英文解釈参考書

Last-modified: 2014-08-28 (木) 20:15:38

■英文解釈の参考書

解釈参考書は、構文のとらえ方(文構造を把握する技術)を学ぶためのもの。
使い方は、英文を読む(できれば全訳も)→解説を読んで理解→何度も復習(できれば音読)。

 

●西きょうじ『英文読解入門 基本はここだ!』(代々木ライブラリー) 入門

短文を題材に、文法事項ごとに英文の読み方を簡潔に解説。
薄い本ではあるが、読解に必要な事項は網羅されている。
英文を自然に読むための思考プロセスに慣れるための本なので、
中学~高一レベルの文法を 学習したあとに読むと吉。
復習に『西きょうじ図解英文読解講義の実況中継』を読むとさらに理解が深まる。

 

●大矢復『大矢復 図解英語構文講義の実況中継』(語学春秋社) 入門

英文解釈の基礎を話し言葉で丁寧に解説。
英文解釈の参考書の中ではもっとも基礎レベルからスタートできるもののひとつ。

 

●薬袋善郎『基本からわかる英語リーディング教本』(研究社) 入門~初級

品詞分解の方法を基礎から徹底的に理詰めで解説。練習用英文と1問1答形式の要点復習リストがついている。
比較、仮定法などが扱われていないので、他の本で補おう。
西・伊藤等の参考書で勉強する場合も、まずこの本で品詞の知識を習得しておけば応用が利いて便利。

 

●伊藤和夫『ビジュアル英文解釈I・II』(駿台文庫) 入門~中級

「英文を返り読みせず左から右へと読むための頭の働かせ方」と「重要な構文が形を変えて何度も登場するという構成」が特徴。
高1レベルから始められ、完璧にすれば東大レベルまで対応可。
レイアウトが見づらいため、やや復習や参照がしづらい。
段階的に力をつけさせる構成のため量は多いが、その分到達度は高い。
必ず2冊ともやりましょう。

 

●杉野隆、桑原信淑『基礎英文解釈の技術100 新装改訂版』(桐原書店) 初級

見開き完結型の参考書。使い勝手と復習のしやすさは随一。
品詞分解をして骨格を見抜く為の技術が載っている。
文法の説明もあるが、5文型、基礎文法事項は既習であって欲しい。
改訂版はCDがついて音読しやすくなった。

 

●桑原信淑『入門英文解釈の技術70』(桐原書店) 入門

●杉野隆、桑原信淑『英文解釈の技術100 新装改訂版』(桐原書店) 中級

 

●富田一彦『新装版 富田の英文読解100の原則 上・下』(大和書房) 初級~中級

品詞分解を応用した独自のメソッドで、英文読解を徹底的にマニュアル化。
まるでパズルを解くかのような手法で複雑な英文が読み解けるようになる。
入試問題の解答を導き出すテクニックとしても使える。ただし、邪道との声もあり。
新装版はレイアウトが見やすく改訂された(内容は旧版とほぼ同じ)。

 

● 西きょうじ『ポレポレ英文読解 プロセス50』(代々木ライブラリー) 中級

より複雑で高度な英文を題材に、入試に必要な英文解釈パターンを網羅。知識を詰め込むのではなく、
英文読解を1つの思考プロセスとして運用することを学ぶ。
復習しやすい構成になっているので何度でも読み返そう。

 

●中原道喜『基礎英文問題精講』(旺文社) 日常学習用

どこの本屋でも平積みにされている超ベストセラーシリーズの一冊。
同シリーズの『英文標準問題精講』は大正時代に初版が出た古い参考書で、
現在の入試の傾向とは大きなズレがあるので普通の受験生は手を出さない方が無難。
だが「基礎~」はそこまで古くはなく、日常学習用としては古典的な名著ではある。
入門者は『CD付 入門英文問題精講 3訂版』から始めるとよいだろう。

 

■英文解釈の参考書(上級)

●『英文読解の透視図』(研究社) 上級

ハイレベルな英文解釈本。京大等の英文解釈最難関校の対策として適している。

 

●伊藤和夫『英文解釈教室 改訂版』(研究社) 上級

英語構文を体系的に網羅したかつての英語参考書の代名詞。
今の受験ではここまで極める必要性はあまりないが、理解できるならやっておいてもいい。
これも京大受験者ならどうぞ。