パーツを追加したもの
    洋上/フルハル選択可
    SPW372015年W108に装備セットNE05を同梱したもの
    洋上/フルハル選択可
    早波W27対空兵装強化時1995年生産分完売、店頭在庫のみ
    浜波W271995年
    朝霜W271995年
    岸波W271995年
    沖波W271995年
    早霜W271995年
    秋霜W271995年
    清霜W271995年
  • 概要
    ハセガワのキットは船体形状に間違いがありディティールも大雑把です。
    ピットロードのキットはその点も正確に再現した精密指向のキットとなっています。
島風

島風のキットはタミヤとピットロードが発売しています。

メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
タミヤ島風4091944年
対空兵装強化時
1972年艦底ダイキャスト製
ピットロードW1611944年頃
13号電探装備
2014年洋上/フルハルモデル選択可
W176就役時2015年洋上/フルハルモデル選択可
  • 概要
    • タミヤの島風は、タミヤらしいシャープなキットです。
      ただしかなりの古参なため成型不良が目立ち初心者の方には厳しいかもしれません。 
      また艦底も金属製となっており、安定感はあるもののプラモとしては少々扱いづらい物になっています。
    • ピットロードの島風は、2014年に発売されたばかりの新しいキットです。
      モールドは同社の標準的な表現となっています。また、機銃や魚雷発射管は同社NEシリーズに準じた精密な部品が同封されています。
秋月型

秋月型のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードから発売されています。

メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
アオシマ秋月4261942年10月頃1995年電探未装備
照月4271942年10月頃1995年
冬月4381995年後期建造艦型
宵月439新造時1995年後期建造艦型
初月4401944年後半1995年
涼月4411945年1995年
フジミ秋月特-321942年10月頃2010年電探未装備
照月との2隻入り
ピットロード秋月W931944年10月頃2006年電探装備
洋上/フルハル選択可
照月W841942年頃2006年洋上/フルハル選択可
涼月W851945年頃2006年角型断面艦橋
洋上/フルハル選択可
冬月W931945年頃2006年後期建造艦型
洋上/フルハル選択可
  • 概要
    • アオシマの秋月型は、少ない部品で組みやすい物となっています。
      船体形状も悪くなく、初心者向きの製品内容となってます。
    • フジミの秋月は細部までよく再現された、どちらかというと上級者向きの製品です。
      制作難易度はかなり高い物の、完成すれば見栄えのする仕上がりになります。
    • ピットロードの秋月型は、同社らしいすっきりとした表現が魅力です。
      船体には外板の継ぎ目がモールドされています。

『潜水艦』

潜水艦のキットも古い物が多いですが、パーツ数がとても少なく初心者が練習として制作するのにも適しています。
ただしキット数はかなり少ないです。

伊58・伊19・伊8については巡潜型を、伊168は海大型を、伊401は潜特型を、まるゆは三式潜航輸送艇の項目を、U-511(呂500)はUボートIX型を参照してください。

各キットの簡単な解説

巡潜型

巡潜型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ伊14311926年~
    1932年頃
    1972年巡潜1型
    伊6との2隻セット
    伊64311935年~
    1944年頃
    1972年巡潜2型
    伊1との2隻セット
    伊19103031942年2015年巡潜乙型
    アメリカ空母ワスプとの2隻セット
    タミヤ伊16453真珠湾攻撃時
    (甲標的搭載)
    1972年巡潜丙型
    伊58との2隻セット
    伊58453竣工時1972年巡潜乙型改2
    伊16との2隻セット
    伊58
    (後期型)
    4351945年5月以降
    (回天搭載)
    2000年巡潜乙型改2
    伊58
    (後期型)
    251191945年5月以降
    (回天搭載)
    2011年巡潜乙型改2
    アメリカ重巡インディアナポリスとの2隻セット
    フジミ伊15001竣工時1972年巡潜乙型
    伊46との2隻セット
    伊46001回天搭載時1972年巡潜丙型
    伊15との2隻セット
    特SP40回天搭載時2014年巡潜丙型
    伊19・まるゆとの3隻セット
    伊19特SP40竣工時2014年巡潜乙型
    伊46・まるゆとの3隻セット
    ピットロード伊9SPW23竣工時1994年巡潜甲型
    呂35との2隻セット
    伊13
    伊14
    W411944年以降
    (晴嵐搭載)
    1998年巡潜甲型改2
    2隻セット
    伊56
    伊58
    W1221945年5月以降
    (回天搭載)
    2009年巡潜乙型改2
    2隻セット
  • 概要
    • 日本海軍潜水艦の代表的な艦型です。長大な航続距離と優れた索敵性能が特徴です。
    • タミヤの物は伊16/伊58のセットと伊58後期型の2種類が発売されていますが、金型は全く別の物です。
      タミヤ及びピットロードの伊58(共に後期型)は、新しい製品で組立て易いのですが、艦娘達が忌み嫌う回天の搭載艦です。
      またタミヤからは、伊58が撃沈した米重巡インディアナポリスとのセットも発売されています。
    • 伊19は、伊15の艦名を変えた物が伊46、まるゆとセットで発売されています。
    • 伊19は、フジミから伊15の艦名を変えた物が伊46、まるゆとセットで発売されています。
      2015年には、アオシマから伊19と彼女に撃沈された米空母ワスプとのセットが発売されました。
      伊19は完全新金型で、フルハル・ウォーターラインどちらにも組み立てられます。
    • 伊8(巡潜3型)は製品が存在せず、船体形状の近いタミヤ伊16からの大規模な改造が必要になります。
    • アオシマの伊1と伊6は他の潜水艦キットと並べるとガッカリするっぽい?な出来。あまりオススメはできません。
海大型

海大型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ伊68432改名前
    1942年5月以前
    1972年海大6a型
    伊370との2隻セット
    伊171433改名後
    1942年5月以降
    1980年海大6a型
    伊361との2隻セット
  • 概要
    • 海大型は水上速度を重視した艦隊型の潜水艦です。
    • 伊168は改名前の伊68としてハセガワより発売されています。
      40年以上前の古い製品なので見劣りする部分もありますが、船体のモールドは良好で作りやすいキットです。
潜特型

潜特型(伊400型)

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ伊400451竣工時2006年
    037973フルハルモデル
    伊401452竣工時2006年
    037980フルハルモデル
    ピットロード伊400
    伊401
    W48竣工時1999年2隻セット
    洋上/フルハル選択可
  • 概要
    • 水上攻撃機3機を搭載する大型の潜水艦です。その性格上、潜水空母とも呼ばれます。
    • アオシマの伊400は近年リニューアルされたキットで、大型で武装も多く見栄えがするのでオススメです。
    • 同じくアオシマのフルハルモデルも同年に発売されたキットで出来がよく、ピットロード版ではプラ板で作成が必要だった水上機格納庫内もあらかじめ再現されています。
三式潜航輸送艇

三式潜航輸送艇(まるゆ)

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    フジミゆ1号艇特014竣工時2008年初回限定版の特典
    ゆ1001号艇特015竣工時2008年初回限定版の特典
    まるゆ特SP402014年ゆ1号艇・ゆ1001号艇選択式
    伊19・伊46との3隻セット
  • 概要
    • 陸軍の開発した輸送用潜水艇。
    • 今のところ1/350版の初回封入特典及び伊19とのセット売りで、1/700単品としては発売されていません。
    • 伊19・伊46 まるゆセットのまるゆは、ゆ1号艇 ゆ1001号艇とのコンパーチブルになっています。
UボートIX型

UボートIX型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワUボートIXC901UボートVIIとの2隻セット
    UボートIXC30034UボートVIIとの4隻セット
    エッチングパーツ付属
    UボートVII/IX型ビスマルク追撃戦仕様2016年4隻セット
    エッチングパーツ付属
    「呂500」用含むデカール付属
  • 概要
    • UボートVII型より一回り大きな長距離型の潜水艦。
    • 艦これで実装されたU-511(呂500)を再現するには、キットに含まれるIX型の船体と、司令塔後部に機銃座が二つ(二段に)ついた物を組み合わせば再現可能です。

『軽巡洋艦』

軽巡洋艦はウォーターラインのものが作りやすく初心者の方にもおススメです。
古いキットも多いですが特徴を良くとらえており、部品数もさほど多くありません。
特におススメは比較的新しいアオシマの川内型とタミヤの阿武隈、ハセガワの天龍型です。

各キットの簡単な解説

天龍型

天龍型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ天龍3571941年12月
    1942年7月
    2015年開戦時・対空兵装強化後
    選択式
    龍田3581941年12月
    1942年7月
    2015年開戦時・対空兵装強化後
    選択式
  • 概要
    • 後の5500トン型の基礎になった軽巡洋艦です。
    • 古くからハセガワが発売していましたが最近リニューアルされ、最新の考証に基づいた精密なキットに生まれ変わりました。
    • 部品点数も少なめで、組み立てもそれほど難しくはないです。
    • リノリウムも押さえ等のモールドも旧製品と違い両艦での差異をきっちり作り分けてあるなど、艦船模型としては標準以上の精密な表現となっています。
    • 天龍・龍田ともに、開戦時・対空兵装増強時の選択式キットとなっています。
球磨型

球磨型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ球磨3161938年~
    1940年頃
    1973年
    多摩4311942年頃1973年
    木曽4531933年~
    1936年頃
    1983年
    ピットロード大井W461941年12月~
    1942年9月
    1998年重雷装艦
    北上W471941年12月~
    1942年9月
    1999年重雷装艦
    SPW382015年架空艦(5連装魚雷発射管仕様)
    W47に装備セットNE09を同梱
    フジミ北上特-851945年頃2014年回天搭載母艦
    アオシマ大井3601941年2016年11月重雷装艦
    1944年
    最終時
    2017年2月限定
    高速輸送艦
    北上1941年2017年1月限定
    重雷装艦
    3611945年
    最終時
    2017年6月予定回天搭載母艦
  • 概要
    • 3種類ある5500トン型軽巡の最初の型です。
    • 5隻全てが発売されていますが、キットの時代がバラバラなので、特定の時期を再現するなら注意しましょう。   
    • 古いキットもありますが、全体的に組みやすいです。
    • 2014年にはフジミから、「アレ」こと回天搭載母艦に改装された北上が発売されました。回天の代わりに短艇を搭載する昭和19年仕様も選択できます。
    • ピットロードから北上改二「四連装魚雷を五連装魚雷に換装した」という設定の「超重雷装艦 北上」が2015年7月に発売
    • アオシマからも2016年末以降に重雷換装時の大井・北上、高速輸送艦時代の大井、回天搭載母艦時代の北上という豊富なバリエーションが発売しました。
      完全新規金型で両艦で異なる艦橋や甲板の形状など新考証を盛り込んでいます。
長良型

長良型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ長良322最終時1993年
    五十鈴3231944年9月以降1993年防空巡洋艦
    名取3201935年頃1992年
    鬼怒3211941年
    (開戦時)
    1992年
    阿武隈3491941年
    (真珠湾攻撃時)
    2007年
    フジミ長良特-1021939年~
    1942年頃
    2013年内容は1972年発売のものと同じ
    五十鈴特-581944年以降2012年防空巡洋艦
    2隻セット
    名取特-1011940年頃2013年内容は1971年発売のものと同じ
    鬼怒特-1031940年頃2013年内容は1971年発売のものと同じ
  • 概要
    • 3種類ある5500トン型軽巡の二番目の型です。
    • タミヤの長良型は、フジミのウォーターライン脱退後に作られた物で、その分考証が新しくなっています。
    • 阿武隈は長良型のなかでも比較的新しいキットで、左右分割された船体で特徴的な艦首の形状が再現されています。  
    • 由良は今のところ発売されていませんが、鬼怒から改造で作れます。
    • フジミの五十鈴は機銃配置の考証違い2種類を作り分けられるキット(同じ物2隻を作る事も可能)です。
       しかし改装以前の軽巡洋艦の姿には組めないので注意が必要です。
川内型

川内型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ川内3501943年2007年
    0401331933年2008年艦橋前航空機滑走台
    神通3511942年2007年
    0401401933年2008年艦橋前カタパルト
    那珂3201943年4月以降2008年
    0401571933年2008年艦橋前航空機滑走台
    フジミ神通特-1041942年~
    1943年
    2013年内容は1973年発売のものと同じ
    那珂特-1051943年~
    1944年
    2013年内容は1972年発売のものと同じ
  • 概要
    • 3種類ある5500トン型軽巡の最終型です。
    • アオシマの川内型は、フジミのウォーターライン脱退後に作られた物で、考証が新しくなっています。
       また艦橋が航空機の格納庫だった時代を再現した製品もあり、趣味的にも興味深い物となっています。
    • フジミの神通・那珂は、前部魚雷発射管の設置されているウェルデッキを埋め、後部魚雷発射管を四連装にすると、時代設定的には、より実物に近くなります。
夕張型

夕張型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ夕張3191944年頃1984年対空兵装強化時
  • 概要
    • 5500トン型の攻撃力を、より小型の船体で実現した試験的な性格の強い軽巡。
    • 夕張はタミヤ1/700のものがおそらく唯一のプラモデル製品で、他スケールでは発売されていません。
    • 発売より時間のたった古いキットで最新の考証にはそぐわない部分もありますが、製品はタミヤらしいシャープなモールドが特徴です。
阿賀野型

阿賀野型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ阿賀野3141942年~
    1943年
    1972年
    矢矧3151944年~
    1945年
    1972年対空兵装強化時
    フジミ阿賀野
    能代
    特-912015年8月阿賀野・能代
    コンパーチブル仕様
    矢矧
    酒匂
    特-922015年11月矢矧・酒匂
    コンパーチブル仕様
    矢矧特-931945年
    菊水作戦
    2016年7月新金型追加
    エッチングパーツ付属
  • 概要
    • 旧式化していた5500トン型の後継として建造された軽巡。
    • タミヤの物が古くから発売されていますが、時代を感じさせないシャープなモールドが魅力で、なおかつ比較的作り易いキットです。
    • 艦娘で実装された能代は阿賀野から、酒匂は矢矧からの小改造で作ると良いでしょう。
    • フジミから2015年に阿賀野型が新規金型で発売されました。
    • それぞれ阿賀野・能代、矢矧・酒匂と作りわけられるコンパーチブルキットになっています。
    • 特-93矢矧は先に発売されたコンパーチブルキットの矢矧に菊水作戦時の仕様を再現する新規パーツを付属。専用エッチングパーツの内容は手すりとラッタルのみです。
大淀

大淀

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ大淀3531944年
    連合艦隊旗艦時
    2009年
    041711943年
    竣工時
    2008年限定品
    フジミ特1061944年
    連合艦隊旗艦時
    2014年エッチングパーツ付属
  • 概要
    • 潜水艦隊旗艦として建造された軽巡。
    • 近年アオシマが新規金型で発売し、シャープな成形が魅力の製品となっています。
    • フジミの物はWL時代の製品に大量のエッチングパーツを追加し、再販した製品となっています。
香取型

香取型

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ香取3541942年2011年対空兵装増強後
    鹿島3551944年2011年対空・対潜兵装増強後
    香椎3561942年2011年艤装煙突付き
  • 概要
    • 練習巡洋艦として建造されたのが香取型です。
    • キットはすべて軽巡として活躍していた時代のモデル化になります。
    • 香取型は古くからアオシマが製品化していましたが、2011年に相次いでリニューアルされ、近年の標準的なモールドのキットになりました。
    • 船体規模の割に搭載兵装が多く、また木甲板が採用されている等、とても模型映えする艦です。

『重巡洋艦』

重巡洋艦はウォータラインのものがおススメです。
すべてのキットがリニューアルされており、どの艦もある程度実艦を忠実に再現されています。
ただリニューアルの早かったキットは少々あっさりしている感じです。
型にもよりますが部品数はやや多めになるので初心者の方は注意してください。
ある程度慣れてきたらより精密なフジミのキットに乗り換えるのも手でしょう。
初心者の方におススメなのは比較的パーツが少なめなハセガワの古鷹型、青葉型、タミヤの最上型でしょうか。
艦これで実装されたプリンツ・オイゲンは、Admiral Hipper級の項目を参照ください。

各キットの簡単な解説

古鷹型

古鷹型重巡のキットはハセガワのみが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ古鷹3451941年~1942年2007年
    加古346
  • 概要
    近年のリニューアル製品であるためディテール表現は十分です。
    青葉型と準同型艦ですが、船体や甲板は専用の部品で再現されています。
    初期の重巡ということもありパーツ数は少なめなので初心者の方でも手の出しやすいキットです。
青葉型

青葉型重巡のキットはハセガワのみが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ青葉3471944年~1945年2007年
    衣笠3481941年~1942年
  • 概要
    古鷹型と準同型艦ですが、船体や甲板は専用の部品で再現されています。
    改古鷹型ということでパーツ数も増えていますが、それでも重巡の中では少ない部類です。
    初心者の方が最初に作る重巡としてもおススメのキットです。

※青葉(No.347)、衣笠(No.348)は二種類のパッケージが市場に出回ってますが、中身に違いはありません。

妙高型

妙高型重巡のキットはハセガワとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    ハセガワ妙高333第二次改装時(開戦時)
    ~最終時
    2000年
    那智334
    羽黒3352001年
    足柄336
    フジミ妙高特-07第二次改装時(開戦時)
    ~最終時
    2005年
    那智特-082004年
    羽黒特-092005年
    足柄特-102005年
  • 概要
    両社のキットにほとんど差異はありません。
    ただ後発のフジミのキットの方が実艦の再現度が若干高くなっています。
    フジミの砲塔回転ギミックはポリキャップ内蔵式です。
高雄型

高雄型重巡のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ高雄3371944年2001年
    1942年
    インド洋作戦時
    2001年限定版
    愛宕3381942年2001年
    1944年
    レイテ沖海戦時
    2001年限定版
    摩耶3391944年
    マリアナ沖海戦時
    2001年
    1944年
    レイテ沖海戦時
    2013年米国潜水艦デイス付属(タミヤ製)
    一部新規パーツ
    鳥海3401942年
    第一次ソロモン海戦時
    2001年
    1944年
    レイテ沖海戦時
    2001年
    フジミ高雄特-451944年2011年
    愛宕特-801944年2013年
    摩耶特-681944年2012年
    鳥海特-841942年2014年
    ピットロード高雄W541942年2000年
    W571944年
    愛宕W551941年2001年
    摩耶W581944年2001年
    鳥海W59開戦時~最終時2001年
  • 概要
    アオシマのキットは細かなディティールを排除した分パーツ数を少なく押さえた作りやすいキットです。
    ピットロードのキットは精密さが売りですが、当時から実艦との違いが多々あると指摘されています。
    フジミは精密且つおおむね正確なキットですがかなりの量のパーツがあり、上級者向けです。
    初心者の方はアオシマのキットを選ぶといいでしょう。
最上型

最上型重巡のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤ最上3411944年2002年航空巡洋艦
    3591941年~1942年2015年軽巡洋艦時
    三隈3421941年~1942年2002年
    鈴谷3431941年~1942年2003年
    熊野3441937年~1939年2003年軽巡洋艦時
    フジミ最上特-731944年2012年航空巡洋艦
  • 概要
    後に主砲を換装することを前提に設計された巡洋艦です。
    そのため、書類上はあくまで軽巡(二等巡洋艦)であり、名前も軽巡の命名基準である川の名前が付いています。
    ゲームではすべて航空巡洋艦に改装できますが、史実では最上のみです。
    鈴谷、熊野は最上で判明した不具合などを改良した艦で、改最上型とも言われます。
    熊野のキットは軽巡時代の設定なので、重巡時代にしたい場合は鈴谷のキットを組むと良いでしょう。
    逆に三隈を軽巡にするには、新しく発売になった最上(軽巡時)のキットを組むと良いでしょう。
    艦これ設定で三隈・鈴谷・熊野を航空巡洋艦に改造する場合も、同様に最上の飛行甲板部品を取り寄せるのがオススメです。    
    ただし鈴谷・熊野は船体断面が最上・三隈と少々異なるので、飛行甲板の取り付けには加工が必要です。
    タミヤのキットはパーツ数もさほど多くなく作りやすいキットです。
    一方のフジミはおなじみの超絶ディティール&パーツ数のキットで上級者向けとなっています。
利根型

利根型重巡のキットはアオシマとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ利根3311944年1993年
    1944年2000年限定版
    エッチングパーツ付属
    1944年2009年限定版
    真鍮砲身・エッチングパーツ付属
    筑摩3321944年1993年
    1941年限定版
    エッチングパーツ付属
    フジミ利根特-301944年
    レイテ沖海戦時
    2010年
    特-441945年
    最終時
    2010年
    筑摩特-401944年
    レイテ沖海戦時
    2010年
  • 概要
    アオシマのキットはリニューアル初期のものということもありモールド抑えめのキットとなっています。
    一方のフジミのキットは超絶ディティール&パーツ数のキットであり上級者向けです。
Admiral Hipper級

アドミラル・ヒッパー級はタミヤとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤプリンツ・オイゲン318051941年
    1942年
    年代選択式
    ピットロードアドミラル・ヒッパーW1571941年
    プリンツ・オイゲンW1541945年
  • 概要
    執筆中

『水上機母艦』

日本海軍では様々な水上機母艦を運用していました。
どちらかというとマイナーな艦種になりますが、1/700ではきっちり発売されています。

千歳型・準千歳型

千歳型及び準千歳型水上機母艦のキットはアオシマのみが発売しています。

  • 千歳型
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ千歳5511941年~1942年2013年
    千代田5491941年頃2013年特殊潜航艇母艦時
  • 準千歳型
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ瑞穂5501940年頃2013年ハインマット装備時
  • 概要
    • 千歳型・準千歳型水上機母艦は古くから発売されていましたが、共にリニューアルされ近年の標準的なモールドのキットに生まれ変わりました。
    • 大型で特徴的な船体の艦で多くの水上機を搭載すると非常に見栄えが良いのですが、空母同様難易度は高めです。
    • 瑞穂は千歳の金型を一部流用し、瑞穂として新規部品を追加したバリエーションキットになります。
    • 艦尾にハインマットの巻き取り装置を装備。特徴的な艦尾形状になっています。
秋津洲

秋津洲のキットはピットロードとアオシマが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ秋津洲5652017年
    ピットロード秋津洲W501942年~1999年
  • 概要
    • 秋津洲は艦尾に飛行艇を引き揚げ、補給・整備をするための艦で、飛行艇用の明石とも言える性格の船です。
      水上機母艦に分類される物の他の艦とは違い、航行中に航空機の発艦は不可能で、また飛行艇を搭載しての航行も出来なかったようです。
    • プラキットはピットロード製がおそらく唯一の物で、少なめの部品で特徴ある艦型が再現されています。
      キットには二式大艇と九七式大艇が付属しています。
    • アオシマからも発売されました。二式大艇と九七式大艇と魚雷艇が付属。
      通常版の他にエッチングパーツが付属したスーパーディテール版があります。

『空母』

実は空母は艦船模型最難関だったりします。
なんと言っても飛行甲板や艦載機の製作が非常に面倒です。初心者の方は最初のうちは手を出さない方がいいでしょう。
おススメのキットを挙げるとするならば、アオシマの蒼龍、飛龍、龍驤、千歳型、ハセガワの赤城(No.227)、祥鳳でしょうか。
タミヤの隼鷹は古いキットでディティールもあっさりしていますが、部品数も抑えられており、パーツの合いも良いので作りやすいです。
タミヤの翔鶴型も作りやすいですが、かなりあっさりしている印象です。
他のウォーターラインの空母キットは古いものが多いですね。
特にハセガワの加賀は初心者は手を出さない方がいいです。
鳳翔、加賀はある程度慣れてからフジミのキットを作ることをおススメします。
※戦争後期の空母には複雑な迷彩が施されていました。初心者の方は十分気を付けてください。

各キットの簡単な解説

鳳翔

鳳翔のキットはフジミのみが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ鳳翔特-511939年九五式艦戦・九二式艦攻2011年
    特-571942年九六式艦攻2011年
    特-631944年
    練習空母時
    天山2012年エッチングパーツ付属
  • 概要
    • 鳳翔1944(特-63)のキットには、延長された甲板とその裏の桁、さらには外舷電路などがエッチングパーツとして標準で付属します。内容的には超上級者向きの構成ですので初心者は注意しましょう。
赤城

赤城のキットはハセガワとフジミが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ハセガワ赤城2271941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2014年
    2201927年~1935年三段甲板時九〇式艦戦・一三式艦攻2008年
    フジミ特-351941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2010年
    赤城・加賀セット特SP-201941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2013年木甲板デカール付属
    大和/赤城旗艦セット特SP-121942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2012年日の丸デカール
    木甲板デカール付属
    赤城NX-42016年6月予定多色成形
    スナップフィットキット
  • 概要
    ハセガワのNo.227赤城は2014年に発売されたリニューアル版で、最新の考証に基づいた設計と、パーツ数を抑えた組み立てやすさ両立させたキットです。
    これにより従来のNo.201は絶版となりました(アオシマの艦これパッケージ版はNo.201のキットなので注意)。
    No.220は赤城の特徴であった三段甲板時の姿の唯一のキットです。
    一方のフジミは最新考証をもとに開戦時の赤城を見事に再現していますが、パーツが多い上細かく上級者向きです。
    2016年に多色成形&スナップフィット仕様の赤城の発売されます。
加賀

加賀のキットはハセガワとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ハセガワ加賀2021941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻1973年
    フジミ特-481941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2011年
    特-86三段甲板時三式艦戦・一三式艦攻・一〇式艦偵2014年
    赤城・加賀セット特SP-201941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2013年木甲板デカール付属
  • 概要
    ハセガワの加賀は最古参のキットで、相方の赤城が2014年にリニューアルされただけにこちらもリニューアルが望まれます。
    資料不足の頃に発売されたため考証が進んだ現在では間違いが多く、また成型不良も目立ちます。
    フジミのキットは最新考証をもとにしているためその点は正確ですが、細かいパーツが多く上級者向けです。
    またフジミからは三段甲板時のキットも発売されました。
    ※フジミ特-48加賀は箱絵が2種類ありますが中身は同じです。
龍驤

龍驤のキットはフジミとアオシマが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ龍驤特-31第一次改装後九〇式艦戦・一三式艦攻2009年着艦標識・滑走制止装置・艦橋窓枠
    エッチングパーツ付属
    特-34第二次改装時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻・天山2010年着艦標識・滑走制止装置・艦橋窓枠
    エッチングパーツ付属
    アオシマ第二次改装後 末期零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2016年2月限定品
    艦載機用エッチングパーツ付属
    クリヤー樹脂甲板付属
    格納状態の艦載機付属
    第二次改装後 初期九六式艦戦・九六式艦爆・九六式艦攻2016年5月限定品
    格納状態の艦載機付属
    230第二次改装後
    ソロモン戦
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2016年9月
  • 概要
    • フジミの最新キットなだけあって旧キットと比べると考証はそれなりに正確で、ディティールも細かいです。
      ですが実艦と異なる部分も多くこだわるなら修正が必要です。
      細かい部品が多くエッチングパーツも付属するため難易度は高いです。
    • アオシマからは3つのバリエーションが発売しましたが、どれも第二次改装後の姿です。再現時期の差異により付属する艦載機が異なります。
    • 2つの限定版は艦載機の種類の他に艦載機用エッチングパーツとクリヤー甲板パーツの有無が差異となります。
      艦載機は甲板上繋止状態の他に主翼を畳んだ格納状態も付属しています。クリヤー甲板に交換することで格納庫の内部を透けて見ることができます。
    • ソロモン戦はキットNoが割り振られた通常版で、終焉を迎えた第二次ソロモン海戦時を再現。
蒼龍

蒼龍のキットはアオシマとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    アオシマ蒼龍2221941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2009年
    1942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2010年
    1938年
    就役時
    九六式艦戦・九六式艦爆・九六式艦攻2010年
    1942年
    インド洋海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2013年格納庫再現
    翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属
    フジミ特-761941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2013年
    特-821938年
    就役時
    九六式艦戦・九六式艦爆・九六式艦攻2013年
  • 概要
    アオシマとフジミどちらもとても良いキットです。
    両社の違いを挙げるならばフジミはよりディティールが細かく、アオシマはより組みやすくなっています。
    様々なバリエーションがあるため各海戦時の違いを見比べてもおもしろいでしょう。
飛龍

飛龍のキットはアオシマとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    アオシマ飛龍2191942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2003年
    フジミ特-561941年真珠湾攻撃時

    1942年ミッドウェー海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2011年
  • 概要
    アオシマの飛龍はリニューアル期中期に発売されたものです。
    作りやすく初心者の方にもおススメですが、精密キットが主流となった現在ではディティールが物足りなく感じるかもしれません。    
    一方のフジミの飛龍はモールドも細かく考証的にもアオシマより正しいです。
祥鳳型

祥鳳型空母のキットはハセガワとフジミから発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ハセガワ祥鳳2171942年零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻・彗星1999年
    瑞鳳2161944年
    レイテ沖海戦時
    零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲1999年
    1942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻・彗星2005年限定版
    エッチングパーツ付属
    フジミ瑞鳳特-871944年零戦52型・天山2014年12月
    翔鳳特-881942年96艦戦・零戦21型・97艦攻2015年3月
  • 概要
    • リニューアル期初期のキットなため現在の目から見るとモールドは甘めです。
      ですが軽空母ということもありパーツ数は少なく、初心者の方にも組みやすいと思われます。
      ただしNo.216瑞鳳は迷彩塗装が必要です。
    • フジミより瑞鳳が新規金型で2014年末に発売されました。
      大戦末期の迷彩仕様で難易度は高めですが、飛行甲板迷彩塗装の原寸大見本が付属しています。
      なお翌年には翔鳳も発売されています。
翔鶴型

翔鶴型空母のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    タミヤ翔鶴2131941年真珠湾攻撃時

    1942年
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻1993年
    瑞鶴2141944年
    レイテ沖海戦時
    零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲1994年
    2231941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2011年
    フジミ翔鶴特-411941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2010年
    特-521942年零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2011年
    翔鶴 Ver.1.1特-52南太平洋開戦
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型・零戦21型・彗星12型・九九式艦爆・九七式艦攻・天山2016年マスト部分と格納状態の係船桁の新規パーツ付属
    瑞鶴特-621941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2012年
    特-501944年
    レイテ沖海戦時
    零戦21型・零戦52型・九七式艦攻・天山2011年
    瑞鶴 Ver.1.2特-621941年零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2016年メインマスト・起倒式無線アンテナのパーツの新規パーツ追加
    翔鶴・瑞鶴
    セット
    特SP-111941年~1942年零戦52型・九九式艦爆・九七式艦攻・天山2012年
  • 概要
    タミヤのキットは作りやすいですが精密キットが主流となった現在ではかなりあっさりした印象を受けるかもしれません。
    また考証的にも間違った部分があります。
    一方のフジミのキットはタミヤの後発なだけあり、考証がより正確です。
    フジミらしい超絶ディティールとパーツ数の上級者向けのキットとなっています。
飛鷹型

飛鷹型空母のキットは隼鷹がタミヤより発売されています。フジミからは飛鷹と隼鷹が発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    タミヤ隼鷹212最終時零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲1973年
    フジミ飛鷹特-941944年零戦52型・零戦21型爆装型・九九式艦爆・天山2016年8月
    隼鷹特-951942年零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2016年12月
  • 概要
    タミヤ隼鷹は古参キットでありながら、当時としては珍しい格納庫が再現されているなど、現在でも全く見劣りしない優良キットです。
    ですがさすがに成型不良が目立ちはじめ、モールドも少々あっさりして感じるかもしれません。
    2016年にフジミが飛鷹と隼鷹を完全新規金型で発売しました。両艦で異なる飛行甲板の前縁形状や艦橋の細部を専用部品で再現。
    隼鷹は昭和17年仕様なので迷彩塗装ではない初期の姿です。
龍鳳

龍鳳のキットはフジミとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ龍鳳特-641942年
    就役時
    零戦52型・九七式艦攻・彗星・天山2012年
    特-771944年零戦21型・零戦52型・九九式艦爆・天山2013年
    特-651945年
    最終時
    零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲2012年
    ピットロードW1461942年
    就役時
    零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻2012年洋上/フルハル選択可
    W1471945年
    最終時
    零戦52型・彗星・天山2012年洋上/フルハル選択可
  • 概要
    大鯨実装で艦これにも登場した龍鳳は、プラモ界ではフジミ、ピットロードが競合し高レベルなキットが発売されています。
    両社とも最新考証を取り入れた精密指向のキットです。
    両キットの大きな違いとしてフジミは低価格、ピットはカラーでの詳細な塗装説明付きとなっています。
    軽空母ですがどちらのキットも上級者向けです。
    ちなみにピットロードからは空母改装前の大鯨のレジンキットも発売されていますが、
    マストや一部の甲板を真鍮線やプラ板から自作する必要があり、超上級者向けです。
千歳型

千歳型空母のキットはアオシマ及びピットロードが発売しています。
また、アオシマから千歳が2014年9月に艦これパッケージ版で発売されてます。
成形色と付属デカールで、最終時の迷彩塗装も再現できるとのこと。
後日WLシリーズで空母千歳、千代田が販売されました。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ピットロード千歳W731944年2004年
    千代田W721944年2004年
    アオシマ千歳No.2281944年2015年
    千代田No.229マリアナ沖海戦及び
    レイテ沖海戦時が再現可
    2015年迷彩仕様の甲板デカール付き
  • 概要
     ピットロードの千歳型は2004年に販売された物で現在のキットと比べるとモールドがあっさりしています。
     アオシマの千歳型は2015年に販売された物で精密に出来ており、格納庫も再現されています。
大鳳

大鳳のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    タミヤ大鳳2111944年
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲1972年ラテックス甲板仕様
    フジミ特-42零戦52型・彗星・天山2010年木甲板仕様
    特-49烈風・流星・彩雲2011年ラテックス甲板仕様
  • 概要
    タミヤ大鳳は特徴を良く捉え発売当時は評価が高かったものの、現在ではモールドがあっさり気味で成型不良も目立ちます。
    一方のフジミは近年の最新考証を取り入れた精密指向のキットです。
    飛行甲板の素材が依然として分かっていない事を踏まえ、従来の説のラテックス甲板仕様と新説の木甲板仕様の2種類を発売しています。     
    初心者の方はタミヤを選ぶと良いでしょう。
    ※フジミ特-42大鳳は箱絵が2種類ありますが中身は同じです。
雲龍型

雲龍型空母のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    アオシマ雲龍226最終時零戦52型・彗星12型・天山・流星改
    彩雲・桜花
    2013年格納庫再現
    翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属
    2012年初回限定生産版
    クリヤ-甲板・エッチングパーツ付属
    他はNo.226と同じ
    天城225最終時零戦52型・紫電改・彗星・天山・流星改・彩雲2012年格納庫再現
    翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属
    葛城224最終時零戦52型・烈風・彗星・天山・流星改・彩雲2012年
    フジミ雲龍特-69就工時烈風・天山・流星・彩雲2012年
    特-70最終時烈風・天山・流星・彩雲・桜花2012年
    ピットロード雲龍W141最終時零戦52型・彗星12型・彗星33型・天山・彩雲2011年格納庫再現
    エッチングパーツ付属
    天城、葛城用のパーツも付属
    天城
    葛城
  • 概要
    2014年夏イベントより順次実装された雲龍型のキットは3社が競合する状態となっています。
    アオシマ、フジミ版は最新キットなので考証的な差異はほとんどありません。
    ピットロード版は2003~2004年にかけて各艦ごとに発売された物を統合し、2011年に雲龍として再発売したものです。
    天城と葛城のパーツも含まれており、どれか一艦を選んで作ることが可能です。
    後発の二社に比べると若干の考証の不備がありますが、修正は可能です。
    キットの内容や各メーカーの特徴などを踏まえ、好みのメーカーのキットを選ぶと良いでしょう。
信濃

信濃のキットはタミヤより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    タミヤ信濃2151945年零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲1999年格納庫一部再現
  • 概要
    タミヤ信濃はウォーターラインにおける精密キットの先駆けともいえるキットです。
    戦艦大和とのわずかな船体形状の違いも再現され、現在最も正確な空母信濃のプラモデルとなっています。
    艦自体が巨大な上、細かなパーツが多く迷彩塗装が必要であるなど上級者向けキットです。

『戦艦』

戦艦はパーツ数がとても多いので初心者の方がいきなり手を出すには難しいかも知れません。
ある程度艦船プラモデルに慣れてから挑みましょう。
最初に作る戦艦キットとしては、タミヤの大和型、アオシマの長門型及び扶桑型が作りやすくおススメです。

各キットの簡単な解説

金剛型

ハセガワとフジミより発売されています。

ハセガワ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    金剛1091944年
    最終時
    1993年
    比叡1101941年~1942年1994年
    榛名1111944年1994年
    霧島1121941年~1942年1994年
  • 概要
    リニューアル最初期の物のため、現在の目から見ると見劣りする部分があり考証的にも間違いが多いです。 
    特に航空機作業甲板は4隻同一であり(製品は霧島のもの)修正は高度な技術を必要とされます。
      
    フジミ
  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    金剛特-231944年
    最終時
    2008年
    特-831941年
    開戦時
    2013年
    比叡特-371942年
    ミッドウェー海戦時
    2010年
    榛名特-251944年
    マリアナ沖海戦時
    2009年
    霧島特-531941年
    開戦時
    2011年
    比叡&霧島
    セット
    特SP-91942年
    第三次ソロモン海戦時
    2011年
    金剛&榛名
    セット
    特SP-351944年2014年
  • 概要
    ハセガワの後に発売された事もあり、新考証をふんだんに取り込んだ精密指向のキットです。
    霧島のみ仰角可動ギミック付きとなっています。
扶桑型

アオシマとフジミより発売されてます。

アオシマ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    扶桑1251944年
    レイテ沖海戦時
    2011年米軍水雷艇付き
    1938年
    第二次改装時
    2011年
    山城1261944年
    レイテ沖海戦時
    2012年米軍水雷艇付き
    1942年2012年
  • 概要
    扶桑型の独特の姿を少ないパーツ数でしっかりと再現したアオシマらしいキットです。
    近年リテイクされ、さらなるパーツの追加、修正がなされました。
    ただしリテイク前のパーツも付属するため説明書をよく確認して組み立ててください。
    船体は外板に継ぎ目表現があるかわりに舷外電路を省略しています。

フジミ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    扶桑特-661941年
    開戦時
    2012年
    特-671944年
    レイテ沖海戦時
    2012年
    特-741938年2013年
    特-791935年
    第二次改装時
    2013年
    山城特-711941年
    開戦時
    2012年
    特-721944年
    レイテ沖海戦時
    2012年
    特-751938年
    近代化改装時
    2013年
  • 概要
    扶桑型の独特の姿を超絶ディティールとパーツ数で余す所なく再現したフジミらしいキットです。
    仰角可動ギミックがあり、これにより交互撃ち方などのアクションシーンも再現可能となっています。   
    船体には舷外電路を再現するかわりに外板の継ぎ目表現を省略しています。
    主砲の測距儀は実物よりも少々長く数mm切り詰めないと旋回できません。
伊勢型

ハセガワとフジミより発売されています。
ハセガワ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    伊勢1171941年~1942年2002年
    1191944年
    レイテ沖海戦時
    2002年
    日向1181941年~1942年2002年
    1201944年
    レイテ沖海戦時
    2002年
  • 概要
    ウォーターラインの戦艦で唯一船体を左右分割式としているキットです。
    伊勢型の特徴を良く捉えてますが、艦橋や飛行甲板などの形状の一部に間違いが指摘されています。

フジミ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    伊勢特-391944年
    レイテ沖海戦時
    2010年
    特-961941年
    開戦時
    2017年3月完全新規金型
    日向特-891944年
    レイテ沖海戦時
    2015年6月伊勢に新金型を追加し日向を再現
    特-971941年
    開戦時
    2017年5月完全新規金型
  • 概要
    • ハセガワの後発だったこともあって新考証を取り入れ、ハセガワ伊勢で指摘された問題点は解決されています。    
      船体はハセガワと違い一体成型です。
      特シリーズではおなじみの超絶ディティール&パーツ数の上級者向けキットとなっています。
      艦載機として彗星と瑞雲が付属しています。
    • 2017年に開戦時の主砲6基12門の戦艦時代を再現したキットが発売されました。
      船体は左右分割式で、先に発売した航空戦艦とは共通部品がない新設計・完全新規金型です。
      両艦で形状が異なる主砲天蓋、艦橋上部指揮所、後部マストは専用部品で再現。
      艦載機は九五式水上偵察機が付属しています。
長門型

アオシマとフジミより発売されています。
アオシマ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    長門1231942年2011年リテイク版
    54340周年記念パッケージ
    中身はNo.123と同じ
    1241927年
    第二次改装時
    2012年屈曲煙突
    8cm単装高角砲
    限定
    050620
    1933年
    対空武装強化時
    2012年屈曲煙突
    12.7cm連装高角砲
    限定
    009284
    1944年
    レイテ沖海戦時
    2013年リテイク版
    陸奥1161941年
    開戦時
    2013年
    0416041943年
    最終時
  • 概要
     扶桑型と同様、ある程度ディティールを省くことでパーツ数を抑えながらも特徴をよく再現したキットです。
    リテイクされたことによりパーツが追加され、今まで細くて迫力に欠けると言われていた主砲砲身なども修正されています。  
    1927年及び1933年版は長門型の特徴の一つであった屈曲煙突時の姿です。

フジミ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    長門特-291941年
    開戦時
    2009年
    陸奥特-332010年
    長門・陸奥セット特SP-132012年
    長門特-901944年
    レイテ沖海戦時
    2015年長門に新金型を追加し
    レイテ沖海戦時を再現
  • 概要
    こちらも扶桑型同様超絶ディティールとパーツ数で長門型を再現したキットです。
    アオシマが省略した舷外電路などもしっかり再現されていますが仰角可動ギミックは付いていません。
    また、開戦時の戦艦長門は機銃など細かいパーツは比較的少ないことから
    最初に手を出す特シリーズの戦艦キットとして適しているかもしれません。
大和型

タミヤとフジミより発売されています。
タミヤ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    大和1131945年
    最終時
    1998年
    武蔵1141942年
    就役時
    1998年
  • 概要
    発売当時の最新資料をもとに、さほど多くないパーツ数でありながら大和型の特徴を良く表したタミヤらしいキットです。
    カラーの塗装説明が別紙で付属するなど誰でも簡単に大和型の勇姿を再現できるようになっています。
    ただし考証が更に進んだ現在ではいくつか間違いが指摘されており、こだわるなら修正が必要です。

フジミ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    大和特-11941年
    就役時
    特-21944年
    レイテ沖海戦時
    特-31945年
    最終時
    特SP-11945年
    坊ノ岬沖海戦前
    武蔵特-41942年
    就役時
    特-51944年
    レイテ沖海戦時
    大和/赤城
    旗艦セット
    特SP-121942年
    ミッドウェー海戦時
    2012年日の丸デカール
    木甲板デカール付属
    大和ドックセット特SP-272013年ドック・柱・クレーン
    付属
    大和NX-1最終時2015年多色成形
    スナップフィットキット
    武蔵NX-21944年
    レイテ沖海戦時
    2015年多色成形
    スナップフィットキット
  • 概要
    • タミヤの後発であったこともあり新考証を取り入れ大和型をより正確に再現したキットです。しかしタミヤの方が正確な面もあるなど調査不足の感は否めません。
    • さまざまなバージョンを展開しているため戦争の激化とともに移り変わっていった大和型の姿をすべて無改造で再現できます。
    • 多色成形、スナップフィットの艦船模型として艦NEXTシリーズが発売されました。大和、武蔵共に最新考証でなおかつ組みやすい内容になっており、初心者の方にもオススメです。 

※大和最終時の甲板は黒系の迷彩塗装であったという説や迷彩は無く通常の木の色であったという説など諸説あり現在でもよく解っていません。 

Bismarck級

アオシマとピットロード、ドラゴンより発売されています。
ピットロードとドラゴンは海外設計のためか組み立てが難しいため、初心者は手を出さない方がいいでしょう。

アオシマ

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    ビスマルク6181941年5月
    最終時
    2005年
  • 概要
    2005年にリニューアルされたキットで、ディテールはあっさりしていますが組み立てやすいのがポイントです。

ピットロード

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    ビスマルク/ティルピッツW1212009年洋上/フルハル選択可
    エッチングパーツ付属
  • 概要
    ピットロードのキットは、実質的には中国トランペッターの設計となります(トランペッターブランドでも発売されています)。
    設計・考証が新しいだけにアオシマ版よりもディテールは細かいですが、その分パーツも細かく難易度は高めで、一部のパーツの合いが良くないです。
    またトランペッター製品のため離型剤が強めなので、制作前に中性洗剤で離型剤を洗い落とすのを忘れずに。

ドラゴン

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    ビスマルク プレミアムエディション70601941年5月
    最終時
    不明洋上/フルハル選択可
    エッチングパーツ付属
  • 概要
    AFVで名を馳せるドラゴンのキットですが、このビスマルクに関してはモールドがダルいようです。
    一部のパーツには軟質プラスチックが使われていて加工がしにくいので注意。
      
Iowa級

タミヤ

  • 主な発売キット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    タミヤアイオワ6161944年2005年
    ミズーリ6131944年2003年
    フジミアイオワSWM-23
    ニュージャージーSWM-22
    ミズーリSWM-21
    ミズーリ・
    零戦セット
    SWM特-SP282013年1/48スケールの
    零式21型戦闘機とのセット
  • 概要
    • アイオワ級は全て現存していることもあり、最近発売されたキットは高い水準で再現されています。
    • タミヤの製品はフジミのウォーターライン脱退後に発売されたこともあり、比較的新しく組みやすいキットとなっています。
    • フジミのキットはWL時代に発売された製品と同様の仕様のため、ディティールはあっさりしています。
    • ピットロードからは4隻全てがキット化されていますが、ミサイル搭載時の仕様の製品のため、ここでは記載してません。
Vittorio Veneto級

ピットロードより発売されています。

ピットロード

  • 主な発売キット
    艦船名キットNo.キット仕様発売年備考
    ヴィットリオ・ヴェネトW1331940年2011年洋上/フルハル選択可
    リットリオW1371941年2011年洋上/フルハル選択可
    ローマW1321943年2011年洋上/フルハル選択可
  • 概要
    開発は中国トランペッターとなります。
    比較的作りやすいキット構成です。

『その他の艦艇』

上記に分類されないような艦、例えば客船改造の特設巡洋艦や潜水母艦、敷設艦、砲艦や果てにはタグボートまで発売されています。
特に小型艦は大きさ故、複数艦がセットになったキットも多く、とにかく沢山並べてみたいという人は挑戦してみてはいかがでしょう。
また上級者向けですが、レジンキットとしてマイナーな艦が多数発売されており、
潜水母艦 大鯨なども発売されています。
艦船模型の腕が上がってきたら、是非挑戦してみてくださいね。

各キットの簡単な解説

給糧艦 間宮
メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
アオシマ間宮558開戦時2014年
ピットロード間宮W1631931年2014年初回限定生産
W1661944年(最終時)2014年
  • 概要
    • アオシマが間宮のプラキット発売しています。艦隊これくしょんプラモデルシリーズ版もあります。
    • またピットロードも2バージョンを発売しており、図らずもバッティングする結果になってしまいました。
    • ピットロード版間宮はフルハルモデルですが、喫水線以下を切り取ることでWLモデルにもなります。(上級者向け)
給糧艦 伊良湖
メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
ピットロード伊良湖W178就役時2015年洋上/フルハル選択式
W186最終時2016年7月予定
  • 概要
    • 2015年にピットロードから初のプラキット化されました。
工作艦 明石
メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
ピットロード明石SPW171938年6月~
1944年3月
1996年
アオシマ明石1944年2017年8月予定完全新規金型
  • 概要
    • 工作艦 明石はピットロードより発売されています。
    • 今のところ、全スケール通して唯一のプラ製品です。
    • アオシマから完全新規金型で発売予定です。
揚陸艦 あきつ丸
メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
アオシマあきつ丸
前期型
空母改装前2016年7月限定版
陸軍97式戦闘機・95式 軽戦車付属
あきつ丸5641944年~
空母改装後
2016年10月三式指揮連絡機・オ-トジャイロ付属
  • 概要
    • アオシマより航空艤装を施し全通甲板に改装する前と後の仕様が発売されました。
    • 空母改装前は限定版、改装後は標準版です。
補給艦 速吸
メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
アオシマ速吸2016年4月限定版
専用エッチングパーツ付属
速吸
/ブルーフィッシュ
2017年7月予定米潜水艦3隻付属
  • 概要
    • 先に発売されたスーパーディテール限定版には滑走車・カタパルト・プロペラの専用エッチングパーツが付属します。
    • 2017年7月には速吸とこれを撃沈した米潜水艦ブルーフィッシュのセットが発売予定です。
    • ブルーフィッシュが潜望鏡越しに撮影した写真は、速吸を撮った唯一の写真といわれています。

『計画艦や未完成艦』

詳細

詳細

計画や建造が進められたものの様々な理由により中止となった艦。または全くのオリジナル(架空)の艦もあります。帝国海軍でいえば超大和型戦艦や重巡洋艦伊吹、B65型超甲型巡洋艦や八八艦隊計画での艦などです。
これらの艦は自作するしかありませんでしたが、近年フジミより超大和型戦艦、巡洋戦艦天城、赤城が発売されました。
今後もこのような艦が発売される可能性は十分にあります。計画艦や未完成艦を自分の手で完成させたい!と興味を持った方は是非挑戦してみるといいでしょう。
ちなみにコラボイベントも行われた『蒼き鋼のアルペジオ』のイ401、タカオ、マヤがアオシマよりキット化されています。
ハルナ、キリシマ、コンゴウもハセガワ製キットベースで発売されました。後に劇場版に合わせてコンゴウ、ハルナ、キリシマに加えてヒエイとミョウコウ、ナチ、アシガラ、ハグロもフルハル仕様で発売されています。
これに加え、アニメ終盤のイ401アルスノヴァモードや巡航形態と超重力砲形態の変形を差し替えで再現可能な1/350スケールのイ401も発売されており、今後ヤマトとムサシが完全新規造型でのキット化が告知されています。既存キットに新規パーツや船体のバイナルグラフィックを再現するデカールの追加というキットですが、比較的組みやすいですので初心者にもオススメです。